「うまい」を届け続けるために――“食×DX”でお客様満足を広げる中央フードサービス

「うまい」を届け続けるために――“食×DX”でお客様満足を広げる中央フードサービス

会社紹介
社名:セントラルグループ 中央フードサービス株式会社
代表:苅田 芳明
事業内容:給食事業・外食事業・ケータリング事業 等

株式会社中央フードサービスは、給食事業と外食事業を二本柱に「食」を通じて社会に貢献してきた企業です。近年は「食の追求」を進めるにあたりDX推進にも注力し、さらなる成長を続けています。今回は、DX推進チーム マネージャーのKさんに、同社の事業や採用計画についてお話を伺いました。

プロフィール 
DX推進チーム マネージャー Kさん
名簿会社でのデータ加工・管理業務を経て、賃貸マンション管理会社にてKintoneやSalesforceを活用した業務効率化に従事。その後、不動産管理システム会社の子会社でRPA開発・保守を担当。2024年に中央フードサービスへ入社し、ローコードアプリ開発やRPA、業務コンサル、IT提案を幅広く推進。2025年2月よりマネージャーとして、社内SEの採用にも携わる。

この記事の目次

50年の歴史を礎に、進化を続ける「食」のビジネスとは

――まず、御社の事業について教えてください。

中央フードサービスは、創業から50年以上にわたり「食」を通じて社会に貢献してきました。時代やライフスタイルの変化に合わせながら、給食事業と外食事業を二本柱に成長を続けてきた会社です。企業給食・学校給食・福祉施設向け配食サービスなど、全国で100以上の事業所を運営しており、幅広い世代やライフスタイルに応じた食を届けています。

一方で外食事業も積極的に展開しており、和食・洋食・イタリアン・バイキングなど18業態・30店舗以上を運営しています。最近ではパーティー料理やお弁当、おせちといったケータリングサービスも成長を続けており、給食・外食に次ぐ第三の柱として広がりを見せています。

当社の大きな強みは、この「給食」と「外食」を掛け合わせられる点です。給食が持つ安心・安全・健康という要素と、外食が持つ品質・技術・センスという要素。それぞれの良さを融合させることで、お客様一人ひとりの多様なニーズに応えることが可能です。

食は国境を超えて人々をつなぐ共通のテーマであり、お客様ごとに求める形も異なります。そうした一つひとつのニーズに合わせた価値を届けられることが、中央フードサービスならではの強みです。

――今後、貴社が注力されていく事業や領域、サービスについて教えてください。

今後については、売上を伸ばすという経営的な目標はもちろんありますが、それ以上に重視しているのは従業員満足度」と「顧客満足度」をいかに底上げしていくかという点です。

私が所属するDX推進チームでも、単にシステムを導入するだけではなく「従業員が働きやすくなるか」「お客様にとってサービスがより良くなるか」という視点を大切にしています。昨年導入したBIツールは、今では会社全体の方針として活用が掲げられるようになりました。

数字を見える化することで、成果が出ない原因を考える材料になったり、改善の結果を示す手段になったり。そうした取り組みを通じて、従業員もお客様も満足できる仕組みづくりを進めています。

「守る」だけじゃない。事業を動かす社内SEとは?

――チームとしての指針や方向性を教えてください。

当社のDX推進チームでは、目先のシステム導入にとどまらず、現場にとって本当に役立つ改善を重視しています。効率化だけでなく、業務のしやすさやサービスの質が向上することをゴールに据えているのが特徴です。

そのため、社内SEというとシステムを守る立場の印象が強いかもしれませんが、当社では“攻め”の役割も大きいです。ツールを活用した仕組みづくりはもちろんですが、ITを使わずオペレーションを見直すだけで改善できるなら、その提案もします。高額な費用を投じて外部に委託するのではなく、社内で判断し、実装から運用まで持っていけるのが当社の強みです。

実際、私自身も入社後まもなくUiPathによるRPA導入やPower BIの分析基盤を提案し、9か月後にはその取り組みが会社方針にまで広がりました。単なるツール導入にとどまらず、会社全体の意思決定に関わる仕組みづくりに携われるのは、このチームならではのやりがいだと思います。

加えて、改善提案が理解されやすく、形にしやすい雰囲気があるのも特徴です。現場が前向きに受け止めてくれるからこそ、挑戦が早いスピードで全社に広がっていく。この風土があるから、社内SEでありながら事業を動かす実感が得られるのだと思います。

スピーディな提案や改善を支えるのは、話しやすい雰囲気づくりから

――日頃のコミュニケーション方法と、大切にしていることは?

基本は出社して顔を合わせながら進めますが、状況に応じてテレワークも取り入れています。対面だと判断が速く、「今聞いていいのかな」とためらう必要がないので効率的です。

私自身は、自分から積極的に声をかけ「一緒にやりましょう」と伝えることを意識しています。最初は敬語で入り、徐々に砕けた言葉を混ぜて距離を縮める。大阪のノリで冗談を交えることもあります。そうやって「話しかけやすい雰囲気」をつくることで、相手も自然に相談してくれる。結果的に、提案や改善がスムーズに進んでいくと実感しています。

もう一つは、依頼された内容に+αの提案・成果を出していく事です。「この人に聞けば何かしてくれる」と思ってもらえれば、相談してもらいやすい。小さな積み重ねですが、そうした雰囲気づくりがチーム全体の連携をスムーズにしていると感じます。

――中央フードサービスならではの福利厚生や魅力を教えてください。

大阪本社のすぐ横に中央卸売市場があり、そこに当社が運営する食堂があります。一般の方も利用できますが、社員は社員割引で食べられるので、栄養バランスの良い食事が気軽に取れるのは本当に助かっています。水曜日は市場が休みなので食堂も休みですが、それも含めて日常の一部ですね。

お昼は同僚と一緒に行くことも多く、部署をまたいだコミュニケーションの場にもなっています。普段あまり関わらない人とも自然に会話でき、仕事の相談につながることもあります。制度や環境が整っているのはもちろんですが、こうした「食の会社らしい日常の支え」が働きやすさを下支えしていると思います。

成長を支える研修とキャリア支援

――社員の成長やスキルアップについて、取り組みをご教示ください。

組織を担う人材を育成するために、マネジメント研修やリーダー育成研修を行っています。管理職やリーダーに必要な考え方やスキルを体系的に学ぶ場で、将来的にキャリアを広げていくための準備にもつながっています。

研修を通じて得た知識を実務に活かし、次のステップに挑戦できるような環境を整えることを意識しています。

――最後に、御社で社内SEとして働く魅力や、どんな方に来ていただきたいかを改めて教えてください。

現在、DX推進チームを中心に社内SEの採用を進めています。立ち上がったばかりの組織なので人手はまだ十分ではありませんが、その分一人ひとりが裁量を持ち、やりたいことを形にできるのが大きな魅力です。

社内SEという言葉には人によってさまざまなイメージがありますが、当社ではシステムを守るだけでなく、開発やDXの推進といった“攻め”の領域にも関われます。会社全体の成長に直結する取り組みを、現場と一緒に考え、実行していけるのは大きなやりがいだと思います。

こうした環境だからこそ、専門性を発揮しながら会社をより良くしていこうと考えられる方に来ていただきたいです。


Kさんは取材中も終始明るく、何でも話したくなるような雰囲気を持った方でした。現場でもそうした空気感を大事にしながら「一緒にやりましょう」というスタンスで周囲を巻き込みながら改善を進めています。

中央フードサービスの社内SEは、単なるシステム保守ではなく、現場と一緒に会社を動かしていく存在です。「人と話すのが好き」「相談される立場になりたい」そんな方にとって、大きく成長できる環境があります。

アイムファクトリーのキャリアコンサルタント
「うまい」を届け続けるために――“食×DX”でお客様満足を広げる中央フードサービス

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