このままで通用するのか、不安だった。微経験エンジニアが社内SEでキャリアを立て直した理由

このままで通用するのか、不安だった。微経験エンジニアが社内SEでキャリアを立て直した理由

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IT業界に入ったものの、「このまま成長できるのか」と不安を感じているエンジニアは少なくない。テストや運用中心の業務で、開発経験が積めないまま時間だけが過ぎていく——そんな状況に悩んでいた鈴木恒一さん(26歳)は、社内SEへの転職でキャリアを立て直した。
「最初は自分なんかが社内SEになれるのか、正直信じられませんでした」——そう語る鈴木さんが、不安を行動に変えるまでのリアルなストーリーを伺った。

写真はイメージ画像

【転職者情報】
氏名:山崎 陸
年齢:26歳
居住地:東京都
現職:社内SE(開発サポート〜開発業務)
前職スキル:SES企業(テスト・運用補助担当)
エンジニア歴:2年
前職スキル:テスト業務、SQL(基本クエリ)、Linux(基本操作)
現在スキル:Java、Spring Boot、SQL、AWS(基礎)
転職先企業:従業員100名規模の事業会社(育成環境あり)

技術スタック変遷

転職前

  • テスト業務(機能テスト)
  • SQL(SELECT / JOINなど基本操作)
  • Linux(コマンド基礎)

転職後

  • Java / Spring Boot(実装担当)
  • SQL(複雑なクエリ・設計)
  • AWS(EC2 / S3 基礎)

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この記事の目次

■ エンジニアとしてのスタート

Q. エンジニアを目指したきっかけを教えてください。

学生時代はとくにITに詳しいわけではなかったんですが、就活のときに「手に職をつけたい」と思って。当時はエンジニアが不足しているという話をよく聞いていたし、独学でPythonの入門書を読んでみたら、動くものが作れることに面白さを感じたんです。

そのままIT系の専門学校に通い直すことも考えましたが、費用もかかるし、まずは実際に業界に入ってみようと思って、SES企業に入社しました。当時は「とにかく現場に出れば学べる」と思っていたんです。

■ 前職:微経験エンジニアのリアル

Q. 前職ではどのような業務を担当していましたか?

主に機能テストと運用補助でした。テスト仕様書に沿ってシステムを動かして、バグを報告する作業が中心です。SQLで簡単なデータ確認もやっていましたし、Linuxでログを見たりする業務もありました。でも「開発する」という経験は、ほぼゼロに近い状態でしたね。

Q. 当時のスキル感についてどう感じていましたか?

正直、自信がなかったです。テストはこなせているけど、「エンジニアとして何ができます」と言える状態ではなかった。コードを書く機会がないので、技術的に成長している実感が全然なくて。自分が積み上げているものが見えなかった、という感じです。

Q. 日々の業務の中で感じていたことは?

同じような作業を繰り返している感覚がずっとありました。毎日テストケースをこなすだけで、新しいことを学べている手応えがないんですよね。周りに転職して開発を担当しているエンジニアの話を聞くたびに、「自分はこのままでいいのか」という気持ちが積み重なっていきました。

Q. 将来についてどのような不安がありましたか?

一番大きかったのは、「このスキルで市場価値はあるのか」という不安です。エンジニアとして3年、5年と経ったときに、自分は何ができるようになっているんだろうと。テスターのままでいいのか、開発の経験なしで転職市場で通用するのか。そういった漠然とした焦りがずっとありました。

「成長している実感がない」——それが一番つらかった

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■ 転機:「このままではまずい」と思った瞬間

Q. キャリアを見直したきっかけは何ですか?

転機は、同期のエンジニアとの会話でした。同じタイミングでIT業界に入った人なのに、転職してWebアプリの開発を担当していて、AWSも触っているという話を聞いて。正直、焦りを通り越して危機感を感じました。「このまま続けていたら取り返しのつかないことになる」と。

同時に、自分のキャリアについて初めて真剣に考え始めました。「何をしたいのか」「どんなエンジニアになりたいのか」。漠然と考えていたことを、ちゃんと整理しようと思ったんです。

Q. 当時、どのような選択肢を考えていましたか?

最初は今の職場で耐えながら独学するか、それとも思い切って転職するか、この二択でした。独学もやってみたんですが、仕事終わりに疲れた状態で勉強するのは正直続かなくて。「環境を変えないと変われないな」という結論に至りました。

不安は、行動のきっかけになった

■ 社内SEという選択

Q. なぜ社内SEを選んだのですか?

「開発に関われること」「育成してもらえる環境であること」この2点が大事だと思っていました。SIerへの転職も考えましたが、同じSES的な働き方になる可能性があると聞いて。社内SEなら一つの会社の業務を深く理解しながら、継続的にスキルを積める。そういう環境が自分には合っていると感じたんです。

あと、社内SEは安定しているというイメージがあって、焦らず成長できそうだというのも理由の一つでした。未経験に近い自分が急に高負荷な開発環境に放り込まれても続かないと思っていたので。

Q. 転職にあたって不安はありましたか?

めちゃくちゃありました(笑)。まず「スキルが足りなくて書類で落とされる」という不安。面接で技術を聞かれたときに答えられるか。社内SEって中途採用では即戦力を求められるイメージがあったので、微経験の自分が通るのかと。正直、最初は自分には無理かもしれないと思っていました。

■ エージェントとの出会い

Q. エージェントを利用したきっかけは?

転職サイトに登録して求人を見ていたんですが、どれが自分に合っているのか全然わからなくて。スキルの棚卸しもできていないし、そもそも自分の市場価値がどのくらいなのかも見当がつかなかった。それで、エージェントに相談してみようと思ったんです。

Q. 初回面談の印象はいかがでしたか?

想像と全然違いました。「スキルが少ないので厳しいですね」と言われると思っていたんですが、まず「今できることを整理しましょう」という姿勢で話を聞いてくれて。テスト業務やSQLの経験も、活かせる場面があると教えてもらって、少し気持ちが楽になりました。

否定されなかったのが大きかったです。「こういう経験値の方がこういう形で評価されることがありますよ」という具体的な話を聞いて、初めて自分に可能性があるかもしれないと思えた。

Q. 印象に残っているサポートはありますか?

キャリアプランを一緒に考えてくれたことです。「3年後にどういうエンジニアになりたいか」という視点で逆算して、「今はどういう会社を選ぶべきか」を提案してくれました。単に求人を紹介するだけじゃなくて、長期視点でのアドバイスをもらえたことで、方向性が定まった感じがしました。

「安心して相談できる場所があった」——それが転職活動を続けられた理由

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■ 転職活動のプロセス

Q. 転職活動はどのように進みましたか?

エージェントから数社紹介してもらって、そのうち自分のスキルと意向に合う3社に絞って応募しました。面接対策もかなり丁寧にやってもらいました。技術面の質問がどんなものか、自分のどの経験をどう伝えるか。「テスト業務でも、品質意識の高さとして伝えられる」というアドバイスはとくに参考になりました。

Q. 転職先を決めた理由は?

今の会社は、面接の段階から「最初はサポートからスタートして、徐々に開発に関わってもらう」とはっきり言ってくれたんです。いきなりフル開発じゃなく、段階的に育ててもらえる環境だということがわかって、ここなら自分でも続けられると思いました。育成担当の方が丁寧に説明してくれた雰囲気も、働いているイメージがしやすかったです。

■ 社内SEとしての働き方(転職後)

Q. 現在の業務内容を教えてください。

入社して最初の3ヶ月はサポート業務がメインでした。システムのドキュメント整備や、既存コードの読み解き、ユーザーからの問い合わせ対応など。最初は正直「テストと変わらないのかな」と不安でしたが、コードが読めるようになってきて、徐々に実装も任せてもらえるようになりました。

今はJavaとSpring Bootで社内の業務システムの機能追加を担当しています。SQLも以前より複雑なものを扱えるようになりましたし、AWSのEC2やS3も触れるようになりました。前職では想像もできなかったレベルの業務ができているという実感があります。

Q. 働き始めて感じた変化は?

一番大きいのは、「できることが増えている」という実感です。以前は毎日の仕事に手応えがなかったんですが、今は新しい技術を習得するたびに、少し前の自分を超えられている感覚がある。それがやりがいになっています。

あと、質問しやすい環境というのも大きいです。わからないことをすぐ聞けるし、先輩がコードレビューで丁寧にフィードバックしてくれる。テストでひとりで作業していた頃とは、学べるスピードが全然違います。

Q. 転職して良かったと感じる点は?

キャリアの方向性が見えるようになったことです。以前は「このままどうなるんだろう」という不安が常にありましたが、今は「次はこの技術を習得しよう」「1年後にはこういう役割を担えるようになりたい」という具体的なイメージが持てています。

「成長実感」が、仕事へのモチベーションを変えた

■ 社内SEのリアル:メリットと大変な点

Q. 社内SEのメリットは何だと感じますか?

継続的に同じ業務ドメインを学べることです。SESだとプロジェクトが変わるたびに一から覚え直しになりますが、社内SEは会社の業務を深く理解しながら改善提案もできる。「ただ作る」だけでなく、「なぜこれが必要か」まで考えられるようになるのが楽しいです。

また、働き方が安定していることも助かります。残業が多い時期もありますが、チームで回しているので、急に無茶なスケジュールになることが少ない。腰を据えて技術習得に取り組める環境です。

Q. 一方で大変な点は?

自主学習の必要性は高いと感じます。業務で触れる技術には限りがあるので、最新のトレンドや幅広いスキルを身につけるには、自分で勉強し続けることが必要です。最初のキャッチアップも正直しんどかったですが、「わからなくて当然」と割り切って、一つずつ潰していきました。

■ 今後のキャリア

Q. 今後どのようなキャリアを考えていますか?

まず2年以内に、Javaでの開発をひとりで担当できる状態を目指しています。AWSもSAAの資格を取りながら、クラウドの知識を深めていきたい。将来的には設計から携われるエンジニアになることが目標です。

社内SEという立場から、業務の課題をシステムで解決できる人になりたい。技術だけでなく、ビジネスも理解しているエンジニアが自分の理想像です。

■ 読者へのメッセージ

Q. 同じように不安を感じているエンジニアへ一言お願いします。

「微経験だから無理」とは思わないでほしいです。私も転職活動をする前は、自分なんかが社内SEになれるわけないと思っていました。でも、今は確実に成長できている実感があります。

キャリアは途中から修正できます。大事なのは、今の状況に違和感を感じたら、早めに動き出すこと。一人で抱え込まずに、まず誰かに相談してみるだけで、見える景色は変わります。自分の可能性を、自分で諦めないでほしいと思います。

キャリアは、途中からでも必ず立て直せる

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■ 編集後記

「成功談」ではなく「成長の過程」を正直に話してくれた鈴木さんのストーリーには、同じような不安を抱えるエンジニアに届くリアリティがある。社内SEへの転職は、けっして「逃げ」ではない——継続的な学習環境を選ぶ、キャリアの「再設計」だ。

環境を変えることで成長速度は変わる。そして、その一歩を踏み出すには、正確な情報と信頼できる相談相手が必要だ。不安を感じているなら、まず「選択肢を知ること」から始めてみてほしい。

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※本記事は実際の転職者へのインタビューをもとに構成したものです。プライバシー保護のため、氏名・年齢・企業情報等は一部変更しています。

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