AI時代の変化を楽しめる人へ。ARアドバンストテクノロジが挑む“AI駆動開発”の最前線

会社紹介
社名:ARアドバンストテクノロジ株式会社
代表取締役社長:武内 寿憲
事業内容:
クラウド技術とデータ・AI活用による
DXソリューション事業

クラウドネイティブ開発やDX支援を中心に成長を続けるARアドバンストテクノロジ株式会社(以下、ARI)。2026年8月期第2四半期決算では、売上高79億4800万円(前年同期比21.1%増)を記録するなど、高い成長率を維持しています。

その成長を支えているのが、全社を挙げて推進しているAI活用です。現在ARIでは、生成AIを開発プロセスへ本格的に取り入れ、“AI駆動開発”へのシフトを進めています。

今回はAgile&クラウドネイティブサービス第1部 部長の松永さんに、AI時代に求められるエンジニア像や、AI前提で変わる開発スタイル、そして人のつながりを大切にするARIの組織づくりについてお話を伺いました。

プロフィール

Agile&クラウドネイティブサービス第1部 部長
松永 聡さん
SES企業でJavaエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後はPMとしてAzureベースのシステム開発に従事。Azureトレーニング講師やUI/UXデザインなど、開発にとどまらない幅広い領域を経験する。2024年にARIへ入社し、現在は開発部門責任者として、AIを活用した開発推進と、組織・チームマネジメントを牽引。

この記事の目次

コンサルから開発・デザインまで。ARIが実現する“一気通貫”の開発体制

― まず、御社の事業の特徴について教えてください。

松永 聡さん(以下、松永):
メインはSI事業です。コンサルティングから設計・開発、インフラ構築まで、システム開発に必要なスキルを社内に揃えており、上流から下流まで一気通貫で対応できる体制を整えています。

特徴的なのが、社内にデザイナーが在籍している点です。一般的には、デザインと開発を別会社で分業するケースも多いのですが、ARIではデザインから開発までをシームレスに進めることができます。
そのため、プロダクト全体の一貫性を保ちながら開発を進めやすく、ユーザー体験まで含めて提案できる点は、当社の強みだと思っています。

─ 今後、特に注力したい領域はありますか?

松永:
AI駆動開発です。現在は大半の社員がAnthropic社「Claude Code」をはじめとする生成AIツールを利用できる環境を整備し、全社でAIを活用した開発スタイルへのシフトを本気で進めています。

ARIでは、単にAIで業務効率化を図るのではなく、要件定義から開発まで、開発プロセスそのものを見直しています。開発の進め方やチームの動き方も含め、これまでの当たり前をアップデートしていこうとしている段階です。

開発工程そのものを再設計。ARIが挑む“AI前提”の開発スタイル

─ AI駆動開発に大きく舵を切った背景には、どんな狙いがあったのでしょうか?

松永:
2025年末ごろから、Claude CodeをはじめとするAIの技術革新が一気に加速して、「いよいよ実用段階に入った」と強く感じるようになりました。実際、開発業務の多くをAIに任せられるレベルまで来ています。

その中でARIとして目指しているのは、AIを前提に開発プロセスそのものを変え、開発スピードや生産性、アウトプットの質まで含めて競争力を高めていくことです。 一方で、「この変化に対応できなければ、競争力を維持することが難しくなる」という危機感もありました。これは現場だけではなく、経営陣も含めて共通認識として持っていたと思います。

だからこそARIでは、“AIを活用する”というレベルではなく、全社を挙げてAI前提の開発スタイルへシフトする方針を打ち出しました。会社として次の時代に適応していくための戦略として、本気で取り組んでいます。

─ 具体的に、現在はAIをどのように活用していますか?

松永:
単に既存の開発フローにAIを追加するのではなく、開発工程そのものを、生成AIを活用することを前提に再設計しています。たとえば要件定義のような上流工程も含めて、「どこをAIに任せるべきか」を前提に進め方を組み立てたり、設計書のたたき台作成やコードレビュー、テストケース作成などにもAIを活用しています。

従来の開発と大きく違うのは、単純なスピードだけではありません。どこまでを人が担い、どこからをAIに任せるのか──役割分担や考え方そのものが変わってきていると感じています。
まだ移行期ではありますが、現在は「AIを組み込んだ状態で、どう開発プロセスを最適化するべきか」を、チーム全体で試行錯誤しながら形にしているところです。

AI時代のエンジニアに求められる、“AIを使いこなす力”とは

― AI時代に求められるスキルとは何だと思いますか?

松永:
大きく二つあると思っています。
一つは、AIをマネジメントする力です。これからはマルチエージェント──つまり複数のAIを使い分けながら仕事を進めるのが当たり前になっていくと思います。
その中で重要になるのが、AIを“アシスタント”のように活用し、適切にタスクを割り振り、管理する力です。どのAIに何を任せるのかを判断しながら進める能力が、今後ますます求められていくと感じています。

もう一つは、言語化能力です。AIは、指示の出し方によってアウトプットの質が大きく変わります。たとえば「これを調べておいて」という曖昧な指示ではなく、「いつからいつまでの期間で、どういう観点で調べてほしいのか」まで具体的に言語化するほうが、AIは本領を発揮しやすいです。

AI時代は、人間側の“思考力”や“伝える力”、タスクを言葉に置き換えることができる言語化の力が、これまで以上に重要になる、そう実感しています。

─ AI活用をどう組織に根付かせていますか?

松永:
正直に言うと、まだ浸透途中です。方針転換してからまだ2〜3か月なので、全員がAIをフル活用できているわけではありません。ただ大事なのは完璧に使いこなすことではなく、「全員で試行錯誤しながら前に進んでいる状態」を作ることだと思っています。

現在は、SlackでAIに関するナレッジ共有を日々行っています。私自身も勉強会を主催していて、Claude Codeの活用方法や、AI前提でのプロジェクトの進め方などを共有しています。

また、すでにAIをかなり使いこなしているチームも社内にあるので、そこからノウハウを吸い上げ、社内標準のドキュメントとして整理・展開しています。先行チームの知見を“個人技”で終わらせず、組織全体の財産として蓄積していく──そうした仕組みづくりにも力を入れています。

技術だけではなく、“人を大切にする空気感”がARIのカルチャー

─ ARIにはどんな人が多いですか?

松永:
真面目で、着実に仕事に向き合う人が多い印象です。もちろん技術が好きな人も多いのですが、それ以上に「ちゃんと相手のことを考えられる人」が多い会社だと感じています。社内全体にどこか柔らかく穏やかな雰囲気があって、人柄の良さを感じる場面は多いですね。

私自身、入社を決めた理由の一つが、社長の人柄でした。実際に対面で話してみると、いわゆる“ワンマン感”がまったくなく、とてもにこやかで話しやすい方だったんです。自然と安心感を持てたことを覚えています。
私は「社長が会社の顔」だと思っているので、トップがそういう雰囲気だと、組織全体にも自然と浸透していくと思っています。ARIもまさにそうで、人を大切にする空気感がある会社だと感じました。

リモートでも孤立させない。必要なのは“小さな対話”の積み重ね

─ 働き方について教えてください。

松永:
プロジェクトによって差はありますが、全体で見ると8割ほどがリモート勤務です。週2〜3日出社するチームもあれば、案件によってはフルリモートで進めているケースもあります。

─ リモート中心の環境下で、チームマネジメントで意識していることはありますか?

松永:
リモートで一番難しいのは、やはり“情報量の欠落”だと思っています。チャットの文章だけでは感情やニュアンスが伝わりづらいですし、声のイントネーションであっても、受け手側が深読みしてしまうこともある。そういう小さなズレが積み重なると、チーム内のコミュニケーションに影響が出てしまいます。

だからこそ、「少しでも引っかかりを感じたら、すぐ確認する」ということを意識しています。DMで「あの言い方はこういう意図だったよ」とフォローしたり、必要であれば対面で話す場を作ったり。リモート環境では、そうした小さなケアの積み重ねがすごく大事だと思っています。

また、リモート環境だと「上の人に直接相談しづらい」と感じる場面もあると思います。なので私は、できるだけコミュニケーションのハードルを下げることを意識しています。「私に言ってくれれば、必要な人に繋ぐよ」というスタンスで動いているので、役職や部署を気にせず相談しやすい空気は作れているのかなと思います。

仕事だけではない。“人とのつながり”が根付く組織

─ リモート中心の働き方の中で、社員同士のつながりを感じる場面はありますか?

松永:
毎月、全社ミーティングを開催していて、社長からのメッセージや会社の方針を全社員に共有しています。会社として同じ方向を向くための大切な場になっていると思いますし、帰属意識にもつながっていると感じています。

また、部門キックオフはオフラインで開催していて、この前は表参道の会場に約200人が集まりました。AIシフトについてのメッセージ共有に加え、外部AI企業によるセッションも実施し「本気で変わっていくんだ」という空気感を強く感じる場でした。

MVP制度も特徴的ですね。成果だけではなく、「その人がいたからプロジェクトが前に進んだ」というプロセス面も含めて評価する文化があります。開発職だけでなく、バックオフィスも含めて、頑張りがちゃんと全社に共有される仕組みになっています。

─ 社内交流やコミュニケーションの面で、特徴的な取り組みはありますか?

松永:
「社内活性化委員会」という、お花見やモルック大会、いちご狩りなどの交流イベントを開催していて、かなり活発ですね。また、飲み会やランチの費用補助制度もあり、会社として「社員同士のつながり」を後押ししてくれていると感じています。リモート中心の働き方だからこそ、仕事だけではないコミュニケーションの場を意識的に作っている会社だと思います。

まだ正解がない。だからこそ挑戦できる面白さがある

─ どのような方と一緒に働きたいですか?

松永:
ARIは今、AIによって業界での新しいポジションを築こうとしています。正解がまだ存在しない領域だからこそ、高速でトライアンドエラーを繰り返しながら前に進んでいく必要があります。なので、「まずやってみよう」と面白がって飛び込める人とは、一緒に働きたいですね。新しい技術や変化に対して、好奇心を持って向き合える人は、この環境を楽しめると思います。

またAI時代は特に、自分からキャッチアップし続ける力が重要です。毎日のように新しい機能やツールが出てくるので、受け身だとどうしても置いていかれてしまう。だからこそ、「自分で調べる」「まず試してみる」が自然にできる人は強いと思います。

─ AI未経験でもチャレンジできますか?

松永:
もちろんです。エンジニアとしての基本的な開発経験や、システム開発の理解は必要ですが、現時点でAIをどれだけ使えるかよりも、「これから使いこなしたい」という意欲を重視しています。実際、私たち自身もまだ試行錯誤している最中です。だからこそ、一緒に学びながら、新しい開発スタイルを作っていける人に来てほしいですね。

─ 最後に、ARIに興味を持っている方へメッセージをお願いします。

松永:
今は、本当に業界全体が大きく変わろうとしているタイミングだと思っています。その中でARIは、AIを“補助ツール”としてではなく、「開発の前提」として取り入れ、AI駆動開発へ大きくアクセルを踏んでいきます。

まだ正解はありません。でも、だからこそ今このタイミングでAI開発のポジションを取りにいきたいと思っています。もちろん簡単ではないですし、試行錯誤の連続です。それでも、「新しい開発の形を作っていきたい」「AI時代の変化を面白がりたい」と思える人とは、ぜひ一緒に挑戦していきたいですね。ARIの方向性に賛同してくれる方と、お会いできることを楽しみにしています。


編集後記

今回の取材で印象的だったのは、松永さんの言葉の随所にある「本気」です。AIシフトを単なる流行ではなく、会社として本気で向き合うべき変化として捉えている姿勢が、とても印象に残りました。

また、インタビュー中は終始和やかな雰囲気で、松永さんはもちろん、同席いただいた人事の方々からも「人の良さ」が自然と伝わってきました。リモート中心の働き方でも、人とのつながりを大切にしているという話には、実際の空気感として説得力がありました。

AIによって開発のあり方が大きく変わろうとしている今、その変化を面白がりながら、新しい開発スタイルを本気で作ろうとしているARI。AI時代の開発に挑戦したい方にとって、ARIは大きな成長機会のある環境だと感じました。

興味を持たれた方は、ぜひご応募ください。

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