情シスへの転職を考える際、転職エージェントの利用を迷っている方も多いのではないでしょうか。
転職エージェントは専門家が転職活動をサポートしてくれますが、どの転職エージェントが情シスに強いか分からないという方もいるでしょう。
そこで本記事では、情シスには転職エージェントがおすすめな理由と情シスに強い転職エージェントの選び方を解説します。情シスに詳しい転職エージェントを探している方はぜひ参考にしてください。
情シスとは
情シスとは「情報システム部門」の略称です。情報システム部門とは、企業が業務で利用するIT機器や業務システムなどを構築し運用する部署です。IT機器や業務システムにはネットワークそのものやPCなどが当てはまります。
また、情報システムとは日常業務に必要な情報の記憶・処理・伝達などの大量の情報を扱う仕組みを指します。
情シスは一度社内に導入すれば終わりではなく、日常的な正しい運用と定期的なメンテナンスが重要です。 さらにソフトウェアの使い方やトラブル対応などのITサポートデスクも担当します。
情シスの将来性
IPA DX動向2024によると、DXに取り組んでいる企業は73.7%に上ります。ITインフラを管理し、DXの基盤を整備する情シスは、DXに取り組む企業にとって重要な職種といえるでしょう。DXに取り組む企業は年々増加しているため、情シスの将来性も明るいといえます。
出典：独立行政法人情報処理推進機構（IPA）-「IPA DX動向2024」2024年6月 図表1-1）
また、DXとは本来デジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル技術を駆使して企業の業務プロセスやビジネスモデルを革新し、効率化や新たな価値創造を図ること。しかし多くの企業でDXの前段階のデジタイゼーション（書類や音声等のデジタル化）、デジタライゼーション（デジタル化した情報の活用による業務効率化）に留まっており、デジタルトランスフォーメーションを実現できている企業は少ないのが現状です。DX推進にあたり、今後情シスの重要性はさらに高まるでしょう。
情シスの転職動向
（出典： IIJ 法人IT調査レポート -情シスのキャリアに関するアンケート2024）
情シスの転職動向は非常に活発で、多くの企業が常に優秀な情シス人材を求めています。IIJ法人IT調査レポートによると、情シスは1年間で4人に1人が転職しています。転職理由の第1位は「給与を上げたい」でした。
企業から重宝される情シスの人材としては、特にクラウドコンピューティングやセキュリティに関するスキルをもつ人材が多く挙げられています。企業からの需要は高いものの人口も多い情シスは、求人の競争率が高くなりやすい傾向にあり、転職に苦戦することもあるかもしれません。
転職エージェントを利用すれば一般に公開されていない非公開求人にアクセスでき、選考通過の可能性を上げることができます。また、転職エージェントのサポートを受けることで、自分のスキルや経験に合った最適な求人を見つけることができるため、情シスへの転職活動がスムーズに進むでしょう。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、転職を希望する人と企業をつなぐサービスを提供する会社・個人を指します。
転職エージェントは転職したい人に向けて求人情報を提供するだけでなく、キャリアについての相談や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接日程の調整、内定後のフォロー等、転職にかかわる様々な業務を担います。業界と転職の知識豊富なプロからアドバイスを受けることで、理想的な転職を実現できるでしょう。
転職エージェントは、企業が採用したい人材を紹介することで報酬を得ます。求職者側は基本的に無料で転職サービスを利用できるため、効率的に転職活動を進めることができます。
転職エージェントと転職サイトの違いとは
転職エージェントと転職サイトは、どちらも求職者の転職活動を支援することを目的としたサービスです。どちらのサービスも求人情報を提供し、求職者と企業をつなぐ役割をしています。
大きな違いは、個別サポートの有無です。転職エージェントは求職者と企業の間で、仲介役として求人を紹介してくれます。ほかにも、中長期的なキャリアアドバイスや応募書類の添削、面接対策など転職活動のさまざまなポイントをサポートしてくれます。
一方、転職サイトは求人情報を掲載しているプラットフォームです。転職エージェントのようなキャリアが存在しないことがあり、求職者は数多くの求人の中から自身で求人を選定したり応募します。
社内SE転職ナビは、IT転職に特化した転職エージェント・転職サイトです。サイトの公開求人は5,000件以上。詳細な条件で求人検索ができ、自分に合った求人が見つかります。またエージェントサービスでは、IT特化のコンサルタントが転職後まで徹底的にサポートします。情シスの転職を検討しているなら、社内SE転職ナビをお役立てください。
情シスに転職エージェントがおすすめな理由
情シスへの転職を目指している方には、転職エージェントの利用がおすすめです。おすすめの理由は以下の4つです。
- 非公開求人に応募できる
- 効率よく転職活動できる
- 転職のミスマッチが起きづらい
- アドバイザーのサポートを受けられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
非公開求人に応募できる
転職エージェントを利用するメリットとして、非公開求人にアクセスできることがあります。企業が求人を公開しないのは、情シスのような専門職で特に多いです。これは、企業側に「特定のスキルや経験を持つ人材を効率的に採用したい」といったニーズがあるためです。
転職エージェントは企業とのネットワークをもっており、一般には公開されていない求人情報を提供してくれます。そのため、通常の求人サイトでは見つけられない魅力的な情シスのポジションに応募できます。
効率よく転職活動できる
転職エージェントを利用することで、効率よく転職活動を進めることもできます。転職エージェントは求人情報の収集から応募書類の修正、面接の日程調整までさまざまなサポートをしてくれるので、ひとりで転職活動するよりも時間と労力を大幅に節約できます。
特に情シスのような専門職では求人内容が大きく異なるので、転職エージェントの専門知識を活用することで自分に合った求人に効率よくアクセスできます。
転職のミスマッチが起きづらい
転職のミスマッチが起きづらいことも、転職エージェントがおすすめな理由です。
転職エージェントは求職者のスキルや希望条件を詳しくヒアリングし、最適な求人を紹介してくれます。そのため、情シスのような専門職でよく起こりがちな転職のミスマッチを防ぐことができます。転職エージェントは求職者だけでなく企業側のニーズも把握しているため、互いに納得感のあるマッチングが実現しやすいです。
アドバイザーのサポートを受けられる
転職エージェントには経験豊富なキャリアアドバイザーが多く在籍しており、求職者一人ひとりに合わせた個別サポートを提供してくれます。情シスの転職では専門家のアドバイスを受けることで、自己PRの方法や面接対策など具体的な転職活動の進め方を学ぶことができます。キャリアアドバイザーのサポートを活用することで、転職活動を成功に導きやすくなるでしょう。
未経験で情シスに転職するには？
未経験から情シスに転職するのは難しいと言われていますが、明確な転職理由や、前職で得られた専門的なスキルでアプローチすれば克服できます。
まず、情シスへの興味・関心を強調し、なぜその職種を目指すのか具体的に伝えましょう。そして、前職の経験を活かし、IT関連業務やビジネススキルをアピールします。企業情報や募集要項を入念に調べ、企業文化や求められるスキルを理解することが重要です。さらに、IT関連の資格を取得しておくことで、転職エージェントを利用した際にも自分の専門知識として効果的に自己PRできます。
また未経験の場合には、ヘルプデスクやサポートセンター業務等を経て、ITの基礎知識と経験を積むのもおすすめです。
他職種から情シスへ転職するには？
IT関連の他職種から情シスに転職するためには、前職などで今まで培ったスキルのアピールが有効です。IT関連の経歴がある場合は、需要が増している企業の情シスにとって重宝したい人材です。
情シスには、IT知識に加えてメンバーのマネジメント力やコミュニケーション能力が求められることもあります。これまでマネジメント力を発揮した経験や、コミュニケーション能力でトラブルを解決したエピソードを書き出してみましょう。
さらに、他職種からの転職でもやはり資格取得を目指すことは、情シスへ転職する際のアピールにつながります。自分の専門スキルとして売り出せるものを準備しておきましょう。
情シスに強い転職エージェントの選び方
情シスに強い転職エージェントを選ぶためには、以下の5つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 求人の多さで選ぶ
- サポート内容で選ぶ
- 実績のある転職エージェントを選ぶ
- 口コミ・評判を見て選ぶ
- 複数のエージェントを使う
それぞれ具体的に見ていきましょう。
求人の多さで選ぶ
転職エージェントを選ぶ際、情シス関連の求人が多いことは非常に重要です。情シスの分野は専門性が高く、一般的な求人サイトでは見つけにくいことがあります。
そのため、転職エージェントがどれだけ情シス関連の求人を保有しているかを確認しておきましょう。求人が多ければ多いほど、自分に合った企業やポジションを見つける可能性が高まります。また、情シスの求人が多い転職エージェントは、その分野に特化したノウハウやスキルをもっていることが多く、より質の高いサポートを受けることができます。
転職エージェントを活用する際は、IT業界や情シスの求人数を事前に把握しておきましょう。
サポート内容で選ぶ
転職エージェントのサポート内容は、情シスの転職を成功させる重要な要素です。転職活動は求人探しだけでなく、履歴書の作成や面接、企業との交渉などさまざまです。
情シスに強い転職エージェントであれば、情シス業界特有の求職者のニーズに応じたサポートを提供してくれます。たとえば、最新のIT技術のトレンドやIT業界の動向に関するアドバイス、情シス特有の面接でのアピールポイントなど、情シスに特化したサポートを受けられるでしょう。
個別のキャリア相談やコンサルティングが充実している転職エージェントを選ぶことで、情シスに対する自分の強みを最大限に活かした転職活動ができます。
実績のある転職エージェントを選ぶ
転職エージェントの実績も、情シスの転職活動で重要な指標です。実績が豊富な転職エージェントは多くの成功事例をもち、情シス分野での信頼性が高いです。情シス関連の転職成功事例や、紹介された企業とのマッチング率などを確認することで、その転職エージェントの実力を確認できます。
また、実績のある転職エージェントは企業側からの信頼も厚いため、ほかの転職エージェントでは得られないような独自の求人情報や非公開求人をもっていることもあります。転職エージェントの実績を重視して選ぶことで、自分の希望に沿った質の高い情シスの求人を見つけられる確率が高まります。
口コミ・評判を見て選ぶ
転職エージェントを選ぶ際、口コミや評判をチェックすることも重要です。情シスに強い転職エージェントであっても、実際の利用者の声を確認することで、そのサポートの質や対応の丁寧さを把握できます。
インターネット上の口コミサイトやSNSでの評判を確認し、良い評価だけでなく悪い評価にも目を通してみましょう。
また、転職エージェントの利用者に直接話を聞ける機会があれば、リアルな体験談を参考にすることで、より信頼性のある情報を得ることができます。評判の良い転職エージェントを選ぶことで、安心して情シスへの転職活動を進めることができるでしょう。
複数のエージェントを使う
情シスへの転職活動を効率的に進めるためには、複数の転職エージェントを利用することがおすすめです。
特に情シスのような専門性の高い分野では、各エージェントがもつ求人情報やサポート内容に差が大きく出ることがあります。そのため、複数の転職エージェントを併用することで、より多くの選択肢を得ることができるでしょう。
各エージェントが提供するサービスを比較し、情報の偏りを防ぎ、より客観的な視点で転職活動を進めることができます。情シスへの転職を成功させるためには、幅広い情報収集が欠かせないことを覚えておきましょう。
転職エージェントを活用する際のポイント
転職エージェントを効果的に活用するためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 複数社利用する
- 条件は明確にする
- 嘘はつかない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
複数社利用する
複数社の転職エージェントを利用することは、情シスへの転職で非常に効果的です。転職エージェント各社はインターネットなどで公開している求人のほかに、その転職エージェントでしか取り扱いのない独占求人もあります。転職エージェントによっては、求人の半数以上が非公開求人ということもあります。
また、キャリアアドバイザーの性格や考え方が合わなかったり、求職者側の希望がうまく伝わらなかったりする場合もあります。複数社に登録して色々なキャリアアドバイザーに会っておくと、現在のアドバイザーが自分に合っているかどうかを比較して判断できます。
条件は明確にする
転職エージェントを利用する際には、自分の希望条件を明確にすることも大切です。情シスの転職活動では、求めるポジションや給与、勤務地や勤務形態など、具体的な条件を転職エージェントに伝えることで、より自分に合った求人を紹介してもらうことができます。
また、条件が明確だと転職エージェントも適切なアドバイスを提供しやすくなります。情シスの専門知識やスキルを活かせる職場を見つけるためには、具体的な希望条件を整理し、転職エージェントとしっかり共有しておきましょう。明確な条件設定が、情シスへの転職活動の成功につながります。
嘘はつかない
転職エージェントとのコミュニケーションにおいて、嘘をつかないことは非常に重要です。情シスの転職活動では自分のスキルや経験を正直に伝えることで、転職エージェントが求職者に合った求人を紹介しやすくなります。
もし経歴やスキルを誇張してしまうと、実際の面接や入社後に問題が発生する可能性があります。転職エージェントは求職者のパートナーとして、適切な転職先を見つけるためにサポートを提供しているので信頼関係がとても大切です。
情シスの転職を成功させるためには、転職エージェントに対して正直で誠実な姿勢を保って信頼を築いておくと、よりスムーズな転職活動ができるでしょう。
《社内SE転職ナビが選ばれる5つの特徴》
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- 登録者数38,000名以上（2024年7月現在）
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まとめ
本記事では、情シスに転職エージェントがおすすめな理由と選び方について解説しました。
情シスの将来性や転職動向を理解し、転職エージェントの非公開求人や個別サポートを活用することでミスマッチのない転職を目指せます。特に情シスに強い転職エージェントを選ぶ際は、求人数の多さやサポート内容、実績や口コミを確認し複数社を利用することがおすすめです。
