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アイムファクトリー株式会社
「自然体で、ちゃんとやる。」経営と現場の両視点で語る、執行役員の10年
サービス事業本部の責任者として現場を率いながら、技術領域でも会社を支える執行役員・久保さん。現場と経営、両方の立場を経験されてきた方だからこそ、その言葉には深みと説得力があります。
ガツガツ前に出るでもなく、後ろに引くでもない。無理をせず、でも逃げない。そんな“自然体”の働き方について、お話を伺いました。
「全部ひとりでやらない」から見えてきたこと

――創業メンバーとして社員番号「3」を持つ久保さんですが、どれくらい在籍されているんですか?
一度、アイムファクトリーを離れた時期があるので、通算すると10年くらいですね。直近だと3年ほどになります。2016年ごろに一度、会社を離れました。
ーーその間は開発・SESを手がける会社を経営されていたとうかがいましたが、そちらが落ち着いて戻られた、ということでしょうか?
新型コロナの影響で、それまでのように営業を続けるのが難しくなったんです。加えて、大きなプロジェクトが一段落したこと、そしてちょうどそのタイミングで声をかけていただいたこともあって、アイムファクトリーに戻ることにしました。
以前の会社は事業譲渡していますので、今は関わっていません。
――ご自身で経営されていたときと、今のアイムファクトリーでの業務とでは、やはり感覚的に大きく違いますか?
それはまったく違いますね(笑)。お金も含め、すべてをひとりで抱えるわけではないので、視点もだいぶ変わりました。
たとえばエンジニアが一人、稼働していない状況があったとします。当然、その間は売上が立ちませんが、それでも給料は支払わなければならない。経営者だった頃は、それがそのまま赤字になるので、短期的な資金繰りに頭を悩ませることもありました。
でも今は、「会社全体でどう補完するか」とか、「担当営業を育てるためのコスト」と捉えて、長い目で考えることができるようになりました。そこが大きな違いですね。
――そのあたりのプレッシャーも、だいぶ変わりましたよね?
そうそう(笑)。クライアントから入金されるタイミングと、エンジニアに給料を支払うタイミングがズレるので、資金を借りることもありましたから。
もともと「起業したい」と強く思っていたわけではないんです。最初はフリーランスとして個人で仕事をしていたんですが、取引先からの信用を得にくい場面もあって。ちゃんと仕事として続けていくなら、法人化したほうがいいだろうと判断した、という感じでしたね。
悩んだり迷ったりする時間がもったいない。だから、今できることをちゃんとやる

――以前のインタビューでも感じましたが、状況に逆らわず、でもしっかりと地に足をつけて仕事をされている印象です。
なるようにしかならないですからね(笑)法人化してからは想定よりも事業が大きくなっていったんですが、そこにコロナの影響がありました。社会の状況が大きく変わるなかで、「このまま続けていくのが正解なんだろうか」と疑問を感じたんです。
IT業界そのものは盛り上がっていくと思いますが、同じやり方を続けるのは難しい。ちょうどそのときに事業譲渡の話があり、会社は解散することになりました。
――ご自身で立ち上げた会社が解散することになったとき、どのように感じられましたか?
不思議と、特に何も思わなかったですね(笑)あまり物事に動じない性格なのかもしれません。
僕は、人生はほとんど「運」で決まると思っているんです。努力の影響はもちろんありますが、それ以上に「縁」や「タイミング」といった要素が大きい。
たとえば「いい上司に出会えた」「いい会社に入れた」といったことも、全部「運」だと思うんです。たとえ努力して高い学歴を手に入れても、入社先が自分に合わなかったり、上司との相性が悪かったりすれば、うまくいかないことも多いですから。
だからこそ、自分にできる範囲のことを、ちゃんとやる。それが一番大事だと思っています。
――そうした価値観は、日々の働き方にも影響しているのでしょうか?
あまり深く考えないことですね。悩んだり迷ったりする時間って、もったいないじゃないですか。
もちろん、何かを決めるときにはすごくエネルギーを使います。でも、それはその瞬間に集中すればいい。決断までの過程で悩みすぎても、あまり意味がないと思ってるんです。
今は役職をいただいていて、組織の中で決めなければならないことも増えました。楽しいことを決めるときは気楽ですが、ネガティブな判断をしなければならないときは、それなりにストレスもかかります。ただ、それも「そういう役割」なだけです。
「どう実現するか?」を考えるのが、自分の役割

――日々の業務で大変さを感じることはありますか?
「うわ、これ嫌だな〜」と思うことはありますね(笑)。ただ、仕事の枠の中でやっているぶんには、そんなにストレスは感じていません。
お金のことが絡んでくると、やっぱり多少なりともプレッシャーはありますけど。それでも、アイムファクトリーの環境は本当に恵まれていると思います。お世辞じゃなく、いい人ばかりなんですよ。誰かがマウントを取ったり、足を引っ張ったりすることがない。
まぁ、個性が強い人はいて、仕事を成功させるためにきつめの言い方になることはあります。でもそれは必要なことですし、ストレスの原因にはなっていません。人間関係のストレスが少ないって、仕事をするうえで本当にありがたいことだなと日々感じています。
――経営層の視点から見て、アイムファクトリーの課題にはどんなことがありますか?
ひとつは、収益性をどう高めていくかですね。といっても「もっと働こう」ということではなくて、やりきれていないことを丁寧に突き詰めていけば、まだまだ効率を上げられるはずだと感じています。
――今後、どんなふうに会社を成長させたいと考えていますか?
会社をもっと良くしていきたい、という思いはずっとあります。でも、自分ひとりの力で次々と新しいプロダクトを生み出すのは難しいんですよね。
だから、事業の成長に並走しながら、必要なものを形にしていく。それが自分の役割かなと思っています。
プロダクトのアイデアを出すのが得意な人は他にもいるので、僕はそのアイデアを「どう実現するか」を考える側です。売上をしっかり作れる事業部にしていけたらうれしいですね。
――新しいものを作るとき、どんな姿勢を大事にされていますか?
何かやりたいことがあるなら、まず誰かに話してみてほしいと思っています。最初は小さなアイデアでも、誰かの視点が加われば、ちゃんとしたプロダクトに育っていく可能性がある。
エンジニアは、自分のスキルで手を動かせる人たちですよね。だから、相談しなくても、自分でツールを作ってしまうことも多い。でも、そうやってローカルに作られたものが、いろんな人の視点を経て、大きなプロダクトになるといいなと思っています。
「これ、事業になりそうだな」と感じたら、ぜひ遠慮なく経営層に話してほしいです。
成長するのは「ちょっと難しいこと」をやってみる人

――10年後のご自身をイメージすると、どんなふうに過ごしていたいですか?
うーん……正直、具体的にはあまりイメージしてないですね。というのも、もう40歳を過ぎていますし(笑)。ただ、健康でいることは大事にしたいと思っています。
プライベートはおかげさまで充実していて、釣りが趣味なんです。寒くて釣りに行けない季節は、子どもと一緒にスノーボードに行くこともありますよ。
――久保さんから見て、アイムファクトリーで活躍しているのはどんな人ですか?
いま自分がやっていることの「一歩先」をやろうとしている人ですね。自分の今の能力より、ちょっと難しいことに挑戦している人は、やっぱり強いです。
そういう人って、会社からの指示じゃなく、自分の意思で少し背伸びしたことに取り組んでるんですよね。だから成長のスピードも早い。
たとえば営業でいうと、単にスキルや経験だけでマッチングを組むのではなく、エンジニアやクライアント企業の背景まで汲み取ろうとするとか。そういう抽象的な視点を持ち始めると、一気に成長すると思います。
経験のないことに関して、わからないことがあってもいいんです。「よくわからないけれど、やってみる」ことが、自分を成長させるためには大切なんですね。
――久保さんが「一緒に仕事をしたい」と思うのは、どんな人ですか?
素直な人ですね。つまり、理解力のある人。自分の立ち位置や、できること・できないことをちゃんと理解している人は、指摘されたことも素直に受け止められる。そのぶん成長の幅も大きいと思います。
そういう人と、一緒に仕事ができたらうれしいですね。

企業名
アイムファクトリー株式会社
業種
人材・教育
資本金
30,000,000 円
代表者氏名
久利可奈恵
設立年月
2008年07月
株式公開
非上場
従業員数
92人
平均年齢
32歳
本社所在地
東京都港区赤坂1丁目12-32 アーク森ビル26F
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企業名
アイムファクトリー株式会社
業種
人材・教育
資本金
30,000,000 円
代表者氏名
久利可奈恵
設立年月
2008年07月
株式公開
非上場
従業員数
92人
平均年齢
32歳
本社所在地
東京都港区赤坂1丁目12-32 アーク森ビル26F