転職先が決まったら退職手続きと入社前の手続きを行います。転職先の内定から転職先へ入社するまで、期間が短いことがほとんどです。手続きに漏れがないか確認をしましょう。
退職までの流れ
退職交渉
まずは直属の上司へ退職の意思を伝えます。詳しくは退職交渉のポイントでご紹介していますので、参考にしてみてください。
退職届の提出(1〜2週間前)
退職日が決まったら退職届を提出します。退職届は、要不要も含めて提出先の確認をしましょう。
有給が残っている場合、最終出社日と退職日が異なる場合がありますので、日付の確認は正確に行うのがポイントです。
引き継ぎ(適宜)
最終出社日までに、現在自分が担当している業務の引き継ぎを行います。引き継ぎは、一般的に退職することが発表されてから行います。勝手に引き継ぎを始めず、いつから誰に何を引き継ぎするのか、上司に確認をしましょう。
退職の挨拶も、退職のアナウンスがあってから行うのがマナーです。先に言ってしまわないように気をつけましょう。
退職の手続き
退職するまでに社内で必要な手続きもでてきます。
【主な手続き】社員証や社章、備品の返却、保険証の返却など
退職が確定するまでのフロー、スケジュール感も確認するようにしましょう。
退職日
当日に必要な退職の手続きや退職の挨拶が済んでいない場合は、タイミングを見て済ませます。
退職する際に会社から受け取るもの
退職する際に、会社から受け取る書類がいくつかあります。それぞれ転職先でも必要な書類ですので、確認しましょう。
【必ず受け取る書類】
雇用保険者証
雇用保険者証とは、雇用保険に加入していたことを示す書類です。転職する場合、転職先に提出する必要がありますので、必ず会社から受け取りましょう。退職時に渡されることがほとんどですが、入社時に渡されていることもあります。自分の雇用保険者証はどこにあるか、確認しておきましょう。
もしも会社も自分も雇用保険者証を持っていないときは、ハローワークで申請すれば再発行できます。
源泉徴収票
源泉徴収票とは、1月から12月までの1年間の給与額と納付した税金額が書かれた書類です。最終の給与が確定後、1ヶ月ほどで会社から発行されます。転職する場合は、転職先で年末調整を行うために必要になりますので保管しておきましょう。
年金手帳
年金手帳も会社に預けている場合は、返却してもらう必要があります。年金手帳は、公的年金制度の手続きを行う際に必要です。転職までに期間が空く場合は、一度国民年金へ加入しなければいけません。
【必要に応じて受け取る書類】
離職票
離職票は、失業手当など申請する際に必要な書類です。離職票の発行には時間がかかるため、退職前に会社へ申請しておくことが一般的です。必要な場合は申請方法を確認しておきましょう。
退職証明書
離職票の発行までに時間がかかるため、手続きをするため離職票の代わりに使用できるものです。
退職時に必要な手続き
退職時に必要な手続きもあります。特に公的な手続きは申請期間に期限があるものもあるので、自分に必要な手続きを確認しておきましょう。
【退職から次の転職先への入社までに期間が空かない場合】
全ての手続きは転職先で行います。自分で行う手続きは不要です。
【退職から次の転職先への入社までに期間が空く場合】
退職から次の転職先への入社までに1日でも期間が空く場合、入社するまでの空白期間分の手続きを自分で行う必要があります。
健康保険の手続き
・任意継続被保険者制度を利用する場合
退職後も会社の健康保険に加入できる制度です。手続きは会社の健康保険組合で、退職後20日以内に行う必要があります。
・国民健康保険に加入する場合
国民健康保険は、住民票のある市町村で申請します。退職後14日以内に市区町村役場で手続きを行います。
・家族の健康保険に扶養者として加入する場合
家族の健康保険に扶養者として加入することもできますが、年収130万円未満など制限もあるため、確認が必要です
年金の手続き
年金は国民年金への切り替えが必要で、住民票のある市町村で申請します。退職後14日以内に市区町村役場で手続きを行います。
住民税の手続き
住民税は、前年の1月1日から12月31日までの所得に対し、今年の6月から来年5月にかけて支払うものです。会社員の場合は通常給与から天引きされているため、途中で退職した際は天引きされなかった残りの住民税は直接支払いが必要になります。
雇用保険の手続き
退職後、失業手当を申請する場合に手続きが必要です。管轄のハローワークで申請が可能ですが、自己都合退職の場合は給付開始までに2〜3ヶ月かかるので注意しましょう。
入社までに準備すること
入社の際に提出が必要な書類の準備や確認事項など、入社までにやるべきことをまとめました。
提出書類の準備
入社にあたって必要な書類が転職先から案内されます。指示されたものを全て揃えておくようにしましょう。提出期限にも注意が必要です。万が一手元にない書類がある場合は、再発行の手続きが必要になります。再発行に時間がかかり提出が遅れてしまう可能性がある際は必ず事前に転職先の採用担当者に相談しておきましょう。
【提出書類例】 雇用保険被保険者証、年金手帳、源泉徴収票など
転職先に関する資料の確認
内定後、転職先から資料などをもらう場合があります。もらった資料に関しては必ず目を通しておきましょう。
転職先で必要なものの準備
転職先によっては、服装や持ち物がこれまでと変わる場合もあります。服務規程などは、事前に案内されることがほとんどです。転職先で必要なものはあらかじめ準備しておくようにしましょう。
入社までにやっておいた方が良いこと
転職先で関わる業務に関する知識を身につけておくようにしましょう。転職先で取り扱っている商品・サービスや会社情報など基礎知識をつけておくと、入社後もスムーズに業務に入りやすくなります。未経験で入社する場合も、入社までに業務分野に関する基本的な知識だけでもつけておくと良いでしょう。
試用期間がある場合、入社直後から即戦力としてどこまで対応できるかを判断され、それが本採用に大きく影響します。入社後の業務をあらかじめイメージし、柔軟に対応できることが重要です。
入社までの期間で気をつけること
内定決定から入社までの期間は短いことが多く、その間に引き継ぎや入社の準備等、忙しくなります。特に引き継ぎについては、円満に退社するためにもしっかり行いましょう。引き継ぎが予定通りに終わらず、退職日を延期になる可能性もゼロではありません。引き継ぎについては上司に確認を取りながら、予定を組んで円滑に進めていく必要があります。
また、転職先への事前の出社についても気をつけるべきことがあります。転職先から要望がない限り、基本的には入社前に出社することはありません。勝手に職場を訪れるのはマナー違反、常識がないと思われる可能性がありますので注意が必要です。
退職~入社までの流れを把握して、スムーズに手続きを行い転職先で良いスタートを切れるよう準備しましょう。
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