
会社紹介
社名:株式会社ドクターネット
代表:代表取締役社長兼CEO 長谷川 雅子
事業内容:
・遠隔読影サービス事業
・医用システム導入保守事業
・人材紹介サービス事業
・海外事業
1995年の創業以来、日本の遠隔画像診断支援業界において国内シェアNo.1のリーディングカンパニーとして、医療機関と専門医をつなぎ「世界の医療を支える目になる」ことを掲げて事業を展開している株式会社ドクターネット。
現在は1日1万件・年間20万件規模の画像診断を支え、AIやクラウド技術を活用しながら医療DXを牽引しています。
今回は、同社のIT企画・統制業務を担うシステム統括本部 IT企画・統制グループの皆川さんと、エンジニア採用を担う人材戦略室の鈴木さんに、事業・組織・募集ポジションの魅力についてお話を伺いました。
プロフィール
システム統括本部 IT企画・統制グループ グループ長 皆川 宜久さん
新卒で大手通信会社に技術系総合職として入社。ソリューションSE、NW装置の開発検証・導入チームのリーダー、企画・BPRなど幅広く経験。その後コンサルティング会社へ転じ、主にエネルギー業界の戦略立案や業務改革・改善支援に従事。2022年11月にドクターネットへ入社し、業務改革・改善やIT統制業務を中心に担当。現在はシステム統括本部 IT企画・統制グループのグループ長として、企画・統制と社内ITを横断して牽引。
人材戦略室 鈴木 香緒理さん
大手総合人材会社でキャリアアドバイザー/リクルーティングアドバイザーとしてエンジニア・ITコンサルタントの転職支援に従事。その後、キャリア採用部の人事として、営業・マーケ・エグゼクティブ・エンジニアなど多様なポジションの採用とHRBPを経験。物流Techベンチャーではひとり人事として採用・HRBP・労務・評価運用など人事全般を担う。産休・育休を挟みつつフレックス制度を活用して復職。2025年11月にドクターネットへ入社し、IT関連職種の採用を中心に、人材戦略全般を担当。
世界の医療を支える、遠隔画像診断のリーディングカンパニー

(左:皆川氏、右:鈴木氏)
――まず、ドクターネットの事業内容と、どんな社会課題に向き合っている会社なのかを教えてください。
皆川 宜久さん(以下、皆川):
ドクターネットは、CT・MRIなどで撮影された医用画像をインターネット経由でお預かりし、放射線診断専門医などの先生方が遠隔で画像診断(読影)を行う「遠隔画像診断支援サービス」を中心に展開している会社です。
日本では放射線科医が不足しており、特に地方や中小規模の医療機関では、専門医による画像診断を安定的に提供することが難しい状況があります。
私たちはそうした医療機関と専門医をネットワークでつなぐことで、「どこに住んでいても高品質な画像診断にアクセスできる世界」を実現しようとしています。
また、遠隔画像診断支援サービスだけでなく、医療機関の放射線科で利用する読影システム・画像保管システムの導入、AIによる診断アシスト、健診・検診向けのサービス、医療人材紹介など、画像診断を軸にした多面的な事業を展開しているのも特徴です。
――会社の特徴や魅力はどういったところでしょうか?
鈴木 香緒理さん(以下、鈴木):
一番の魅力は「社会貢献度の高さ」です。医師不足や地域医療格差といった日本の医療が抱える課題に、画像診断という切り口で真正面から取り組んでいます。
自分の仕事が、医療の質や患者さんの安全に直結している。その実感を持てることは、大きなやりがいです。
また、ドクターネットは1995年創業の業界パイオニアでありながら、AIやクラウド技術を積極的に取り入れ、新規事業にもチャレンジしている会社です。
JMDCグループとしての安定性を持ちつつ、150名規模だから意思決定スピードが速く、社長決裁で動ける範囲も広い。安定とチャレンジの両方がある環境だと感じています。
カルチャー面では、「創造」「変革」「挑戦」といったキーワードがよく出てきます。
異業種出身者も多く、ナナメンター制度などを通じて先輩がしっかりフォローする文化があり、フラットで風通しの良い社風ですね。
医療DXの屋台骨を担う、IT企画・統制グループの役割

前職のコンサル時代には主にエネルギー業界を担当するなど、全く異なる業界での経験持つ皆川氏。
――皆川さんが所属するシステム統括本部 IT企画・統制グループについて教えてください
皆川:
システム統括本部は、遠隔画像診断支援サービスを支える基幹システムから、社内で利用する各種システムまで、当社のシステム面をすべて所管している部門です。
その中でIT企画・統制グループは、
・システム統括本部内や部門横断の業務改革・改善プロジェクトを牽引する「IT企画」
・ISMS・PMSの運用や、遠隔画像診断システムに関わるIT全般統制、外部監査対応などを担う「IT統制」
・社員PCのキッティングやクラウドオフィス系SaaSをはじめとする社員が利用する各種システムなどの管理を担う「社内IT」
といった領域をカバーしています。
グループ自体は2024年4月に立ち上がった、まだ新しい組織です。
2025年4月には、それまで総務人事が所管していた社内ITチームも統合し、より広い範囲をカバーするようになりました。私はグループ長という立場ですが、人数もまだ多くはないので、プレイングマネージャーとして手を動かすことの方が多いですね。
今後ご入社いただく方にも、「企画や統制の上流だけ見る」のではなく、率先して自ら手を動かしながら、現場と一緒に仕組みをつくっていくスタイルを期待しています。
――ドクターネットならではの組織風土や雰囲気を教えてください。
皆川:
一言で言うと「真摯な人が多い会社」です。
私の業務は、各部署にヒアリングしながら業務を可視化し、そのうえで業務フローの変更や運用の見直しをお願いしていくことが多いのですが、「非協力的な方」に出会うことがほとんどありません。
前職・前々職では大企業のお客様を相手に業務改革を進めることが多く、「総論賛成・各論反対」に悩まされる場面も少なくありませんでした。
それに比べると、ドクターネットのメンバーは、会社や医療にとって良いことであれば、前向きに話を聞いてくれる方が非常に多いです。業務変更を伴うテーマでも、建設的に議論できることが多く、改革を進めやすい環境だと感じています。
遠隔画像診断システムの次世代化という「面白いフェーズ」
――今後、システム統括本部として特に力を入れていく領域を教えてください。
皆川:
会社全体としてはAI領域や画像診断クリニック事業など、複数の新しい取り組みがありますが、システム統括本部の観点で言うと「クラウドネイティブな次世代の遠隔画像診断システムへの刷新」が大きなテーマです。
私はIT企画・統制グループという立場なので、開発・インフラ側ほど深く関わっているわけではありませんが、それでも「今まさに新しいものを作り上げていくフェーズ」にあることは強く感じています。
もし自分がエンジニアの立場であれば、トレンドの技術スタックに触れながら、自分たちの手で作ったシステムが全国の医療機関で使われていく――そんな瞬間を目の当たりにできる、とても面白いタイミングだと思います。基盤刷新という大きなテーマに、長期的な視点で関わっていきたい方には、非常に魅力的な環境ではないでしょうか。
「守り」だけではない、攻めのIT企画・統制という仕事

鈴木氏は、エンジニア採用からHRBP・組織開発まで担う、人事領域のオールラウンダー
――今回募集されているポジションの主な役割を教えてください。
鈴木:
システム統括本部の中でも「IT企画・統制」を担うポジションで、事業の足腰をより強固にする役割を担っていただきます。具体的には、
・システム部門の業務改革・改善の提案と推進
・自社の遠隔画像診断システムに対するIT全般統制活動
・全社的な情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS等)の推進と継続的な改善
・外部監査対応や法令遵守対応に伴うシステム改善
といった領域ですね。
医療情報は個人情報保護法や各種ガイドラインに厳密に準拠する必要があり、法改正や新しいセキュリティ基準へのキャッチアップも欠かせません。
「攻めのIT」と「守りの統制」を両輪で回しながら、医療DXにおける安全性と信頼性を支えるポジションだとイメージしていただければと思います。
――このポジションの“面白さ”をどういったところでしょうか?
皆川:
一つは、「正解が一つではない仕事」であることです。
IT企画・統制業務には一部ルーティンワークもありますが、メインはプロジェクトベースの非定型業務です。状況に応じて本質をとらえ、ゼロベースで仕組みを考え、関係者と合意形成しながら形にしていく。その過程で、常に知恵を絞ることが求められます。
もう一つは、「未経験の領域にもチャレンジできること」です。実は、私自身もドクターネットへ入社する前はIT統制業務の経験がほとんどありませんでした。
手探りで調べ、上司と議論しながら、最適なやり方を模索してきたというのが正直なところです。
ですので、「統制のプロフェッショナルじゃないと務まらない」というよりは、ITのバックグラウンドを持ちつつ、新しい領域でも本質を押さえながら果敢にチャレンジできる方に来ていただきたいと考えています。
必要な知識は、実務とともにしっかり身に付けていける環境です。
フルリモートではない「ちょうどいい距離感」の働き方

きれいで開放的な休憩スペースが、チームの交流と働きやすさを支える。
――チームの働き方や、普段のコミュニケーションのスタイルについて教えてください
皆川:
IT企画・統制グループの業務は、リモートでもできるものが多いので、日々のコミュニケーションはZoomやチャットが中心です。
一方で、私自身は「自宅で仕事をするよりオフィスが好きなタイプ」なので基本は出社していて、メンバーにも週1回程度は顔を合わせてミーティングするようにお願いしています。
出社についても、各メンバーの事情や働き方に合わせて柔軟に調整しています。会社としても「フル出社」「フルリモート」のどちらかに振り切るというよりは、事業や業務、チームの状況に合わせて、ちょうど良い距離感を探し続けているイメージですね。
――制度や環境面で「ここが働きやすい」と感じるポイントはありますか?
皆川:
リモートワークやフレックス制が整っていることに加えて、「長時間労働を是としない文化」があると感じています。代表自身も子育て真っ只中で、家庭を持つ社員も多いため、働き方に対する理解が非常に深いです。育休についても、男女問わず取得しやすい雰囲気があります。
鈴木:
会社全体の残業時間も平均15時間/月程度で、医療という社会インフラを支えながらも、しっかりメリハリをつけて働ける環境です。
福利厚生面では、
・テレワーク主体+週1回程度の出社(※配属部署によって異なる)
・フレックスタイム制(コアタイム12:00〜16:00)
・健康診断・オプション検査・インフルエンザ予防接種等の補助
・関東ITソフトウェア健康保険組合の各種サービス(保養施設・スポーツクラブ・イベントなど)
・AWS資格取得支援、Udemy Business、各種研修受講の支援
など、健康とスキルアップの両面でサポートが手厚い点も特徴です。広い休憩スペースやコーヒーマシンなど、オフィス環境もかなり整っていると思います。
「組織の屋台骨を強化し支えることを楽しめる」人と働きたい

組織の屋台骨を強化し支えることを楽しむ――そんな仲間と働きたい。
――今後、IT企画・統制グループとして強化していきたいことを教えてください。
皆川:
繰り返しになりますが、まずはIT企画・統制業務を担うメンバーをしっかりと増やし、会社の屋台骨となる部分をさらに強くしていきたいと考えています。
IT企画・統制は、仮にその業務が止まっても、ただちに明日のサービス提供に支障がでるような領域ではありません。ただし、業務改革・改善による各業務のQCD向上という観点からは、会社の長期的な収益・安定性に貢献する役割です。また、リスク管理やコンプライアンスという観点からは、会社全体の信頼性を支える非常に重要な役割を担っています。私は、この「日々の貢献度合いは目に見えにくいけれど、確かに会社を強くする仕事」にやりがいを感じていますし、同じ感覚を共有してくださる方と一緒に仕事ができたら嬉しいですね。
――どんな方と一緒に働きたいか、求める人物像を教えてください。
皆川:
業務の性質上、ある程度のITバックグラウンドは必要です。
そのうえで、
・新しい領域・未知のテーマにも前向きにチャレンジできる方
・必要に応じて本部長や経営層に対しても、適切な情報インプットや提案ができる方
・自ら考え、発信しながら周囲を巻き込んでいける方
にぜひ来ていただきたいです。
鈴木:
ドクターネット全体で見ると、
・当社のミッション「世界の医療を支える目になる」に共感していただける方
・「やり遂げる・協働する・切り拓く」という行動指針のマインドを持っている方
・業務改善や内部統制といった地道な活動にも価値を見出し、キャリアとして伸ばしていきたい方
・マルチタスクでも着実にタスクを進められる方
・相手に応じたコミュニケーションを大切にできる方
にフィットする環境だと思います。
ドクターネットはまだまだ世の中的な認知度は高くないかもしれませんが、遠隔画像診断支援領域で国内トップシェアを持つ、とても面白い会社です。
このインタビューを通じて、少しでも魅力が伝わっていれば嬉しいです。

【編集後記】
取材を通じて印象的だったのは、「医療DX」「AI」「ガバナンス」といったキーワードの裏側に、非常に人間的で温かいカルチャーがあることでした。
皆川さんは、大企業やコンサルファームでの経験を経てなお、「ドクターネットは業務改革を進めやすい会社だ」と話します。その背景には、医療に貢献するという共通の目的に向かって、部署を越えて真摯に協力し合うメンバーの存在がありました。
また鈴木さんからは、育児とキャリアを両立しながら働く立場として、「社会的意義の高い仕事」と「働きやすさ」が両立していることへの実感が伝わってきました。医療という社会インフラに関わりながら、自分自身のキャリアも着実に積み上げたい――そんな方にとって、ドクターネットは非常に魅力的な選択肢になりそうです。
\ キャリアや働き方のご相談はおまかせください /




