エンジニアが疲れたと感じる理由とは?続けるべきか悩んだ時の対処法

エンジニアが疲れたと感じる理由とは?続けるべきか悩んだ時の対処法

エンジニアとして働く中で、「もう疲れた」と感じていませんか?

本記事では、疲れの原因や対処法、将来に向けたキャリアの選択肢までをわかりやすく解説します。エンジニアにはさまざまな選択肢があるので、自分にあった選択を考えていくことが大切です。

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エンジニアが疲れたと感じる理由

「毎日仕事を頑張っているが、疲れが溜まるばかりで、なかなかリフレッシュできない…」と感じるエンジニアは少なくありません。まずは、「自分は何が主な原因で疲れているのか」を見つけてみましょう。

身体的な理由から精神的な理由まで「疲れた」と感じる理由はさまざまです。それぞれの理由について、項目ごとに深掘りしていきます。

長時間労働が続いている

「長時間労働の常態化」してしまうと、当然ながら身体的にも精神的にも疲労が溜まってしまいます。

たとえばプロジェクトの納期前やトラブル対応が発生した際は、定時を過ぎても作業が終わらず、深夜や休日出勤が必要になるケースも少なくありません。そのため生活リズムが乱れ、睡眠不足やストレスが慢性的に続いてしまうエンジニアは多くいます。なかには家に持ち帰って対応する場面もあり、仕事とプライベートの境目が曖昧になりやすいのも問題です。

また、エンジニアの仕事はデスクワークが中心であるため、長時間パソコンの前に座りっぱなしになることも多く、肩こりや眼精疲労といった身体的負担が大きくなってしまう人もいます。長時間労働が常態化してしまうと、仕事に対するモチベーションの低下やバーンアウト(燃え尽き症候群)につながる恐れがあります。

長時間労働を防ぎながら働くためには、タスクの優先順位を見直すことや、定期的に休息を取ることが必要不可欠です。無理を重ねる前に、自分の働き方を見直すことが大切です。

納期のプレッシャーが強い

エンジニアは営業職などと同様に、納期のプレッシャーが日常的に付きまとう職種です。

システムやアプリの開発では、あらかじめ決められたスケジュールに沿って進める必要がありますが、必ずしも計画通りに進むとは限りません。バグの発生や仕様の変更、外部との調整ミスなど、想定外のトラブルが起こることも多々あるためです。

トラブルが発生するような状況であっても、決められた納期は守る必要があるため、責任感から大きな精神的負担を抱えている人も多くいます。「遅らせられない」「間に合わせないと迷惑がかかる」といったプレッシャーから、作業時間が増えたり、自分を追い込んだりしてしまうことも少なくありません。

とくにチーム開発の場合、自分の進捗が他のメンバーや後続の工程に影響を与えるため、さらに強いプレッシャーを感じることもあります。こうした状況が長く続くと、ストレスが蓄積し、心身ともに疲弊してしまい、身体を壊してしまう人もいます。

納期を守ることは大切ですが、無理のないスケジュール管理のもと、身体を優先して業務を進めていくことが大切です。

技術のキャッチアップに追われる

エンジニアとして働き続けていく中で避けられないのが、「技術のキャッチアップ」です。IT業界は変化のスピードが非常に早く、新しいプログラミング言語やフレームワーク、開発手法などが次々と登場します。そのたびに「学ばなければ取り残されるのではないか」という不安に駆られ、焦りを感じる人も少なくありません。

こうした技術への対応は常日頃からの学ぶ姿勢が大切ですが、日々の業務で忙しい中、学習時間の確保は容易ではなく、仕事が終わった後や休日を使って自己研鑽を続けているエンジニアも多くいます。その結果、十分に休めなかったり、プライベートの時間を削らざるを得なかったりして、精神的・肉体的な疲労が積み重なってしまうこともあります。

また、周囲の優秀なエンジニアと自分を比べてしまい、「自分は成長できていない」と感じることも、モチベーションの低下や自己肯定感の喪失につながってしまう人も少なくありません。キャッチアップは大切ですが、すべてを完璧にこなそうとせず、自分のペースで継続することが何より重要です。

AIの進化で将来に不安を感じている

近年、AIの進化は目覚ましく、エンジニアの業務にも大きな影響を与え始めています。コードの自動生成やテスト自動化、デバッグ支援など、これまで人間が手作業で行っていた工程が、AIによって効率化されるケースが増えてきました。結果として、「このままAIに自分の仕事が取って代わられるのではないか」と不安を感じるエンジニアも少なくありません。

ルーティンワークや単純な開発業務が中心の職場だと、「自分ではなくても良いのではないのか」と疑問を抱く場面もあるでしょう。こうした将来への不安が、精神的な疲れやストレスを引き起こします。また、AIに強いスキルを持つエンジニアと自分を比較し、焦燥感に駆られる人もいます。

しかし、AIの進化はすべてを脅かすものではありません。むしろ、AIを活用できるエンジニアの価値は高まっているため、「新しい技術を使いこなす」という視点でスキルを磨くと、将来の安心感にもつながるでしょう。

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人間関係が良くない

エンジニアの仕事は、チームでの連携や協力が必要不可欠です。

要件定義や設計、開発、テストといった工程を円滑に進めるためには、他のエンジニアやディレクター、営業担当などと密にコミュニケーションを取る必要があるためです。

しかし、人間関係がうまくいっていない職場では連携がスムーズにいかず、業務が停滞したり、トラブルが増えたりすることも少なくありません。たとえば、意見が通らない、報告・連絡・相談がしにくい、責任の押し付け合いがあるといった状況です。

こうした状況下ではストレスが蓄積し、「働きにくい」と感じる原因にもなってしまいます。人間関係に悩むと、仕事への意欲も薄れ、モチベーションの低下や、転職を考えるきっかけになってしまいます。

職場の風通しが悪いと感じたら、まずは信頼できる同僚や上司に相談することから始めてみましょう。

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職場環境が合わない

職場環境が合っていないことも、エンジニアが疲れを感じる原因になります。

たとえば、オフィスが騒がしくて集中できない、照明が暗すぎる、椅子や机が体に合っていないといった物理的な環境もひとつです。物理的な環境が原因で合わないと感じてしまうと、作業効率も落ちてしまうでしょう。

また、フル出社が基本でリモートワークが認められなかったり、フレックスタイム制度がなく柔軟な働き方ができないといった勤務体系によって、働きにくさを感じる人も少なくありません。

こうした物理的な環境や社内規則などが自分に合わないと、仕事以外の部分で疲れを感じてしまい、パフォーマンスも下がりやすくなります。結果として「仕事がうまくいかない」と感じるようになり、精神的な疲労やストレスにつながってしまいます。

もし今の環境に違和感を覚えるなら、上司に相談して改善を図るか、より自分に合った環境を求めて転職を考えるのもひとつの選択肢です。

身体的な疲れがとれない

エンジニアの仕事は基本的にデスクワークが中心です。

長時間同じ姿勢でパソコンに向かうことが多く、肩こりや腰痛、眼精疲労といった身体的な不調は他の職種よりも起きやすいと言っても過言ではありません。

こうした身体的な疲労が蓄積すると、仕事中に集中できなくなったり、作業効率が大きく落ちたりする原因になります。

また、納期前の繁忙期やトラブル対応などで生活リズムが乱れると、慢性的な睡眠不足に陥りやすくもなります。寝ても疲れが取れず、朝からだるさを感じる状態が続くと、体だけでなく心にも影響を与えてしまいます。「やる気が出ない」「仕事に向かうのがつらい」と感じてしまった場合は、身体的な疲れがとれていないと言えるでしょう。

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身体的な疲れは、精神的なストレスと影響しあうため、どちらかが悪化するともう一方にも悪影響が出てきてしまいます。だからこそ、意識的に体を休める時間を作ることが大切です。

適度にストレッチをする、目を休める時間を設ける、休憩時間に散歩をするなど、日常の中でできる工夫から取り入れてみるのがおすすめです。

エンジニアの疲れを解消する4つの方法

「このまま疲れ切った状態を脱却したい」と思っている間に行動することが大切です。エンジニアが疲れたときの対処法として、以下の4つが挙げられます。

  • 技術的な悩みを共有する
  • 知識のインプットとアウトプットのバランスを取る
  • 開発環境を快適に整える
  • 自分に合った職場に転職する

無理をせず、自分のできる範囲で対処法を試してみてください。

技術的な悩みを共有する

エンジニアとして働いていると、思うようにコードが動かない、設計がうまくいかない、新しい技術に適応できないなど、技術的な悩みに直面することは日常茶飯事です。

こうした悩みを一人で抱え込んでしまうと、行き詰まってしまい、ストレスや疲労感も蓄積してしまいます。

こうした技術的な悩みは、同僚や先輩、エンジニア向けのオンラインコミュニティなどに相談すると、思わぬ解決策やヒントを得られることもあります。自分では気づかなかった視点をもらえたり、同じような経験をした人の体験談を聞けたりすることで、道が開くことも往々にしてあるでしょう。

また、悩みを共有することで「悩んでいるのは自分だけじゃない」と感じられ、精神的な安心感にもつながります。孤独感が薄れるだけでなく、共感や励ましを受けることで、再びやる気を取り戻せることも少なくありません。

悩みを共有することは、前向きに問題を解決しようとする姿勢の表れとも捉えられます。身近に話せる相手がいない場合は、QiitaやStack Overflowなどの技術系SNSやフォーラムを活用するのも有効です。

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知識のインプットとアウトプットのバランスを取る

エンジニアとして成長し続けるためには、新しい技術や知識を学び続ける姿勢が大切です。しかし、インプットばかりになってしまうと、適切なスキルや知識として身についたとは言えません。

重要になるのが、インプットとアウトプットのバランスを取ることです。学んだ内容を人に説明する、ブログやSNSで発信する、実際のプロジェクトに活かしてみるなど、アウトプットの機会を意識的に設けることで、インプットした内容が自分の中で消化され、記憶にも定着しやすくなります。

アウトプットした内容が成果につながれば、達成感ややりがいを感じることにもつながるため、学習のモチベーションも保ちやすくなります。

インプットはもちろん大切ですが、アウトプットとのバランスを取ることでただの「作業」ではなく、「経験」になります。

作業環境を快適に整える

作業環境の快適さは作業効率と直結します。長時間パソコンに向かう仕事だからこそ、作業環境が整っていないと身体的な疲労や集中力の低下は、より引き起こしやすくなってしまうでしょう。

たとえば、処理速度の遅いPCでは、コードのビルドや動作確認に時間がかかり、効率的な作業は行えません。ほかにも狭いデスクや小さいモニターを利用していたり、椅子も安いものを使ってしまうと、姿勢がこじんまりとなってしまい疲労が溜まりやすくなるでしょう。

高性能なPCや大きめのモニターを導入すれば、作業スピードは格段に上がり、効率よく開発を進めることが可能です。座り心地の良い椅子や高さ調整が可能な昇降デスクを使うと、姿勢が改善され、肩こりや腰痛といった身体的な負担も軽減できます。

他にも照明や室温、音環境など環境を快適に整えられないかを考えると良いでしょう。自分が快適に働ける空間づくりに投資することは、ストレスを減らし、長く健康的に働くことにもつながります。

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自分に合った職場に転職する

エンジニアに限らず「今の職場が自分に合っていない」と感じることは決して珍しいことではありません。業務内容にやりがいを感じられなかったり、働き方が自分の生活スタイルと合っていなかったりすると、ストレスや疲労が積み重なりやすくなります。

こうした自分に合っていないと感じる状態が続くと、成果にもつながらず、仕事へのモチベーションも下がってしまいます。状況をなかなか改善できない場合は、自分に合った職場への転職を検討することが有効です。

フルリモートやフレックスタイム制度を導入している会社で生活スタイルが整えられたり、業務内容が自分にマッチしていたりすると、日々の業務に対する満足度が大きく変わってきます。

また、転職は環境を変えるだけでなく、自分のキャリアやスキルを見直すきっかけにもなります。転職活動を通じて、自分が本当にやりたいことや大切にしたい働き方に気づく人も少なくありません。

今の職場があっていないと感じたら、一度立ち止まって、自分にとって理想の職場とは何かを考えてみることが大切です。

エンジニアは需要も将来性も高い職業

エンジニアは、現代社会において非常に需要の高い職業です。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンといった最先端分野が日々拡大しており、私たちの生活に不可欠になってきていることから、IT技術を支える人材のニーズは年々増加しています。

最先端分野は今後ますます発展すると予測されており、エンジニアの活躍の場も広がり続けると考えられています。

また、エンジニアの仕事は一度スキルを身につければ終わりではなく、継続的にスキルを磨くことでキャリアの選択肢が広がるという魅力もあります。

たとえば、開発経験を積んだのちにPM(プロジェクトマネージャー)や技術顧問といった道に進む人もいます。ほかにもフリーランスとして独立したり、スタートアップを立ち上げたりする人も少なくありません。

こうした将来性はほかの職種にはあまりなく、選択肢の幅の広さと高さは大きな強みです。もちろん技術の変化に対応し続ける努力は求められますが、やりがいやスキルに応じた報酬、成長の実感を得やすい職業でもあります。

エンジニアを「続けるか悩んだ時」の判断軸と向き合い方

「もう限界かも」「このまま続けて意味があるのか」そんな気持ちになった時、感情に流されて辞める前に、一度立ち止まって考えたいポイントがあります。

1. 「疲れている」だけか「適性がない」と感じているのか

まず最初に確認すべきは、今感じている「しんどさ」が一時的な疲労なのか、それとも仕事そのものへの根本的な違和感なのかという点です。

たとえば、「納期が重なっている」「プライベートで睡眠時間が取れていない」といった一過性の要因であれば、十分な休養やタスク整理によって回復できる可能性があります。ですが、「常に自分のやっていることに意義を感じられない」「技術を学ぶ意欲が湧かない」「開発そのものが辛い」といった感覚が何ヶ月も続いている場合は、職種自体とのミスマッチが潜んでいる可能性があります。

大切なのは、体力と意欲の両方が尽きていないかを分けて考えることです。たとえば、休みをとっても「また同じことの繰り返しだな」と思ってしまうなら、単なる疲労ではなく、環境や仕事の本質に目を向けるサインかもしれません。

自分の中で「これはいつから続いている感覚か?」と時間軸を整理してみましょう。もし“ずっと前から同じ悩み”であれば、一度立ち止まる勇気も必要です。

2. 価値観と仕事内容がズレていないか

「やりがいを感じない」「充実感がない」といった声の裏には、個人の価値観と業務内容のズレが隠れていることがあります。

たとえば、「誰かの課題を直接解決したい」と考える人が、ひたすら裏側のロジックや保守運用を担当している場合。あるいは、「自分の考えをプロダクトに反映したい」と思っている人が、決まった仕様に従うだけの作業に回されている場合。ズレがある状態で努力を重ねても、やりがいは感じにくく、常に“何かが足りない”感覚に襲われます。

この違和感は見逃されがちですが、じつは「職場を変えるだけで充実感がガラッと変わる」ことも多いです。自分が大切にしている価値観(例:人とのつながり、裁量、成果が見える実感)を明文化してみることで、今の仕事との相性が見えてきます。

「この仕事で一番大切にしたいのは何か?」を3つ思い浮かべてみましょう。 それが満たされていないなら、今の環境にこだわる必要はありません。

3. 自分の強みを再確認してみる

「続けるか悩む」というのは、今の働き方に限界を感じている証拠でもありますが、それは必ずしも「エンジニア向いてない」とイコールではありません。

多くの人は、「今の自分のレベル感」や「市場での価値」を客観的に把握していません。その結果、「このままじゃダメかも」と漠然と悩んでしまい、選択肢を狭めてしまっているのです。

一度、自分のスキルや経験を棚卸ししてみましょう。開発環境、得意な領域、プロジェクトでの役割、解決した課題などを紙に書き出すと、「こんなことやってきたんだ」と意外な発見があります。そしてそれは、今の会社の中だけではなく、他社でも十分に通用する価値である場合が少なくありません。

自分の強みや印象に残っている仕事をが見えれば、「続けられるのか」ではなく「どう活かすか」と発想を切り替えられます。一人では難しい場合には、お気軽にエージェントにご相談下さい。

4. 「辞める」以外の選択肢も検討する

「続けるべきか、辞めるべきか」で悩んでしまうと、白黒をつけたくなる気持ちに飲み込まれて、冷静な判断ができなくなりがちです。

でも実際は、その間に無数の選択肢があります。たとえば、まずは異動やチーム変更を相談すること。あるいは副業を通じて他の仕事に触れてみる。さらには、社外の人と話して視野を広げてみるだけでも、考え方がガラッと変わることがあります。

「辞めるべきか?」を考えるよりも、「どんな状態になったら、また前向きに働けるのか?」を想像してみてください。“逃げたい”ではなく“こうしたい”という視点に立てば、行動がポジティブなものになります。

「辞めたあと、どんな働き方がしたい?」を具体的に想像してみましょう。 不安よりも希望が勝つイメージなら、キャリアを見直す良いタイミングかもしれません。

エンジニアに疲れた人におすすめのキャリアパス

エンジニアに疲れてしまった場合、これまでの経験を活かしていくつかのキャリアパスが考えられます。以下のキャリアパスはエンジニアとしてのスキルを活かせる場面も多いため、ぜひ参考にしてみてください。

社内SE

社内SEは、自社内の業務システムやITインフラの保守・運用・改善を担うポジションです。ほかの職種よりも比較的安定した働き方ができる点が魅力になります。

受託開発やSESのように顧客先へ常駐することが基本的にないため、環境の変化が少なく、長期的に腰を据えて働きたい人に向いている職種です。また、納期に追われることも少なく、残業が少ない傾向にあるのも特徴です。

社内SEはユーザーとなる従業員の声を直接聞きながら改善提案や対応を行えるため、自分の仕事が誰の役に立っているのかを実感しやすいというメリットもあります。「困っていた業務がスムーズになった」「ありがとう」といった反応を間近で得られることで、日々のモチベーションにもつながるケースも少なくありません。

また、インフラやセキュリティ、業務システムの知識など、幅広いスキルが身につきやすい環境でもあります。安定性とやりがいのバランスが取れたキャリアパスとして選択肢のひとつになるでしょう。

自社開発のWeb系企業

自社開発のWeb系企業は、自社で提供するサービスやアプリケーションの開発に携わる職種です。受託開発のようにクライアントの指示で動くのではなく、社内のチームと協力しながら、自分たちのアイデアで機能改善や新機能の追加を行える点が魅力の仕事になります。

自社開発のWeb系企業では、短期的な納期よりも中長期的なプロダクトの成長を重視するケースが多いため、過度なプレッシャーに追われることが少なくなることもあります。落ち着いて開発に集中でき、ユーザーからのフィードバックをもとに着実に改良を重ねるという「完成へ一歩ずつ進んでいる」ことが、理解しやすいでしょう。

また、スキルアップの機会に恵まれやすいのも特長です。チームでの開発文化が根付いている企業では、技術共有やコードレビューも活発に行われ、エンジニア同士の成長意欲が刺激される環境があります。自社開発のWeb系企業は、やりがいを感じやすい職場のひとつといえるでしょう。

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SIer

SIer(システムインテグレーター)は、クライアントの業務に合わせてシステムを設計・構築し、導入・運用までを支援する職種です。主に業務システムや基幹システムを対象とすることが多く、スケジュールがある程度計画的に進められ、働き方も安定しているのが特長です。

また、SIerの中には要件定義やプロジェクト管理を主な業務とするポジションも多く、手を動かして開発する機会が少ない業務設計寄りの仕事が中心になることもあります。コードを書く仕事に疲れてしまった人や、より上流工程に関わりたいと考えている人にとっては、よい環境で働ける可能性が高いです。

加えて、SIerではクライアントとの折衝や調整も多く発生するため、技術だけでなく、コミュニケーション能力やマネジメント力を伸ばすことも可能です。今後PM(プロジェクトマネージャー)やITコンサルタント等の上流職種へのキャリアアップを目指す人にとって、実務経験を積む職種として適しているでしょう。

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優良SES企業

優良SES企業では、エンジニアが無理なく働き続けられる環境づくりに力を入れているケースが多くあります。

中でも、案件の内容や勤務地、稼働時間などについてエンジニアの希望をしっかりヒアリングしたうえで、最適なプロジェクトにアサインしてくれる企業では、働き方の自由度が高く、ストレスも感じにくくなります。

また、優良SES企業では技術研修やキャリア支援制度が整っており、現場で経験を積みながらスキルアップを図れる点もメリットです。適切なスキルを身につけたうえで、希望すれば上流工程や新しい技術に関わる案件へのステップアップも可能です。

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さらに、就業先でのトラブルや悩みに対して、本社の営業担当やキャリアコンサルタントがしっかりサポートしてくれる体制が整っているのも、安心して働ける理由になります。こうしたサポートがあることで、現場で孤立することなく、メンタル面の負担も軽減されるでしょう。

「疲れたけど、まだエンジニアを続けたい」「現場経験を積みつつ、自分に合った働き方を模索したい」という人にとっては、魅力的なキャリアパスといえます。

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まとめ

エンジニアとして「疲れた」と感じる原因や対処法、そして将来を見据えたキャリアの選択肢までを紹介してきました。

現在抱えている疲れたという悩みは、環境を見直すチャンスかもしれません。エンジニアにはさまざまな選択肢があるため、無理せず、自分に合った働き方を探していきましょう。

エンジニアが疲れたと感じる理由とは?続けるべきか悩んだ時の対処法

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