なぜプログデンスでは“ビジネスを語れるエンジニア”が育つのか?営業ゼロのビジネスモデルを貫く同社の育成方針

会社紹介
社名:株式会社プログデンス
代表:山田 大輔
事業内容:
・DX戦略コンサルティング事業
・ネットワークインテグレーション事業
・システムインテグレーション事業
・セキュリティ事業
・インフラ運用自動化

2006年に設立し、順調に成長し続け、社員数も300名近くまで増えている株式会社プログデンス。
最大の特徴は、IT企業では珍しい「営業ゼロ」のビジネスモデル。そして、クライアントからのリピート率100%を保ち続ける「圧倒的な現場力」
その理由は、上流工程を中心に、クラウドセキュリティ、インフラ自動化といった領域を拡大しながら、「技術だけでなく、ビジネスを語れるエンジニア」を育ててきた同社の育成方針にあります。

今回は、人事責任者である堂園さん、そして新卒一期生として入社し現在セキュリティ領域を牽引する佐藤さんに、プログデンスの事業、採用、教育、そして“ビジネスをつくれるエンジニア”が生まれる理由について伺いました。

プロフィール 

事業推進本部 取締役 本部長 堂園俊明さん
2006年、代表の山田氏とともに株式会社プログデンスを創業。前職時代から「技術力とビジネス力を両立できるエンジニア育成」を志し、創業初期は自ら現場へ入りながら採用・教育・経営を同時に推進。 昼は顧客先で設計・構築業務、夜はファミレスで経営会議というゼロイチ期を乗り越え、組織が300名規模に近づく現在も「エンジニアファースト」「後進へつなぐ文化」を軸に、育成体系・評価制度・キャリア設計の中心を担う。現在は人事責任者として、採用戦略、マネージャー層の育成、新卒教育、組織開発を統括。

カスタマーソリューション事業部 セキュアソリューション部 部長 佐藤 隆星さん
2017年、プログデンスが新卒採用を開始した初年度に入社した一期生。インフラ構築業務からキャリアをスタートし、クラウド・ゼロトラスト・認証基盤など、最新技術領域のプロジェクトを横断的に経験。
若手の中核として高い技術力を発揮し、20代で管理職へ昇格。 現在はセキュリティ領域の中心メンバーとして、技術実装・教育スキーム構築・案件の品質管理を担当。同時に、若手育成や勉強会文化の牽引、採用面接にも多く関わり、「技術×ビジネス」を体現する次世代リーダーとして期待されている。

この記事の目次

ビジネス視点を備えたエンジニアが育つ組織とは

(左:佐藤さん 右:堂園さん)

――まず、御社の特徴や雰囲気、魅力について教えてください。

堂園俊明さん(以下、堂園):
プログデンスの大きな強みは、ネットワーク、クラウド、セキュリティ、自動化といった幅広い技術領域を、一社で完結できる “トータルソリューションプロバイダー” であることです。単に構築だけを請け負うのではなく、上流のコンサルティングから実装・運用までワンストップで提供できます。

また、当社では“営業部門をあえて置かない” という体制を創業以来続けています。理由はシンプルで、案件選定の軸を「エンジニアの成長」と「顧客価値」に置くため です。
営業主導で案件を取りにいくと、短期的な売上や稼働率が優先されがちですが、当社は現場をよく理解した現場担当者が顧客の課題を捉え、その案件がエンジニア視点で対応すべきかといった視点で判断します。

結果として、
✓ 案件のミスマッチが極めて少ない
✓ エンジニアが成長につながる環境で働ける
✓ 顧客からの信頼が厚くなる
という好循環が生まれ、リピート率100%を10年以上維持できています。

組織文化の面では、“技術力と同等以上に人間力を重視する” ことを大切にしています。相手の意図を汲み取り、状況から判断しチームで動く力が、技術以上に価値を生む場面は非常に多いです。
この人間力を育てるために、役職の垣根が低く、若手でも積極的に発言できる風通しの良い環境を整えています。

佐藤隆星さん(以下、佐藤):
現場視点でも、会社の特徴として、特に“領域の幅広さ”と“成長の機会”は大きな魅力だと思っています。
インフラからクラウド、ゼロトラスト、ID統合、自動化など、学べる領域が非常に広く、若手でも手を挙げれば挑戦させてもらえる。私自身も新卒からキャリアを積む中で、興味のあったセキュリティ領域に早い段階で関わることができ、そのまま専門性を深めていくことができました。

また、雰囲気としては、“質問しやすい環境”が自然とできています。技術的な壁に直面しても、相談すれば誰かが必ず助けてくれる。人の”温度“が高く、個人としてよりも、チームとして動く文化が根付いていると感じます。

プログデンスが挑戦し続ける事業領域とは

前職含め20年以上のネットワークエンジニア経験を持つ堂園氏。

――今後、注力していく事業や領域があれば教えてください。

堂園
当社は「ネットワーク」「サーバ・クラウド」を軸に成長してきましたが、
現在は以下の3領域を特に強化しています。
・ITコンサルティング
・クラウドセキュリティ(特にゼロトラスト)
・アプリ開発/インフラ自動化

特にゼロトラスト領域では、Prisma Access などのSASEソリューションを活用し、企業のセキュリティ戦略全体を支援しています。ID統合や認証基盤、通信制御まで一気通貫で支援できる点は、当社ならではの強みです。

また、自社サービスへの投資も積極的に続けています。
・統合ID管理システム「iD Flow Orchestrator」
・教育機関向けアカウント管理システム「School Shuttle」
など、現場での要望を核にしたサービス開発を強化中です。

これらは、単に事業を増やすという発想ではなく、企業のIT基盤における“本質的な課題”を解決するための拡張 という認識です。
そのため、既存事業と強くシナジーがある領域で、顧客課題を正面から解決する価値を提供できると考えています。

佐藤
現場として、今後の成長領域が非常に明確になっていると感じています。特にセキュリティに関しては、企業のゼロトラスト化が加速しており、単に製品を導入するだけではなく、『企業全体の通信・アクセス・認証の見直し』といった、本質的な設計に関わる案件が増えています。

たとえば、
・ID基盤の統合
・SASE/SSE の導入と最適化
・クラウド移行に伴うセキュリティ要件整理
・エンドポイント、通信、アプリケーションの統合的整備
など、企業の構造そのものに踏み込む仕事が増えています。

さらに、自動化領域では、運用コスト削減や人的ミス削減など、企業の“現場課題”に直結する提案がしやすく、価値を提供できる場面が多いです。
アプリケーションを用いた自社サービス開発も、現場で得た課題感をそのまま仕様に反映できるため、エンジニアとして事業をつくる面白さがあります。

“個”ではなく“チーム”で解決する。孤立させない組織運営

新卒1期生として入社し、9年目現在は部長職として約20名のマネジメントを行っている佐藤氏。

――チームの特徴やコミュニケーション方法について教えてください。

堂園:
案件は必ず チーム体制 を敷いています。単独アサインを避けることで、品質と育成の両軸を確保しています。プロジェクトごとに日次MTGを設定し、業務状況の共有と問題解決を図ります。
また、管理者とメンバー間での 定期1on1の実施 を徹底しています。キャリアビジョンをすり合わせ、本人の目標に合った経験を積めているかを継続的に確認します。
こうした仕組みにより、若手がキャリア形成で迷うことなく、組織として一貫した方向性で支援できています。

佐藤:
日次ミーティングは単なる情報共有ではなく、“自分の考えを出す場”という感覚があります。課題をどのように解決するか、どこに問題が潜んでいるかをチーム全体で議論できるので、若手でも積極的に意見を出しやすいです。

1on1では、キャリアの方向性についても深くすり合わせます。例えば「ゼロトラスト領域で専門性を高めたい」「自動化の経験を積みたい」といった方向性を伝えると、その機会が得られる案件を提案してくれる。
「成長したい」という意思を会社がしっかり汲み取ってくれる点が、働きやすさにつながっています。

働きやすさを支える制度と環境

オフィス内の休憩スペース。日々のコミュニケーションが自然と生まれる環境が整っている。

――働き方や制度で特徴的な点を教えてください。

堂園:
最も大切にしているのは、評価の透明性とキャリアの納得感です。
・コンピテンシー評価
・目標管理制度(MBO)
・等級ごとの期待行動の公開
これらにより、「どの行動が評価されるのか」「次に何を目指せばよいのか」が明確になっています。

また、キャリアパスは 管理職コースエキスパート/コンサルタントコース の複線型です。

技術とビジネス視点、両軸を育てる文化が当社にはありますが、人によっては技術を極めたい人、組織を牽引したい人、など志向性は様々だと思っています。そのため、それぞれ自分の志向で道を選べるよう設計しています。

スキルアップ支援についても、
・資格取得費用全額補助
・報奨金制度
・社内ラボ環境
・実機検証のサポート
など、成長意欲を後押しする体制を整えています。

佐藤:
現場ではリモートワークの活用が進んでおり、働きやすさはかなり向上しています。もちろん案件によっては現地での対応もありますが、その分チームでフォローし合える体制が整っているため、業務負荷のコントロールがしやすいと感じます。

有給取得の促進も徹底されています。プロジェクト内で可視化しておくため、休みづらい雰囲気は一切なく、オン・オフの切り替えをしながら働ける環境です。

挑戦を通じて市場価値を高められる環境

社員の適性や志向性に合わせたキャリアプランが設計されている。

――募集されている職種と、その魅力について教えてください。

堂園:
以下の3職種を中心に募集しています。

  1. ネットワークエンジニア
     大規模ネットワーク設計から、SASE・SDN・自動化まで幅広く担当。
  2. サーバ/クラウドエンジニア
     AWS/Azure、ID統合、ゼロトラスト認証基盤の構築。
  3. アプリケーションエンジニア(自社サービス・自動化)
     iD Flow Orchestratorの開発やインフラ自動化の実装。

どの職種も “言われたものを構築するだけ” ではなく、顧客と対話し、要件定義や技術選定から関わる点が特徴 です。

また、当社ではかつてCiscoゴールド認定を保持していましたが、現在は『形式上の資格維持よりも、本質的な技術研鑽にリソースを集中する』という方針のもと、あえて更新をしていません。しかし、認定の有無にかかわらず、現在もCisco様から高難易度案件を直接ご依頼いただくなど、現場レベルでの技術力と信頼は高く評価され続けています。
これは、技術だけでなく ビジネスへの理解があるエンジニアを育ててきた結果 だと考えています。

佐藤:
ネットワーク・クラウド・セキュリティなど、それぞれの領域が急速に進化している中で、プログデンスでは最新技術に触れる機会がとても多いと感じています。

たとえば SASE や SDN、自動化のプロジェクトでは、単に設計構築のみ行うのではなく、アーキテクチャの検討から入るため、エンジニアとしての視野が大きく広がります。
ゼロトラストは「プロダクトの知識」だけでは成立しないため、企業の認証戦略や運用まで踏み込んだ議論を行うことが多く、この力は明確に市場価値につながっています。

また、自社サービス開発では、現場で得た課題感をそのままプロダクトに反映できるため、“技術者が事業づくりに関わる経験” を積める点も非常に魅力的です。

主体性を持ち変化を恐れない

技術書も随時追加されており、自ら学べる環境が整っている。

堂園:
主体性を持ち、変化を恐れない方を求めています。
新しい技術に対する興味はもちろん、ビジネスとして価値をどう生むかを考えられる視点を大切にしています。
また、チームとして成果を追求できる方、ナレッジを共有し、組織の成長に貢献できる方も歓迎しています。当社は制度や環境が整っているため、主体的に動ける方ほど成長が加速します。

佐藤:
若手の立場としては、“自分のキャリアに真剣に向き合える人” が活躍していると感じます。プログデンスには成長の機会が多くあるため、やりたいことを明確に言語化していけば、必ず応援してくれる環境があります。

――最後に、応募者の方へメッセージをお願いします。

堂園:
プログデンスは、エンジニアが長期的に価値を発揮できるよう環境整備を続けてきました。
自分のキャリアを主体的に描きたい方には、必ずフィットすると思います。ぜひ一緒に未来のプログデンスをつくっていきましょう。

佐藤:
挑戦したい方、技術もビジネスも伸ばしたい方にとって、これ以上ない環境だと思います。ぜひ飛び込んできてください。


【編集後記】

今回の取材を通じて印象的だったのは、プログデンスが“技術力の高い会社”という一言では語り尽くせない、組織としての一貫した思想と姿勢がある点です。
上流から運用、自社サービス開発までを担う技術的な幅の広さに加え、「エンジニアが長期的に価値を発揮できる環境を整える」という経営の考え方が明確に言語化され、制度として実装されている点は他社にはない特徴だと感じました。

また、単にスキルを伸ばすだけでなく、顧客への価値提供を軸にキャリアを築くという姿勢は、堂園さん・佐藤さんの言葉の中にも共通していました。
挑戦を歓迎し、現場と組織の両側から支援する文化があるからこそ、「ビジネスを語れるエンジニア」が自然と育つのだと感じます。

エンジニアとして成長したい方、技術に限らずビジネス視点を身につけたい方にとって、プログデンスは確かな選択肢になるはずです。
興味を持たれた方は、ぜひご応募ください。

キャリアや働き方のご相談はおまかせください /

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