ITエンジニアの適正年収とは?年齢・職種別の相場と調べ方を解説

ITエンジニアの適正年収とは?年齢・職種別の相場と調べ方を解説

ITエンジニアとして日々スキルを磨き、キャリアアップを目指しているなかで「今の年収は市場価値に見合っているのか」、「もっと評価される環境があるのではないか」と不安になる方もいるのではないでしょうか。

自分の適正年収を知ることは、自身のキャリアを戦略的に見直し、理想の働き方や収入を実現するための第一歩です。この記事では、年齢や職種、学歴別の年収相場から、適正年収の調べ方、年収アップに向けた具体的なアクションまでを詳しく解説します。自分の市場価値を明確にし、次のキャリアステージへ自信を持って進みたい方は、ぜひ参考にしてください。

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適正年収とは

適正年収とは、個人の年齢・職種・スキル・経験などを総合的に判断し、その価値に見合った年収のことです。自分の市場価値を客観的に表す指標であり、キャリアの方向性を考える上で重要な判断材料となります。

適正年収は、転職市場において企業が個人をどのように評価するかという客観的な指標になります。同じスキルや経験を持つ他のエンジニアと比較することで、自分の本来の価値が見えてくるでしょう。年収はスキルや成果だけでなく、会社の給与テーブルにも左右されるため、現在の職場での評価が必ずしも市場価値を反映しているとは限りません。

適正年収を知ることは、今後の働き方やキャリアパスを描く際の重要な参考になります。たとえば、適正年収と現在の年収を比較することで、単に「高い・低い」を判断するだけでなく、これからの将来設計のきっかけになるのです。

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平均年収からおおよその適正年収がわかる

ITエンジニアの平均年収は、職種やスキルレベルによって大きく異なりますが、おおよそ460万円から630万円程度がボリュームゾーンとされています。中でも「システムエンジニア(受託開発)」の全国平均年収は約574万円(平均年齢38歳)という調査結果が出ており(厚労省「job tag」より)、ITエンジニア職の中でも安定した水準にあります。

職種別に見ると、プログラマーよりもシステムエンジニア(SE)の方が高年収になる傾向があります。SEは設計から管理・調整まで幅広い業務を担うため、単なる技術力だけでなくコミュニケーション力やマネジメント力も評価されやすいポジションです。

さらに、年齢や経験年数に応じて年収は着実に上昇していきます。20代前半では400万円台でも、30代で500万円台、40代で600〜700万円に届くケースも珍しくありません。job tagのスキルレベル別指標(ITSS)においても、レベル3で450万〜700万円、レベル4で500万〜780万円、レベル5以上で600万〜950万円という年収帯が示されています。

また、企業規模による差も顕著です。大手企業では中小企業に比べて20〜30%程度年収が高くなることもあり、同じスキルセットでも待遇が大きく変わる可能性があります。加えて、クラウドやセキュリティなどの高度な専門スキルや、プロジェクトマネジメントの経験がある方は、平均を大きく上回る年収を期待することもできるでしょう。

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学歴別の平均年収

学歴は、就職活動や初期配属において一定の影響を持つ要素です。特に新卒採用の段階では、大卒や大学院卒の方が企業選考で有利になりやすく、スタート時点の給与水準にも差が生まれる傾向があります。

実際、国の統計では全職種を対象とした調査において、大卒や大学院卒の方が高卒よりも平均年収が高い傾向が見られます。これは職種の違いや企業規模、昇進のスピードなど複数の要因が関係しており、一般的な傾向として広く認識されています。

ただし、この傾向がそのままITエンジニアに当てはまるとは限りません。IT業界では、学歴よりも実務経験やスキルの内容、業務領域の専門性が評価されやすく、学歴による年収差が小さくなる傾向があります。たとえば、技術領域に特化して成果を出している高卒エンジニアが、大卒や大学院卒を上回る収入を得ているケースも珍しくありません。

適正年収を判断するうえでは、学歴という基本的な指標を参考にしつつも、「今の自分がどのようなスキルを持ち、どのレベルの仕事をしているか」といった複合的な要素を踏まえて総合的に考えることが重要です。

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年齢別の平均年収

一般的に、20代前半のシステムエンジニアの平均年収は約310万円〜360万円程度とされています。そこから20代後半にかけて、約410万円〜490万円へと大きく上昇していきます。

30代に入るとさらに年収は伸び、30代前半ではおおよそ490万円〜610万円、30代後半では530万円〜700万円に達すると言われています。40代に入ると600万円〜730万円程度の水準で安定するケースが多く、経験やスキルの蓄積に応じて年収が上がっていく傾向があります。

ただし、単純な「平均値」だけでなく、「中央値」も意識することが重要です。というのも、年収の平均値は一部の高所得者によって引き上げられることがあり、実態より高く見える場合があります。一方、中央値は分布の真ん中を示すため、より現実的な指標として役立ちます。

年齢による年収の伸び方は、20代後半から30代にかけて急上昇しやすい一方で、40代以降はやや緩やかになる傾向もあります。

こうした全体的な傾向と、自身の現在の年収を照らし合わせてみることで、「自分は同世代と比べてどの位置にいるか」を把握することができ、適正年収を見極める第一歩となります。

業界・業種別の平均年収

エンジニアの年収は、属する業界・業種によっても大きく異なります。

たとえば、金融・保険業界では平均590万円、医療・製薬業界では498万円と高めの水準です。一方で、製造業では約360万円、小売・EC業界では約379万円と、やや低い傾向が見られます。IT・通信業界はその中間で、平均460万円程度となっています。

このような年収差は、各業界における技術革新の進み具合や、エンジニアに求められる専門性の違いに起因しています。たとえば、金融業界ではFinTechの発展により、高度なスキルを持つエンジニアの需要が拡大し、報酬も上がっています。医療・製薬分野でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、データ分析やシステム開発に携わるエンジニアの価値が高まっています。

一方、製造業や小売・EC業界では、従来エンジニアに求められる業務が限定的だったため、平均年収は抑えられていました。ただし、これらの分野でもDXが急速に進行しており、今後はエンジニアの役割と待遇が変わっていく可能性も十分にあります。

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給与階級別の平均年収

給与階級別の平均年収データは、自分の市場価値を客観的に判断するための有力な手がかりになります。

国税庁「民間給与実態統計調査(令和5年)」によると、最も多い給与階級は「400万円超~500万円以下」で全体の約17.5%を占めています。次いで「300万円超~400万円以下」が約15.0%、「300万円以下」の層も合わせて約35%と、比較的低年収層が多数を占めている構造です。

また、男女別では平均年収に明確な差があり、男性は約569万円、女性は約316万円と、およそ250万円の開きがあります。

IT業界に特化すると、年収分布はやや上方にシフトします。たとえば30代のエンジニアでは、500万円〜600万円の給与階級が中心となるケースが多く、職種によってはさらに上昇傾向にあります。特にITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなど、専門性やマネジメント力を求められるポジションでは、600万円台〜700万円超のレンジも珍しくありません。

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自分の現在の年収が、同年代・同職種の中でどの階級に位置しているかを知ることで、今後のキャリアや交渉の方針を立てるうえでの判断材料になります。

エンジニア職種別の平均年収

エンジニアの職種別の平均年収を見ると特に高いのが「ITコンサルタント」と「プロジェクトマネージャー」で、平均年収はそれぞれ約660万円程度となっています。

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次いで「インフラエンジニア」や「基盤システムのシステムエンジニア」も同等の収入水準です。これに対し「プログラマー」は約426万円と、システムエンジニアの約569万円と比較して143万円も低くなっていました。

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また別の調査では「システムアナリスト」がトップクラスの年収を誇り、モデル年収例では1,180万円という高額な数字も報告されています。同様に「セキュリティエンジニア」で477万円、「サーバーエンジニア」で464万円と比較的高い水準です。つまり同じエンジニア職でも、専門性の高さやどの工程にかかわるかによって大きく年収が変わるのです。

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正確な適正年収を調べる具体的な方法

ではどうしたら正確な適正年収を調べられるのでしょうか。ここでは正確な適正年収を調べる以下2つの具体的な方法を解説します。

  • 転職サイトの求人情報を比較する
  • 転職エージェントに自分の適正年収を教えてもらう

転職サイトの求人情報を比較する

自分の「適正年収」を把握するうえで、最も現実的で手軽な方法の一つが転職サイトの求人比較です。複数のサイトで、自分のスキルや経験年数に近い条件で求人を検索してみると、実際に企業がどれくらいの年収を提示しているかを知ることができます。

IT業界では、同じエンジニア職でも使っている技術や担当領域によって年収が大きく変わるのが特徴です。たとえば、JavaやPHPのバックエンド求人と、AWSやTerraformを扱うインフラ求人では、同じ経験年数でもレンジが違うことがよくあります。だからこそ、自分とスキル構成が似ている求人をピンポイントで確認することが重要です。

比較する際は、「職種」や「業界」だけでなく、勤務地・企業規模・雇用形態にも注目しましょう。同じプログラマー職でも、大手SIerとスタートアップでは年収レンジが100万円以上開くこともあります。また「未経験OK」と書かれた求人は年収が控えめになっていることが多いため、経験者としての年収比較には向いていません。

さらに、情報の精度を上げたいなら転職エージェントに相談するのも一手です。エージェントは非公開求人や相場感を多数持っており、「今のあなたならこのくらい」というリアルな年収水準を教えてくれます。自分の思っている評価と市場評価の差を知ることは、キャリアの方向性を決めるうえでも有益です。

転職エージェントに自分の適正年収を教えてもらう

転職エージェントは、自分の適正年収を正確に把握するための強力なパートナーです。多くのエージェントはIT業界に精通したキャリアアドバイザーを抱えており、市場の動向や企業の求める人材像を熟知しています。

転職エージェントを利用するメリットは、自分の市場価値を客観的な視点から評価してもらえる点です。面談を通じてスキルシートを作成し、第三者の視点から自分の強みや市場価値を分析してもらえます。現職での年収と市場における適正年収を比較すれば、そのギャップが明確になり、キャリア戦略の立て直しが可能になるでしょう。

またエージェントは非公開求人も含めた豊富な求人情報を持っているため、より正確な年収相場を把握できます。

エージェントを活用する際は、複数社に登録して情報を比較するとより正確な市場価値を把握できるでしょう。自分の適正年収を知れば、年収アップにつながる具体的な転職活動や交渉が可能になります。

適正年収を調べたあとにするべきこと

適正年収の調べ方がわかったところで、ここからは、適正年収を調べた後にするべき、以下3つのことについて、詳しく解説します。

  • 年収ギャップの分析
  • スキルの棚卸し
  • キャリアの方向性を考える

年収ギャップの分析:なぜ「想定より低い」と感じるのか?

「自分の年収はもっと高くてもいいはず」と感じたとき、まず考えるべきは「なぜそう感じたのか」というギャップの原因です。よくある要因は次のようなものです。

他者との比較

SNSや口コミサイトで「自分よりスキルが低そうな人の方が高年収」と感じると、納得できない気持ちが強まります。ただし、これは表面的な情報に過ぎず、職種や役割、勤務地、業界などが異なる場合は比較の前提が崩れている可能性があります。

期待とのズレ(経験・スキルの伸び)

「このスキルまで身につけたらもっと年収が上がると思っていた」「5年目で600万は狙えると思っていた」など、過去の自分が描いたキャリアプランとのズレがギャップにつながるケースもあります。

担当業務と市場価値のギャップ

技術的に高度なスキルを持っていても、実際の業務が運用保守や社内調整中心だと市場価値が反映されにくく、年収も伸びづらい傾向があります。逆に、要件定義やPMなどビジネス寄りの工程に携わると年収が上がることもあります。

このように、「何と比較して不満を感じているのか」を冷静に整理することが、適正年収とのギャップを正しく捉える第一歩になります。

スキルの棚卸し

自分のスキルの客観的な棚卸しも、適正年収を調査した後に行うべき重要なステップです。

スキルの棚卸しではまず、過去に携わったプロジェクトや習得したスキルを詳細にリストアップします。エンジニアの場合、扱ったプログラミング言語やフレームワーク、開発手法、担当した工程などを具体的に書き出すことで、自己分析が深まります。このプロセスは自分の強みを明確にするだけでなく、市場で評価されやすいスキルとの比較も可能にします。

次に、リスト化したスキルを現在の転職市場で求められるスキルと比較しましょう。例えば、テストエンジニアなら特定の資格が年収アップに有効な場合もあります。この比較によって未習得のスキルが明らかになり、それが今後の学習課題となります。

また、年代によって求められるスキルも変化します。30代では業務遂行力やマネジメントスキルがアピールポイントになります。

キャリアの方向性を考える

適正年収を把握したら、次は自分のキャリアの方向性を真剣に検討するフェーズに入ります。単に年収アップを目指すだけでなく、将来どのような働き方を実現したいのかという視点が重要です。

ITエンジニアのキャリアパスには、大きく分けてマネジメント志向とスペシャリスト志向という二つの道があります。

マネジメント志向の場合は、徐々にプロジェクトリーダーやマネージャーへとステップアップし、組織やチームを率いる立場を目指します。一方でスペシャリスト志向では特定の技術領域において深い専門性を追求し、エキスパートとしての価値を高めていきます。この二つの方向性によって、必要なスキルセットや目指すべき職位が異なるため、自分の適性や志向に合った選択が求められるのです。

また、社内キャリアと社外キャリアのバランスも考慮すべき要素です。社内でのキャリアアップを目指すのか、転職によって市場価値を試すのか、あるいはフリーランスとして独立するのかによって、取るべきアクションも変わってきます。

自分の強みや市場価値を客観的に分析し、5年後、10年後の理想像を明確にしたうえで、そこに到達するためのステップを具体的に描いていきましょう。

自分の年収が適正年収より低いときの対処法

ではもし自分の年収が適正年収よりも低かった場合、どのような対処をすればいいのでしょうか。ここでは以下5つの対処法を詳しく解説します。

  • 上司に昇給交渉する
  • 社内異動やプロジェクトの変更を提案する
  • スキルアップに投資する
  • 副業を始める
  • 転職も視野に入れる

上司に昇給交渉する

適正年収と現在の年収にギャップがある場合、まず現職での昇給交渉をする方法があります。この方法は転職というリスクを負わずに年収アップを目指せる点が大きなメリットです。

現職における昇給交渉で最も重要なのは、企業側を納得させる交渉材料の準備です。自分の実績やスキルを整理し、定量的な成果を明確にしましょう。例えば「プロジェクトの工数を20%削減した」「新機能の導入により売上が15%向上した」といった数字で示せる実績が強力な交渉材料となります。

交渉のタイミングも重要です。一般的には評価面談や昇給時期の1〜2ヶ月前が適しています。ITエンジニアの場合、市場価値が比較的高いため、業界の平均年収データも交渉に役立ちます。

交渉の場では冷静さを保ち、感情的にならないようにしましょう。自分の市場価値を客観的に伝え、会社への貢献度と今後の展望も交えて話すと効果的です。

社内異動やプロジェクトの変更を提案する

適正年収より低い給与で働いている場合、転職以外の選択肢として社内異動やプロジェクトの変更を検討する方法があります。この戦略は現在の会社に残りながら年収アップを図れる有効な手段です。

社内異動の大きなメリットは、より評価されやすいポジションや利益に直結するプロジェクトへ移ることで、収入アップの可能性が高まる点にあります。全社向けITソリューションの導入や推進など、社内の横断型プロジェクトへ参画できれば、会社全体に影響を与える役割は評価も高くなりやすいでしょう。

上司との面談で具体的なキャリアプランを提示し、社内でのステップアップを交渉してみましょう。

スキルアップに投資する

適正年収と現在の収入に差がある場合、効果的な対策の一つがスキルアップへの投資です。市場価値を高めるスキルを習得することで、現職での昇給交渉や転職時の条件交渉を有利に進められます。

特に注目すべきは、AWS認定資格の取得です。この資格は市場価値が高いため、エンジニアの平均年収を上げるきっかけになるでしょう。実際にAWSエンジニアの求人では、年収700〜1,100万円という好条件のオファーも珍しくありません。また、Pythonなどのプログラミング言語と組み合わせると、さらに市場価値は高まります。

情報処理技術者試験も市場価値の高いSEにとって強力な武器となります。これらの資格は独学でも取得可能ですが、スクールに通学したりオンライン講座を活用したりする方法も効果的です。

スキルアップへの投資は即効性はないものの、長期的なキャリア戦略として最も確実な年収アップの方法といえます。

副業を始める

適正年収と現在の年収にギャップがある場合、副業を始めるのも一つの手です。特にIT業界は、本業のスキルを活かしたさまざまな副業が可能です。

例えばWeb制作は副業として人気が高く、初心者でも始めやすい分野です。ただしWeb制作だけでは稼げないという声もあるため、差別化できるスキルを身につけることが重要です。

副業で得た実績は、将来の転職時にポートフォリオとして活用できます。エンジニア未経験や経験が浅い場合でも、副業の実績があれば自身のスキルレベルを客観的に証明できるのです。例えば、Webサイト作成のアルバイト経験があれば、HTML/CSS、JavaScriptなどのスキルの証明になります。

転職も視野に入れる

現職での年収アップが難しい場合、転職も視野に入れましょう。ITエンジニアは需要が高く、転職市場での流動性も高いため、条件の良い転職先を見つけやすい環境にあります。

転職を検討する際は、自身と同じ職種・業界の平均年収を知り、現在の「立ち位置」を正確に把握することが重要です。ITエンジニアの平均年収は他の職種と比較して決して低くないため、自分の市場価値を適切に評価できれば、転職で年収アップを実現できる可能性が高まります。

転職先を探す際は、大手企業やキャッシュの多い優良企業に狙いを定めると良いでしょう。「会社規模」や「事業所数」だけでなく、複数社の求人内容を比較し、自分のキャリアプランやライフスタイルに合う企業を見極めることが大切です。

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適正年収を調べて転職を検討している方は、まず「社内SE転職ナビ」に無料登録し、エージェントに相談してみましょう。

まとめ

適正年収を調べて転職すべきかを考えるプロセスは、自分のキャリアを見つめ直す貴重な機会です。この記事で紹介したように、まずは自分の市場価値を客観的に知ることから始めましょう。そのうえで、転職サイトの年収査定ツールやIT専任のキャリアアドバイザーへ相談すると効果的です。

市場価値は経験や実績、スキルなどの要素によって決まりますが、企業からの評価も大きく影響します。適正年収と現在の年収にギャップがあれば、スキルアップや社内交渉、副業の開始などさまざまな対策が可能です。

適正年収の把握と計画的な行動で、エンジニアとしての市場価値を最大化し、充実したキャリアを実現しましょう。

ITエンジニアの適正年収とは?年齢・職種別の相場と調べ方を解説

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