社内SEにとっての優良企業とは?おすすめの業界と見つけ方を解説

社内SEにとっての優良企業とは?おすすめの業界と見つけ方を解説

「社内SEになりたいけど、どんな企業が”優良”なんだろう?」と疑問に思っていませんか。

企業内で働く社内SEにとって、社内環境や労働条件は非常に重要となります。転職を検討するとき、現職よりも「優良企業で働きたい」と考えるのは自然なことですよね。世間一般で言われる優良企業と社内SEにとっての優良企業は、チェックすべきポイントに少し違いがあります。

この記事では、社内SEにとっての”優良企業”とはどんな企業なのか、おすすめの業界、優良企業の見つけ方を紹介します。

社内SE転職ナビKV

社内SEの転職を検討しているなら、案件数業界トップの「社内SE転職ナビ」がおすすめです。
保有案件は10,000件以上の中から、IT業界に詳しいエージェントが面談を通して、幅広い職種から自分に合った求人をご紹介。
入社後の定着率も96.5%とマッチングには自信があります。社内SEへの転職に興味がある方は、ぜひ1度ご相談ください。

この記事の目次

社内SEにとっての優良企業とは?

働きやすく、長く続けられる職場とはどんな企業でしょうか。社内SEの転職先を選ぶうえで、知っておきたい「優良企業」の共通点を4つの観点からご紹介します。

・年収が高い
・1人担当ではない
・労働環境が良い
・変化に柔軟である

年収が高い

求人ボックス掲載のデータでは、社内SEの平均年収は497万円とされています。実際に企業を選択する際には、この年収を基準にするといいでしょう。正社員全体の給与分布では306~386万円ですので、社内SEは他の職種よりも比較的高い年収といえます。

アイムファクトリーの運営する「社内SE転職ナビ」では、社内SEの年収平均は最低年収で527万円、最高年収では911万円となっています。(2024年7月時点)社内SE転職ナビでは社内SEの求人が7,000件以上掲載されているため、年収が高い優良企業を見つけたい場合に便利です。

また年収だけに限らず、住宅手当や家族手当などが充実しているかを確認するのも重要です。諸手当には資格取得支援制度や従業員持株会、企業型確定拠出年金制度など、様々なものがあります。福利厚生として宿泊施設や余暇支援(映画館やレジャー施設の割引等)が利用できる企業もあるため、こうした部分も含めて優良企業かどうかを判断するとよいでしょう。

エージェント・Aiba

給与面だけで企業を判断するのは危険ですが、目安としては平均年収以上のラインを意識しておくと良いと思います。当社でも、ご自身のスキルや希望をもとに『年収が上がる見込みがあるか』を一緒に確認しながらご提案しています。

1人担当ではない

企業によっては情報システム部門の人数が少なく、担当者が1人であったり、複数の業務を兼務しなければならない場合もあります。ほかにITに詳しい社員がいない場合、その負荷が1人に集中してしまうため、負担が大きくなりやすいでしょう。

一方、優良企業であれば複数人体制で業務を行うことを推奨し、チームで協力して仕事を進める環境を提供していることが多いです。チーム内で知識の共有や、スキルを教え合うなどして、個々の成長にもつながります。また相談相手がいることで、精神的な負担軽減にもつながり、安心して働くことができます。

しかし、社内SEは会社員として企業に所属する以上、違う職種の人とも自然に交流が生まれます。社内システムや情シスとしての役割を担う場合には、他部署の人と関わる機会も多いでしょう。1人担当で、専門的な技術に関して相談できる人は少なくても、仕事の進め方や業務の在り方について相談できる機会は多くあります。

エージェント・Aiba

「孤独な作業が多かった職場から、チーム体制の整った企業に転職してイキイキと働けるようになった」といったケースもあります。体制の厚さは、働きやすさや成長環境に直結するポイントです。

労働環境が良い

ワークライフバランスや健康経営など、従業員の労働環境を良くしようという動きが各企業で進められています。かつての社内SEの労働環境は、長時間労働で休みがとれないという所もありましたが、今の時代にそのような環境は受け入れられないでしょう。

優良企業では、フレックスタイム制やテレワークを導入して、柔軟に働ける環境を作っている所もあります。またオフィスの環境改善にも力を入れており、集中しやすいワークスペースやリフレッシュできる休憩スペースを設けるなど、従業員が快適に過ごせるように工夫しています。育児休暇を積極的に推進して、子どもが生まれても働きやすい環境を提供している企業もあります。

労働環境が良い企業は社内SEに限らず、世間一般的にも優良企業とみなされるでしょう。

エージェント・Aiba

「今の職場は制度があっても実際は使いづらい」という方は多くいらっしゃいます。弊社では、求人票に書かれた制度が“実際に使われているか”も含めて、企業ごとの実態をお伝えしています。

変化に柔軟である

社内SEにとって、変化に柔軟な企業は優良企業といえます。

IT技術は常に進化しており、その進化の速度も年々速くなっています。社内SEといえども常に新しい技術を学び続ける必要があり、時には外部の研修やセミナーに参加することも必要でしょう。優良企業であれば、従業員のスキルアップに対して積極的に支援を行い、知識習得できる環境を提供していることが多いです。

またIT業界は資格の種類の多い業界です。優良企業によっては、資格取得を支援するだけでなく、資格手当を設定しているところもあります。そうしたサポートがあれば、従業員としてもモチベーションにつながりやすく、自身の市場価値を高めていくことができます。

エージェント・Aiba

技術や働き方が変わる中で、“変化を前向きに受け入れられる会社かどうか”はとても重要です。現場の裁量があるか、エンジニアの声が届く環境かなど、面談ではそういった視点もお伝えしています。

あわせて読みたい
社内SEへの転職理由とキャリアアップ戦略!高年収を目指すための具体的な方法 社内SEへの転職理由には「キャリアアップしたい」「もっと高年収を目指したい」という声が多くあります。 社内SEは、外部からではなく社内で依頼を受けます。そのため仕...

社内SEにおすすめの業界

では社内SEにとっておすすめの業界とは、どこなのでしょうか。

・製造業界
・金融業界
・官公庁・公共関連
・IT業界

製造業界

「ものづくり大国」日本にとって、製造業は国を支える基幹産業のひとつです。日本特有の工場の生産システムや、サプライチェーン管理システムなどもあり、社内SEが重要視される場面が多くあります。近年では、IoTやAIなど最新技術を導入する動きも活発化しており、SEとしてのスキルアップにもつながる環境です。

安定した経営基盤を持つ企業が多く、長期的なキャリアを築きやすいのも魅力です。ただ、ITに関する知識だけでなく、業界特有の業務知識や専門用語を習得する努力も求められるでしょう。

注意したいのは、業界としてITリテラシーの高い人が少ない傾向にあることです。社内SEを募集する時点では、IT技術職への理解が整っていない場合もあるでしょう。しかし、だからこそ企業内でITの土壌と基盤を作っていく第一人者のポジションをとりやすいというメリットもあります。

金融業界

銀行や証券会社など、常に最新のセキュリティ対策が求められる金融業界は、高い技術力を持つ社内SEの需要が高い業界です。大規模なシステム開発や、FinTech関連の新規事業に携わるチャンスもあり、大きなやりがいを感じられるでしょう。

ほかの業界と比べて給与水準が高い傾向にあるのも金融業界の特徴です。高い正確性と信頼性が求められる業界であるため、開発でも運用でも多くの経験を積むことができるでしょう。

ただしシステムダウンやバグなどの不具合があれば、その影響が大きいため高い責任感と倫理観が求められます。

あわせて読みたい
金融系SEはなぜ年収が高い?仕事内容・必要スキル・キャリアを解説 「金融系SEって何をする仕事なの?一般のSEとどう違うの?」と疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。 本記事では、金融系SEの業務内容や年収、求められるスキ...

官公庁・公共関連

官公庁や公共関連であれば、国民の生活を支える公共性の高いシステムに携わることができます。そのため、国の政策や社会課題に直結するシステム開発に関わることができ、大きな責任感と達成感を味わえるでしょう。

一方で、予算やスケジュールは、一般企業と比較するとゆるやかな傾向があるという声もあります。よって、ワークライフバランスを重視した働き方が可能なケースも多いようです。

ただし、民間企業と比較すると給与水準が低かったり、実績のない最新技術の導入には後手になることもあるので、その点は注意が必要です。

IT業界

IT業界で働く場合には、自社内のITだけに限らず、自社のサービス開発に関わることも可能です。最新の技術への投資は積極的に行われることが多いため、スキルアップを図りやすい環境です。周囲の社員もITに関する知識が豊富なので、レベルの低い問い合わせに振り回されることがないのも魅力です。

それだけITレベルの高い環境であるため、常に新しい情報や技術を学び続ける必要があります。しかし、やればやるだけ事業成長に大きく貢献できる可能性もあり、成果を図りやすくやりがいのある業界といえます。

社内SEにとってきつい業界は?

一方で、社内SEとして働く上で「きつい」「負荷が大きくなりやすい」とされる業界もあります。あらかじめ業界特有の働き方やシステム環境を理解しておくことで、自分に合った選択がしやすくなるでしょう。

医療業界

病院内の全てのITを担う社内SEは、パソコンやネットワークの保守・管理や、受付システム・電子カルテ・検査管理システム・入院システムといった病院特有のシステムに精通している必要があります。

また人の命に関わる医療業界であるため、システムの安全性と信頼性が強く求められます。医療ミスは人命に関わるため、システムの不具合や障害は絶対に許されません。そのため、システム開発や運用には、高度な技術力と責任感が求められます。加えて、個人情報保護法や医療情報保護法など、関連法規の遵守も徹底しなければなりません。法律も定期的に変わるため、法改正にも迅速に対応する必要があります。

病院によっては、24時間365日稼働しているところもあり、システムトラブルが発生した時には、時間帯を問わずすぐに対応しなければなりません。またシステム利用者や医者や看護師などの医療関係者なので、専門用語を理解して円滑にコミュニケーションする必要もあります。

しかし一方で、人命に関わる仕事であることにやりがいを感じる人も多いでしょう。医療業界は社会貢献度が高く、自分の関わるシステム等が人の命を救うことにつながる可能性もあります。

サービス業界

ホテル、飲食、旅行など、多岐にわたる業種を含むサービス業界は、顧客のニーズが多様化し変化の激しい業界です。競争も激しいサービス業界では、他社との差別化を図るためにも新しいサービスやシステムが次々と登場します。社内SEには、これらの変化に柔軟に対応し、最新の技術や知識を習得していかなければなりません。

また、現場スタッフのITスキルにばらつきがあるため、わかりやすい運用設計や丁寧なサポートも必要になります。さらに、店舗や施設の営業時間に合わせた対応が必要なケースもあり、柔軟な働き方が求められる場面もあります。

優良企業の見つけ方

社内SEとして働きやすい「優良企業」を見つけるには、いくつかの視点を持って情報収集することが大切です。自分にとって何を重視するかを明確にしながら、次のようなアプローチを組み合わせていきましょう。

業界や優良とする条件で絞り込む

まずは自分のキャリアプランを基に、希望する業界や企業の特徴から検討を始めましょう。たとえば安定性を重視するなら製造業や官公庁系、変化のある環境で成長したいならIT・スタートアップ系といったように、業界ごとの特性を理解しておくことが重要です。

その上で、年収や残業時間、福利厚生、スキルアップ支援など、自分にとって「優良」と思える条件を明確にし、優先順位をつけていくとよいでしょう。求人情報サイトや企業の採用ページなどを活用して、条件を満たす企業を比較検討することがポイントです。

あわせて読みたい
【例文あり】IT転職者の「転職の軸」とは?見つけ方と面接での答え方 「転職活動を進める中で、自分の転職の軸が定まらず迷っている」「面接で転職の軸を聞かれたときの答え方がわからない」このような悩みを抱えている方も少なくないと思...

社内SE転職ナビでは、年収・勤務地・業種はもちろん、「社内SEならではの技術環境や業務内容」にも焦点を当てた検索が可能です。社内SEに特化した求人サイトとして、実際の働き方をイメージしながら企業を探すのに適しています。

社内SEの待遇を確認する

企業で募集している他職種の待遇がよくても、社内SEの待遇がいいとは限りません。求人情報サイトや転職口コミサイトなどで、社内SEの待遇について具体的に調べることをおすすめします。残業時間、評価制度、教育制度など、実際に働いている社員の口コミは貴重な情報源となるでしょう。

可能であれば、既に働いている人に接触して具体的な話を聞いてみるのもいいでしょう。なかにはブログやSNSなどで、ITについて情報を発信している人もいるかもしれません。また、情報システム部門が何名で構成されているかを聞けば、チームで動いているかどうか推測できるでしょう。

転職エージェントを利用する

業界の情報や、企業の内部情報など、より具体的な情報を求める場合には、転職エージェントを使うのもいいでしょう。転職エージェントは、非公開求人を含め多くの求人情報を持っているだけでなく、企業の社風や社内SEの待遇、キャリアパスなど、求人票だけでは分からない情報をもっています。自分ひとりでは決して得られない貴重な情報を得ることができるでしょう。

実際に転職するとなった場合には、活動のサポートや、条件交渉なども代行してくれるため、効率的に転職活動ができます。また自分では気付かなかった優良企業を紹介してくれることもあるでしょう。

エージェント・Aiba

求人票では分からない“実際のSE待遇”や“情報システム部門の体制”、働く上でのリアルな雰囲気については、企業と直接やり取りしているエージェントだからこそ把握できている情報も多くあります。客観的な視点で比較したい場合は、ぜひ相談してみてください。

優良企業へ転職するためにすべきこと

優良企業への転職を目指すなら、ただ求人を探すだけでなく、自分自身の準備も整えておくことが欠かせません。ここでは、特に社内SEとして評価されやすくなるために意識すべきポイントを3つ紹介します。

スキル・実務経験を積む

まず大前提として、企業は「即戦力」になりそうな人材を重視します。未経験でも採用されることはありますが、少しでも実務に近い経験があると、選考の通過率は大きく変わります。

【評価につながるスキル・経験の例】

  • ヘルプデスクやITサポートで社内システムに触れた経験
  • オンプレ環境からクラウド移行に関わった経験
  • PCキッティングやアカウント管理などの社内IT運用業務
  • システムトラブル時の原因調査や再発防止の取り組み

こういった経験は、たとえ短期間でも立派な「実務」として評価されます。転職先企業がどんな環境かを事前にリサーチし、「自分の経験がどう役立つか」を意識して棚卸ししておきましょう。

あわせて読みたい
社内SEに求められるスキルとは?取得した方が良い資格も紹介 本記事では、社内SEに必要なスキルについて解説します。社内SEは社内のITに関する業務を広く担当するエンジニアで、求められるスキルも多岐にわたります。社内SEを目指...

業務に関連する資格を取得する

実務がない場合でも、知識の裏付けとして資格を持っていると、企業側に「学ぶ姿勢がある」「一定の基礎知識がある」と判断されやすくなります。

【おすすめの資格例】

  • 基本情報技術者試験(FE):広範なIT知識を証明できる国家資格
  • 情報セキュリティマネジメント試験(SG):セキュリティ意識の高さを示せる
  • ITIL Foundation:社内SEに多い「運用管理」の基礎知識を体系的に学べる
  • MOS(Microsoft Office Specialist):業務効率化スキルを証明したい場合に有効

資格取得は、知識を学ぶだけでなく、履歴書に書ける“武器”にもなります。独学でも取得可能な資格も多いため、計画的に取り組むとよいでしょう。

あわせて読みたい
社内SEになるには?必要なスキル・経験・転職の進め方を解説 「社内SEに転職したいけど、自分の経験で通用するのか不安」「エンジニアとしてのキャリアに区切りをつけたいけど、次の選択肢が見えない」 そんな悩みを持つIT系職種出...

自身の強み・キャリアパスを明確にする

転職の際には、企業から履歴書や職務経歴書の提出を求められることが多いです。また面接を通じて、人間性や将来のキャリアパスについても確認してくるでしょう。そこで自分の強みを明確に伝え、その企業に役立つ人間であることをアピールしなければなりません。

どのようなスキルを持ち、どんな場面でやりがいを感じたのかを整理したうえで、転職後にどのように貢献し、どのようなキャリアを築いていくかを伝えましょう。自信を持って、自身の想いを企業に説明できるようしっかりと準備をしておきましょう。

あわせて読みたい
社内SEとは?仕事内容や必要なスキル、キャリアパスまで解説 SE(システムエンジニア)といえば、多くの企業にとっては外注先から派遣されるものという認識が一般的でした。システム会社・ソフトウェア会社に外注し、その開発や運...

《社内SE転職ナビが選ばれる5つの特徴》

社内SE転職ナビKV
  • 一人あたりの提案求人数、平均25.6社
  • 登録者数38,000名以上(2024年7月現在)
  • 入社後の定着率96.5%
  • 多様な職種の社内SE求人保有
  • エージェントとの無料面談可能

社内SEは、企業のIT戦略や運用を担う重要なポジションです。IT人材が不足する今、優良企業の社内SE募集も非常に多くなっているため、社内SE転職ナビで具体的な求人を見てみましょう。

社内SE転職ナビはIT業界に特化した転職求人サイトで、7,000件以上のIT求人が掲載されています。(2025年6月時点)年収や業務内容、諸手当等、優良企業かどうかをチェックできる項目が記載されているため、今後社内SEとして優良企業で活躍したい人にぴったりです。無料の会員登録で検討中リストやキャリアコンサルタントへの転職相談も可能です。

まとめ

IT人材が不足しているといわれる中で、社内SEは有望な働き方だと言えるでしょう。もし今の働き方に不満があるのであれば、優良企業への転職を考えてみてはいかがでしょうか。今からしっかりと準備をしていけば、優良企業との良縁に恵まれるかもしれません。本記事を参考に、優良企業で社内SEとして働くための具体的なステップを踏み出してみてください。

ライター:にのまえはじめ

大手精密部品メーカーで社内SE・PGを経験。その後、国内のSIerに転職し生産管理システムの開発・導入・保守・運用を担当。現在は自らIT企業を立ち上げ、顧客企業のDX化やIT化による業務改善の支援を行っている。並行して企業サイトやWebメディアでライターとしても活動中。趣味は筋トレ・プロレス観戦。
Website:https://writer.yui-road.com/

社内SEにとっての優良企業とは?おすすめの業界と見つけ方を解説

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

  • URLをコピーしました!
この記事の目次