SESをやめたい理由とは?対処法やおすすめの転職先を徹底解説!

SESをやめたい理由とは?対処法やおすすめの転職先を徹底解説!

「SESをやめたい」と感じる理由はさまざまですが、スキルアップの難しさや労働条件への不満、キャリアの将来性に不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

本記事では、SESの仕事内容や年収から、やめたくなる5つの理由、そして対処法を詳しく解説します。さらに、SESをやめた後のキャリアパスやおすすめの転職先についても紹介します。

この記事を読むことで、今後のキャリア選択に役立つ情報を得られ、次の一歩を踏み出すための具体的なヒントが見つかるでしょう。

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この記事の目次

SESとは

IT業界での働き方の一つとして知られるSES(System Engineering Service)は、エンジニアの人材サービスの形態として広く普及しています。

SES企業では、所属するエンジニアが、クライアント企業に常駐してシステム開発や運用保守などの業務を行うのが特徴です。近年、多くの企業がIT人材の確保にSESを活用しており、業界の重要な働き方の一つとして定着しています。

ここからは、SESの詳しい仕事内容や年収について解説します。

SESの仕事内容

SESの仕事内容は、主にシステム開発、運用保守、インフラ構築など、クライアント企業のシステム開発プロジェクトへの参画です。SESエンジニアは、自社(SES企業)に所属しながら、クライアント先で業務を遂行するケースが多いです。

SESの契約形態には「準委任契約」が多く、クライアント企業に常駐はしますが、指揮命令権は、SES企業にあります。また、準委任契約は納品物の提出を義務付けるものではなく、規定の時間内での業務提供が重視される契約です。

したがって、業務の質や成果よりも、労働時間や作業プロセスに重点が置かれることが多く、成果物の責任はクライアントが負う形になります。

SESの年収は?

SESエンジニアの収入は、経験年数や技術力によって変動します。一般的な年収の目安としては、20代ではおおよそ385万円、30代で430万円程度です。

キャリア初期の給与は他のIT職種と大差ないものの、キャリアを積む中での年収の伸びは比較的緩やかといえます。5年目で400万円、7年目で450万円ほどとなり、15年以上の勤続や役職を得れば、500万円から600万円の範囲に達する場合もあります。

ただし、役職が付かない場合や長年勤めても年収が大幅に上がらないケースも多く、15年以降はむしろ年収が下降する場合も少なくありません。また、SESエンジニアの年収中央値は400万円から450万円程度であり、自社開発企業などと比較すると、収入面で劣る傾向が見られます。

SESをやめたい5つの理由

SESでの働き方には課題もあり、辞めたいと感じるエンジニアが多いのも事実です。その背景には、技術力の向上、待遇面、職場環境など、様々な要因が関係しています。

ここでは、以下5つの主要な理由を詳しく解説していきます。自身のキャリアを見直す際の重要な判断材料となるでしょう。

  • 自分が求めるスキルを身につけにくい
  • 報酬や労働条件に不満がある
  • 会社からのバックアップが不十分
  • 仕事環境が不安定で変動が多い
  • 自主性が制限され達成感を得にくい

自分が求めるスキルを身につけにくい   

SESで働くエンジニアは、技術力向上の機会が限られている場合があります。受注案件の多くが、既存のスキルを活かすものである場合、新たなスキルを身につける機会が限られるでしょう。

案件ごとに求められる技術スタックが異なる場合も多く、一つの技術を深く習得する時間が確保しづらい状況があります。また、クライアント企業固有の古い技術や社内システムを扱うことも多く、市場価値の高い最新技術に触れる機会が少なくなりがちです。

さらに、プロジェクトで担当する範囲が限定的であり、要件定義から設計、実装、テストまでの一連の開発プロセスでの経験機会はあまりません。下流工程のみを繰り返し担当することになりやすい点も、スキルアップの障壁となっています。

加えて、開発以外の文書作成などの付随業務に時間を取られ、本来の技術力向上に充てる時間が確保できないという声もあります。

報酬や労働条件に不満がある

SESエンジニアは、給与や労働条件に不満を感じやすいと言われています。

SES企業の多くは、個人の技術力や貢献度に関わらず、年次や経験年数による画一的な評価システムを採用しています。そのため、高い技術力を持つエンジニアでも、適切な評価や報酬を得られないケースが少なくありません。

また、SES企業の評価基準が曖昧な場合も多く、昇給やボーナスの評価が不透明な場合もあります。特に、SES企業は大量にエンジニアを採用する傾向があり、未経験者も多く採用されるため、全員に公平な評価が難しいことが課題です。

また、客先で同じ業務を行っている正社員と比較して給与が低いことが多く、不満が生じやすいです。さらに、SESの契約は月間の稼働時間が決まっており、残業による収入アップが見込めないことも、報酬面での不満につながります。

会社からのバックアップが不十分

客先常駐が基本となるSESの働き方では、所属企業からの支援体制が十分に機能しないケースが多く見られます。問題発生した際の相談窓口が不明確な場合や、クライアントとの調整を一人で抱え込まざるを得ない状況も少なくありません。

例えば、客先常駐では、上司や同僚と顔を合わせる機会が少なく、業務に関するアドバイスや技術指導を受けることが難しい状況に陥ることがあります。場合によっては、クレーム対応などの顧客からの要望に対しても、エンジニア本人が直接対応しなければならないこともあるでしょう。

特に一人での常駐案件では、技術的な指導を受ける機会が極めて限られており、キャリア形成に関する相談もしづらい環境にあります。また、同じ会社の同僚との交流機会が少ないため、社内での情報共有や技術的な切磋琢磨の機会を得られず、孤立感を感じるエンジニアも増えています。

仕事環境が不安定で変動が多い

SESの特徴的な課題として、プロジェクトごとに勤務環境が大きく変化する点が挙げられます。

SES業界では、プロジェクトの変更や職場環境の変動が頻繁に発生します。クライアントの依頼状況に応じて、エンジニアの配置が決まるため、安定した環境で長期間働くことが難しいケースも多いです。

プロジェクトの期間が数ヶ月から数年と短い場合も多く、その都度クライアント先への異動が発生します。異動の度に新しい職場での人間関係やルールの再構築が必要になるでしょう。

さらに、クライアントごとに異なる社内ルールやIT環境への適応も求められ、これらの環境変化への対応にストレスを感じるエンジニアも少なくありません。

自主性が制限され達成感を得にくい

SESの業務形態では、具体的な指示に基づいて作業を進めることが基本となるため、エンジニア自身の裁量や創造性を発揮する機会が限られています。

特に多重下請け構造の中では、任される業務はルーティン化された単調な作業や保守運用が中心となりがちで、システム全体を俯瞰した提案や改善活動に携わることが困難です。特に二次請け、三次請けなどの下位層に位置する場合、業務内容は限られた範囲にとどまり、仕事の達成感ややりがいを感じにくく、スキルアップの機会も限られてしまいます。

また、プロジェクトの一部分のみを担当する場合が多いため、成果物全体への貢献度が見えにくく、仕事の達成感や充実感を得られにくい状況が続く場合もあるでしょう。

このように主体性を発揮できない環境が、モチベーション低下の要因となっています。

SESをやめたいと感じたときの対処法

先述したように、SESの仕事に不安や迷いを感じることは珍しくありません。待遇や業務内容、キャリアの将来性など、様々な要因が考えられます。

しかし、すぐに退職を決断する前に、まずは現状を改善できる可能性を探ることが重要です。ここでは、SESをやめたいと感じたときの具体的な対処法を紹介します。

  • 上司や同僚に相談する
  • スキルアップで選択肢を増やす
  • 転職エージェントに相談する

上司や同僚に相談する

SESで不満や悩みを抱えたとき、まずは上司や同僚に相談をしてみましょう。身近な人への相談で、自分では気づけなかった解決策が見つかることもあります。

例えば、案件内容や待遇面での不満がある場合、上司との率直な話し合いを通じて改善できるケースも少なくありません。相談をきっかけに業務量の調整や担当案件の変更などをしてもらえる可能性があります。また、上司が問題点を認識し、改善策を講じてくれることも多いです。

さらに、同僚との会話を通じて、自身の状況を客観的に見つめ直すきっかけを得る、「自分だけが不満を感じているわけではない」と安心できることもあるでしょう。同じ職場で働く人々と共有し、共感を得ることで、問題を乗り越える力が得られることもあります。相談によって、新たな視点が得られ、働き方やキャリアの選択肢が広がることが期待できます。

スキルアップで選択肢を増やす

SESでの仕事に限界を感じている場合は、スキルアップを考えるのも一つの手です。IT業界で長期的なキャリアを築くためには、継続的なスキルアップが不可欠です。

例えば、特定のプログラミング言語(PythonやPHPなど)の習得で、他の案件にもチャレンジしやすくなります。また、AWSやGCPなどのクラウド技術、データベース管理の知識なども、転職時に高く評価されるスキルです。

SESは様々な技術に触れる機会が多いため、身につけたいスキルを使用する案件にアサインしてもらうとよいでしょう。難しい場合は、オンライン学習プラットフォームや技術書で自己学習など、実務以外でも自己成長が可能です。

スキルアップを進めることで、SESを続ける選択肢も増え、転職の際にはより有利なポジションに就ける可能性が高まります。

転職エージェントに相談する

SESからの転職を検討する場合、転職エージェントに相談するのもおすすめです。

転職を検討する際は、まず市場価値や転職の実現可能性の客観的な判断が重要です。転職エージェントは、豊富な転職支援実績をもとに、現在のスキルや経験がどの程度評価されるか、具体的なアドバイスを提供してくれます。

エージェントとの面談を通じて、キャリアの棚卸しや自己分析を手伝ってくれるので、自身の強みや課題が明確になり、効果的な転職活動の戦略を立てられるでしょう。また、現職が忙しい場合でも、エージェントが面接日程の調整を代行してくれるため、スムーズに転職活動が進められます。

さらに、公開求人では得られない非公開案件の紹介や、企業の社風、待遇面での詳細な情報提供も受けられます。転職市場の最新動向や、似たような業界の求人情報なども把握でき、より広い視野でキャリアの方向性を検討できるのが魅力です。

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SESをやめたあとのキャリアパス

SESを辞めた後のキャリアには、様々な選択肢があります。技術力を活かしながら、より自分らしい働き方を実現できる道は数多く存在します。

転職時には、個々のスキルやキャリアの方向性に応じて適した道を選ぶことが重要です。自分の強みを活かせる環境を探すことが、キャリアアップやスキル向上に繋がるでしょう。

ここでは、以下の代表的なキャリアパスについて詳しく解説します。

  • 自社開発企業への転職
  • フリーランスエンジニアになる
  • ほかのSE職種へのキャリアチェンジ

自社開発企業への転職

SESからの転職先の候補としては、自社開発企業があります。自社開発企業は、自社の製品やサービスを企画・開発・運用する企業です。

SESとの大きな違いは、エンジニアが自社のプロジェクトに専念できる点にあります。自由な働き方が可能な企業も多く、リモートワークやフレックス制を導入している企業も増えています。画一的な働き方でなければ、納期への対応にゆとりを持つことにもつながります。

また、自社開発ではプロジェクトの上流工程から関与する機会があり、仕様やアイデアを反映できます。さらに、新技術の導入が積極的な企業も多く、スキルアップの機会に恵まれる点もメリットです。加えて、キャリアの選択肢が広く、専門性を高めてスペシャリストを目指すことも、マネジメント職へのステップアップを図ることも可能です。

フリーランスエンジニアになる

企業に属さず、フリーランスエンジニアになるという選択肢もあります。フリーランスエンジニアは、案件ごとに契約を結んで報酬を得る働き方です。

最大のメリットは、自分の裁量で仕事を選択し、働き方を決定できる点です。プロジェクトや案件を自身で選べるため、興味のある技術分野に特化したり、より高い単価の案件にチャレンジしたりできるでしょう。また、技術力と実績次第で会社員以上の報酬を得られる可能性があります。

一方で、案件の獲得には営業力が求められ、収入が不安定になるリスクもあります。安定した収入を確保するためには、専門性の高いスキルと、それを証明できる実績の蓄積が重要です。

クラウドソーシングやエージェントサービスの活用、人脈づくりなど、複数の案件獲得手段を確保することで、案件がとびれるリスクを低減できます。

ほかのSE職種へのキャリアチェンジ

SESから他のSE職種へのキャリアチェンジも選択肢の一つです。「社内SE」「ブリッジSE」「フィールドエンジニア」など様々な選択肢があります。

ただし、同じようなSE職種でも、働き方や求められるスキルは多岐にわたります。キャリアチェンジの際は、各職種で必要とされるスキルと自身の適性を照らし合わせ、必要に応じて資格取得や研修受講検討をするとよいでしょう。

例えば、社内SEは自社のITシステムの管理やトラブル対応を行う職種です。開発スキルだけでなく、IT機器の設定やサポートスキルが求められます。

ブリッジSEは、オフショア開発など、異なる場所にいる開発チームとクライアント企業の間で円滑なコミュニケーションを図る役割を担います。そのため、技術力に加えて語学力や異文化理解が求められるのです。また、フィールドエンジニアは、顧客先での機器の保守・メンテナンスを行う仕事です。そのため技術スキルとコミュニケーション能力の両方が必要になります。

職種によって業務内容は大きく異なるため、職種について理解を深め、自身に合っている職種を見つけることが大切です。

SESをやめたい人におすすめの転職先

SES企業での働き方に不満を抱え、転職を考えるエンジニアにとって、転職先の選択は重要です。SESでは客先常駐やプロジェクト単位の業務が多く、自己成長や達成感が得にくいと感じることがあります。

そのため、エンジニア自身がより直接的に業務に関われる環境や、キャリアアップの可能性が高い職場を求める人も多いでしょう。ここからは、SESからの転職先として人気の高い以下の企業タイプについて詳しく説明します。

  • 自社サービスを提供している企業
  • 働きやすいITベンチャー企業
  • 福利厚生が充実した大手企業

自社サービスを提供している企業

自社サービスを持つ企業では、エンジニアは自社内での開発に集中できます。SESのように他社に派遣されることはなく、チーム内で企画からリリースまで一貫して関わることが可能です。

企画段階からエンジニアが関与できるため、自らサービスのアイデアを出し、それを形にするチャンスがあります。そのため、業務への達成感が得られやすく、自己成長の機会も豊富です。

また、新しい技術の導入も積極的に行われることが多く、最新技術を駆使したシステム開発にも携わりやすい環境です。さらに、リリース後はユーザーの反応をSNSやアンケート調査で直接確認できます。フィードバックを元に改善や新機能の追加を行う業務には、やりがいを感じられるでしょう。

働きやすいITベンチャー企業

ITベンチャー企業は、スピード感や柔軟性が特徴です。少人数のチームで構成されることが多く、一人ひとりの役割が重要視されるため、裁量権が大きく、責任あるポジションで働けます。

プロジェクトの企画から開発、運用まで関わることが多く、エンジニアとして幅広いスキルを磨ける環境であることが多いです。特に、新しい技術に積極的な投資を行っている企業も多く、そうした企業では最新のトレンドや技術を習得する機会が豊富にあるでしょう。

意思決定のスピードも速く、提案やアイデアがすぐに実行に移されることも少なくありません。自ら率先して行動できるタイプのエンジニアにとって理想的な環境でしょう。また、急成長している企業が多く、早期にキャリアアップするチャンスも期待できます。

福利厚生が充実した大手企業

大手企業は安定した職場環境と充実した福利厚生が魅力です。家賃補助や通勤手当、健康診断、育児休暇などの支援が充実していることが多く、ワークライフバランスを重視したいエンジニアに適しています。

また、教育制度に力を入れている企業が多いのも特徴です。研修や講習を通じてスキルアップできれば、自身の市場価値を高めることにもつながります。プロジェクトの規模も大きくなれば関わる人も多く、チームでの協力する、コミュニケーション能力を高める機会が多くあるでしょう。

キャリアアップのための社内資格やキャリアパスも明確に設定されていることが多く、長期的な視点でのキャリア形成が期待できます。

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まとめ

本記事では、SESの仕事内容、やめたいと感じる理由やその対処法、そして転職先の選び方について解説しました。

SES業務は様々なプロジェクトを経験できる一方で、プロジェクトの不安定さや労働環境に悩む方も多いです。対処法としては、スキルアップや環境の改善を目指すとともに、自社サービス企業やITベンチャー、大手企業への転職などが選択肢となります。

自分の理想に合った職場を見つけ、より良いキャリアを築くための第一歩を踏み出してみてください。

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