転職エージェントは使わない方がいい?メリット・デメリットと使った方がいいケースを解説

転職エージェントは使わない方がいい?メリット・デメリットと使った方がいいケースを解説

「転職エージェントは使わない方がいい」そんな意見を見かけて、少し不安になっていませんか?

たしかに、エージェントとの相性や対応によっては、かえってストレスを感じたり、思うように進まなかったりすることがあります。でも一方で、自己応募では出会えない求人や、プロによる選考対策のメリットを感じる場面もあります。大切なのは、「自分にとって本当に必要か」を冷静に見極めることです。

この記事では、「転職エージェントは使わない方がいい」と言われる理由と、あえて使うべきケースの両方を丁寧に解説します。エージェントを活用すべきか悩んでいる方は、まずこのページで整理してみてください。

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「転職エージェントは使わない方がいい」といわれる理由

転職活動において、「転職エージェントは使わない方がいい」という声を見かけたことがある方もいるかもしれません。実際、エージェントを利用した結果、思うような成果が得られなかったという体験談も存在します。ここでは、よく指摘されるデメリットを具体的に見ていきましょう。

希望条件に合わない求人を提案されることがある

「転職エージェントは使わない方がいい」と言われる理由のひとつに「希望条件に合わない求人を紹介されることがある」という声があります。

転職エージェントは企業からの紹介手数料で成り立っているため、提携している求人を優先的に案内するケースもあります。そのため、「フルリモートを希望しているのに常駐案件ばかり」「年収アップを目指しているのに条件が横ばい」といった、希望とズレた提案が続くと、不満を感じることもあるでしょう。

ただ、こうしたミスマッチの多くは、ヒアリングの段階で情報が十分に伝わっていない、あるいは言語化されていないことが背景にあります。たとえば「リモート希望」の裏に「育児との両立を考えている」といった意図がある場合、それを汲み取って提案できるかどうかがエージェントの力量です。

もし違和感のある提案が続くときは、「条件」だけでなく「理由」まで伝えることで、状況が改善することもあります。

条件以外に「本当はこう思ってて…」といった気持ちの部分もお伺いできると、しっくりくる提案ができるかと思います。遠慮せず、ざっくばらんに話してもらえるとうれしいです!

コミュニケーションの手間が増える

転職エージェントを利用すると、担当者とのやり取りが発生します。希望条件のヒアリング、書類の添削、面接日程の調整、進捗確認など、複数のコミュニケーションが必要になるため、「やや手間に感じる」という声があるのも事実です。

ただし実際には、こうしたやり取りによって、スケジュールの調整や企業との交渉をすべて任せられるのは大きなメリットです。特に複数企業の選考が同時に進む場合は、日程調整や確認事項が煩雑になりがち。そうした調整を丸ごと任せられるのは、エージェントならではの強みです。

キャリアアドバイザーと相性が合わないことがある

転職エージェントを利用する際に、意外と見落とされがちなのが「キャリアアドバイザーとの相性」です。丁寧に話を聞いてくれる人もいれば、少し急ぎ足で話を進める人、IT業界に詳しい人・そうでない人など、担当者にもさまざまなタイプがいます。

たとえば、自分の希望をうまく汲み取ってもらえなかったり、的外れな求人ばかり提案されたりすると、「本当にこの人に任せて大丈夫かな?」と不安になることもあるでしょう。なかには、転職の目的や優先順位について、しっかり話し合えないまま提案が進んでしまうケースもあります。

もちろん、担当者の変更を申し出ることは可能ですが、「言い出しにくい」「また一から説明し直すのが面倒」と感じて、我慢してしまう人も少なくありません。相性の問題は人間関係の一部なので、完全に避けることは難しい面もあります。

とはいえ、多くのエージェント会社では担当者の教育やバックアップ体制に力を入れており、万が一ミスマッチがあった場合も柔軟に対応できるようになっています。

担当者の変更って、言いづらいですよね。でも遠慮せず、正直に教えてもらえると嬉しいです。「話しやすさ」は転職成功の第一歩だと思っているので、最初の面談からしっかり寄り添えるよう心がけています。

求人選択の自由度が低くなる

転職エージェントを利用する場合、基本的にはエージェントが取り扱う求人の中から紹介を受けることになります。これは、企業との契約によってエージェントが扱える求人が決まっているためで、どうしても「紹介できる範囲」に制限が出てきます。

そのため、「もっと自分で自由に探したい」「転職サイトや企業の採用ページもチェックしたい」と感じる方にとっては、少し窮屈に思えることもあるかもしれません。ただ実際のところ、エージェント経由の応募と自己応募を並行する人は珍しくありません。むしろ、両方の選択肢を持つことで、転職活動に柔軟性が生まれます。

最近では、ダイレクトリクルーティングとエージェントサービスの両方に対応した転職支援サービスも増えており、「自分で動きたいときは動ける」「サポートしてほしいときは相談できる」といった使い分けが可能になっています。

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内定率は劇的には変わらない?

転職エージェントを使えば、内定が取りやすくなる。そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。ただ、最終的に合否を左右するのはあくまでスキルや経験、人柄といった本人の力。どんなに丁寧なサポートがあっても、劇的に内定率が上がるわけではない。そう考えて、やや懐疑的になる方もいます。

とはいえ「何を評価されるか」がわからないまま自己応募するよりも、エージェント経由の方が有利に進められるケースは確実にあります。企業ごとに評価基準や見ているポイントが異なるため、エージェントが間に入ることで、選考で伝えるべき強みや伝え方の工夫ができるからです。

特に、「そもそもどんな人材を求めているのか」が読みづらい場合、企業担当者とやりとりしているエージェントのアドバイスはかなり的確。書類の添削や面接対策だけでなく、「この企業はこういう人を好む傾向がある」といった情報を元に応募できるのは、大きな強みです。

転職エージェントを使わないメリット

転職エージェントを利用しない選択には、自由度の高さというメリットもあります。

担当者と面談しなくていい

転職エージェントを利用すると、まず担当者との面談からスタートします。希望条件やこれまでの経歴、キャリア観などをヒアリングされるのが一般的で、「そこまで話すのはちょっと面倒」と感じる方も少なくありません。

その点、エージェントを使わなければ、こうしたやり取りは不要です。誰かに相談することなく、自分のペースで検索・応募を進められるので、「人に話す前にじっくり整理したい」「とりあえず動いてみたい」という方には向いているかもしれません。

ただし、自分の考えがうまくまとまっていない状態のまま面接に進んでしまうと、企業側にうまく伝わらないこともあります。そういった意味では、「整理が苦手」と感じる人こそ、エージェントの力を借りることで、結果的にスムーズに進むことも多いです。

自由に転職活動を進められる

エージェントを介すると、求人紹介のタイミングや面接調整などがエージェントの都合に左右されることもあります。一方、自己応募ならすべて自分でコントロールできます。

「今週は本業が忙しいから動けない」「土日にまとめて求人を探したい」「選考結果の連絡が遅い企業にはもう応募したくない」といった判断を、自分のペースで下せるのは、精神的にも大きな安心感につながります。

特に、仕事をしながら並行タスクとして転職活動を進めている方にとっては、時間の使い方を自分で決められる自由度の高さは大きなメリットでしょう。

ただ一方で、自由に動けるからこそ、転職活動がなかなか進まなかったり、現状に変化がないまま数カ月が過ぎてしまう、というケースもよくあります。「焦りはあるのに、次の一歩が踏み出せない」そんなときは、伴走してくれる存在が背中を押してくれることもあります。

転職エージェントを使わないデメリット

「転職エージェントを使わない方がいい」という声もありますが、実は使わないことで見落とされがちなデメリットも存在します。特に「転職活動をひとりで完結させたい」と考える方ほど、注意しておくべきポイントです。

プロの選考対策を受けられない

転職エージェントを使わない場合、プロのアドバイスを受けることができません。エージェントは、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策のサポートなどを通じて、通過率を高める手助けをしてくれます。

自己応募では、書類の内容が企業にどう伝わるか、面接で何を期待されるかなどを客観的に判断することが難しくなります。特に転職活動に慣れていない人にとっては、的確なフィードバックが得られないことが不安要素になりかねません。

自分の市場価値を確認できない

転職エージェントを使わない場合、自分のスキルや経歴が市場でどのくらい評価されるのか、客観的なフィードバックを得るのが難しくなります。

たとえば、「今の年収は適正なのか」「転職するとしたらどのポジションが狙えるのか」といった判断材料が乏しいまま、自己判断で転職活動を進めることになります。その結果、希望より低い条件で妥協してしまったり、逆にハードルの高い求人ばかりを選んでしまったりと、転職の成功率にも影響が出かねません。

特にミドルキャリア層以上の場合は、職務経歴やスキルの整理だけでも第三者の視点があると大きく違います。自分では当たり前と思っていた経験が、企業にとっては高く評価されることも珍しくないからです。

転職意思が固まっていなくても、まずは「キャリアの健康診断」として相談してほしいと思っています。強みや市場価値を一緒に見つけるところからサポートしますよ。

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非公開求人を知ることができない

転職エージェントを使わない場合、いわゆる「非公開求人」や「独占求人」の情報にはアクセスできません。これらは、企業が採用戦略上の理由から一般の求人媒体には出さず、信頼できるエージェントのみに依頼しているケースがほとんどです。

特に人気のポジションやハイクラス求人、急募案件などは、スピード感や人材の質を重視して非公開で採用が進められることが多いため、自己応募のみで転職活動をしていると、そもそもその存在に気づけないまま終わってしまうことがあります。

また、非公開求人は、すでに条件面の交渉がある程度柔軟に設定されていたり、エージェントを通じて企業側のニーズを事前に把握できたりと、選考を有利に進めやすい面もあります。こうした情報にアクセスできないのは、転職活動の選択肢を狭めてしまうリスクにつながります。

応募から内定まで自分で進める必要がある

転職エージェントを使わない場合、求人探しから応募、面接日程の調整、選考結果の確認まで、すべて自分で対応する必要があります。

一見シンプルに思えるかもしれませんが、複数の企業とやり取りする場合、スケジュール管理や連絡対応に想像以上の手間がかかることも。返信の遅れや調整ミスが、チャンスを逃す原因になることもあります。「全部自分でやりきる」には、ある程度のリソースと計画性が必要です。

転職エージェントを使うべきケース

ここまで、転職エージェントを使わないことのデメリットについても見てきましたが、逆に「エージェントを使った方がスムーズに進むケース」も存在します。次に、その代表的なケースを紹介します。

効率的に転職活動を終わらせたい

忙しくて転職にあまり時間を割けない方にとって、エージェントの存在は非常に心強いものになります。求人の選定から紹介、企業ごとの対策、面接日程の調整まで、一連のプロセスを代行・サポートしてくれるため、自分で一から進めるよりも圧倒的に効率的です。

「最小限のやりとりで、最大限の成果を出したい」という方には、エージェント型のサービスは非常に相性が良いといえるでしょう。特に、現職が忙しいエンジニアやマネジメント層にとっては、スピーディーかつ的確なサポートが転職成功への近道になります。

面接日程の調整や企業への確認など、煩雑な作業は私たちにお任せください。求職者の方が選考に集中できる環境を整えるのが、私たちの役目です。

非公開求人や独占求人を知りたい

転職エージェントを使う最大のメリットの一つが、非公開求人や独占求人にアクセスできることです。こうした求人は、企業の意向や採用戦略の都合で、転職サイトなどの一般媒体には掲載されていないケースが多く、エージェント経由でしか知ることができません。

また、競争率が比較的低く、条件面やポジションも魅力的な案件が含まれていることがよくあります。たとえば「上場企業の社内SEポジション」「急成長スタートアップのCTO候補」など、キャリアアップにつながるチャンスを逃さないためにも、非公開求人の存在は無視できません。

「なるべく良い条件で転職したい」「他の人が見ていない求人を知りたい」と考えている方にとっては、エージェント利用は有力な選択肢になります。

学歴や職歴に自信がない

転職エージェントは、求職者の学歴や経歴に不安がある場合でも、強みの棚卸しとアピール方法の設計を丁寧にサポートしてくれます。たとえば、職務経歴に空白期間があっても、それまでの実績や取り組みをうまく整理し、企業側に伝えるストーリーを一緒に考えてくれます。

「何をどう書けば伝わるのか分からない」「そもそも自分の武器が分からない」と感じている方にとっては、エージェントの視点が大きな助けになるでしょう。自己流では見落としてしまう強みを引き出してくれる存在です。

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転職エージェントを使うか迷っている

「転職エージェントって合わなかったら面倒そう」「登録したらすぐ転職しなきゃいけないのでは?」と不安に思う方もいますが、実際には相談だけでもOKです。エージェント側も無理に転職を進めることはなく、今後のキャリア設計を一緒に考えるスタンスで対応してくれます。

まずは話を聞いてみることで、「どんな選択肢があるのか」「今動くべきかどうか」が見えてくることもあります。迷っている段階こそ、プロの意見を取り入れてみる価値があるタイミングかもしれません。

転職エージェントに関するよくある質問(FAQ)

最後に、転職エージェントに関するよくある質問に回答します。

Q1. 転職エージェントから紹介された求人を断っても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。紹介された求人が希望に合わない場合は、遠慮なく断って構いません。エージェント側も求職者の満足度を大切にしているため、「なぜ合わなかったか」まで伝えていただけると、次回以降の提案がより的確になります。

Q2. 転職エージェントと自己応募は併用できますか?
可能ですし、実際に併用している方も多いです。エージェント経由で非公開求人や手厚いサポートを受けつつ、自分でも求人を探して動くことで、転職活動の幅を広げることができます。

Q3. 登録したら必ず転職しなきゃいけないんですか?
いいえ、転職の意思が固まっていない段階でも、情報収集やキャリア相談のために利用する方は多くいます。実際に動くかどうかを見極めるためにも、まずは相談してみるのがおすすめです。

Q4. 担当のエージェントが合わないと感じたらどうすれば?
多くのエージェントで担当者の変更は可能です。相性が合わないと感じた場合は早めに伝えておくと、スムーズに変更できます。「誰かに相談しにくい」内容こそ、しっかり対応してもらえるのがエージェントの強みです。

Q5. 複数のエージェントに登録するのはアリですか?
はい、複数登録して比較することも一般的です。サービスの内容や得意分野、担当者との相性なども異なるため、最初は2〜3社ほど登録して、自分に合ったエージェントを見極めると良いでしょう。

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まとめ

転職エージェントにはメリット・デメリットがあり、必ずしもすべての人に適しているわけではありません。自分のペースで進めたい方や、転職市場をよく知っている方は、エージェントを使わない方がストレスが少ないかもしれません。

一方で、サポートを受けながら効率的に進めたい方や、自分では見つけられないような求人を探したい方には、転職エージェントの利用が大きな助けとなります。

大切なのは、自分に合った方法で納得のいく転職を実現することです。「どちらが正解」ではなく、「今の自分に合っているか」を基準に判断してみてください。

転職エージェントは使わない方がいい?メリット・デメリットと使った方がいいケースを解説

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