
会社紹介
社名:キリンビジネスシステム株式会社
代表:代表取締役社長 石川 雅子
事業内容:キリングループの事業のサプライチェーン全般及び間接業務システムの企画、運用、保守、開発
キリンビジネスシステム株式会社は、1988年5月10日に設立されたキリングループの情報システム機能を担う唯一の企業です。今回は、 デジタル本部 デジタル統轄部 デジタルソリューショングループ 片平圭一さん、枡野 優輝さん、原千広さんに同社の事業や社風、採用している職種・ポジション についてお話を伺いました。
プロフィール
デジタル本部 デジタル統轄部 デジタルソリューショングループ 担当部長 片平圭一さん(冒頭写真中央)
15年以上にわたり事業会社にてシステム開発・企画、業務部門として営業企画、業務改善などを経験した後KBSへキャリア入社。KBSではDXP(Digital Experience Platform)を活用したBtoC領域のコンサルティング・開発・運用を主導し、グループ各社の情報システム統括や新技術を取り入れたデジタル案件の推進に取り組む。現在は、システム基盤の管理・運用に加え、事業会社と連携しながらフロントエンドシステムの展開、データ活用による業務最適化を実現。加えて、新技術の探索・改善、コスト削減策の検討を進め、グループ全体のデジタル戦略を牽引する。
デジタル本部 デジタル統轄部 デジタルソリューショングループ 枡野 優輝さん(冒頭写真右)
キリンビジネスシステム株式会社(KBS)に新卒入社後、飲料・自販機システムグループにて自販機販社管理システムのリプレイス開発に従事。その後NTTデータにてアジャイル開発におけるスクラムマスター、プロダクトオーナーとしての経験を積む。現在はデジタル本部 デジタル統轄部 デジタルソリューショングループにてデータ分析環境の構築・運用を担当。販売データダッシュボードの作成や、お客様へLINE・メールマガジンを配信する機能の提供に加え、AIを活用した予測業務の効率化やSNSデータを活用したキャンペーン効果測定など、データドリブンマーケティングの支援を行う。
デジタル本部 デジタル統轄部 デジタルソリューショングループ 原千広さん(冒頭写真左)
2011年からエンジニアとして、複数のシステム開発に携わり、企画・アジャイル開発・運用保守まで幅広く経験。2022年からはコンサルティングファームにてITコンサルタントとして活動し、企業のDX推進を支援。2024年7月、キリンビジネスシステム株式会社(KBS)へキャリア 入社。
誰よりも顧客のために!詳細なデータ分析で事業の成長をサポート

ーー御社の事業について教えてください。
片平圭一さん(以下、片平):
キリンビジネスシステムは機能分担会社として キリングループのシステム部門を一手に引き受けている会社です。そのなかで私が所属しているデジタル本部 デジタル統轄部 デジタルソリューショングループは、グループ会社向けにデータ分析基盤 やCMSの提供のほか、 SNS等を用いたデジタルキャンペーンのデータ収集・分析なども担い、事業が展開するデジタルマーケティングの支援を行っています。 弊社がグループ全社の ICT機能 を担うことで、システムの安定稼働やリソースの最適化を実現しており、グループ全体の事業活動に貢献しています。
――現在注力されている「データ分析」について教えてください。
枡野 優輝さん(以下、枡野):
これまでは、 One to One ではなく、マスコミュニケーションが一般的でした。しかし、個客ニーズの多様化や競争の激化により 、個々のお客様に寄り添った価値提供が求められると考えています。
そのためには、収集したデータを分析することでお客様の購買傾向や特徴を把握し、それに応じたコミュニケーションを行うことが不可欠になってきました。
――データ分析は、サービスや事業にどのように活用されていますか?
枡野:メールマガジンの配信においても、登録されたお客様全員に同じ内容を送るのではなく、興味関心の傾向に応じて紹介する商品を変えています。例えば、ビールをよく購入される方にはビールに関連する情報やサービスを、ワインを好む方にはワイナリーの情報など を届けるといった形です。こうしたデータを分析・活用することで、お客様にとってより魅力的な情報提供が可能になります。
――かなり大規模な分析が必要になりそうですね。
枡野:そうですね。データの量も膨大になるため、 AIの活用によりデータのセグメントをすることで更なる効率化ができないか技術検証を進めています。
「チャレンジを通して学ぶ」アジャイルの考え方を大切に

――今後、所属されている事業部やチームで、さらに注力していく事業はありますか?
片平:社内で唯一BtoC領域を担う部門として、引き続きデータ分析を強化し、変化する課題に対応していく必要があると考えています。
技術ももちろん重要ですが、それ以上に重視しているのはマインドです。「アジャイル」の考え方にもあるように、まずはチャレンジしてみて、経験から学ぶことを大切にしています。
新しい技術に対して「リスクがあるから触れない」のではなく「新しい技術が出たら、まずは試してみよう」というスタンスですね。現在は特にAIに注目していますが、それに限らず、様々な新しい取り組みに挑戦していきたいと思っています。
――新しいことにどんどんチャレンジできる社風なんですね。
片平:そうですね。「新しいことにチャレンジできる機会を設けなさい」と言われるほどです。過去のやり方にとらわれず変化を生み出すことが求められていますし、その姿勢を持つべきだと強調されます。もちろん、会社としてもチャレンジしやすい環境を整えてくれています。
特にデジタルソリューショングループは、デジタル技術の進化が著しい領域を担当しているため、「新しいことに挑戦する機会」は、他の事業部よりも多いと感じます。
安定性が求められる領域と、新技術を取り入れながら変革を進める領域、それぞれの役割がある中で、私たちのグループはトライアンドラーンを積極的に行いやすい環境にあると言えます。
社員一人ひとりのことを考えてくれる!多彩なイベントで社内コミュニケーションを活発化

――御社の社風の特徴や社内の雰囲気を教えてください。
枡野:特徴的なのは「社員一人ひとりのことを考えてくれている会社だな」と感じる点です。私が入社したときの研修でも、キリンの業務やITスキルについてもイチから学べる手厚い体制が整っていました。
配属後もOJTを通じて、先輩方と気軽にコミュニケーションが取れる雰囲気がありましたね。全体的に風通しがよく、相談しやすい環境が整っていると感じます。また、社員のやりがいやエンゲージメントを高めるためのプロジェクトやイベントもあり、社員同士の交流の機会が多いことも特徴です。
例えば、会社として予算と時間を確保し、社員同士が自由にコミュニケーションを取れる機会を設けています。ワインやビールの飲み比べ会など、レクリエーションの要素を取り入れたイベントを通じて、社内の雰囲気をさらに盛り上げる取り組みが行われています。
原千広さん(以下、原):
私はまだ入社して日が浅いのですが、すでに「年齢やキャリアに関係なく大きな仕事を任される環境だ」と実感しています。立場に関係なくお互いをリスペクトしながら、「やりたい」と手を挙げた若手にも積極的にチャンスが与えられます。個人の成長を後押ししてくれる会社ですね。
長期・継続的なつながりを基盤として業務を進めるうえで、大切にしていることとは?

ーーチームの指針や方向性で大切にしていることを教えてください。
原:事業会社との仕事は長期的な関係が前提となるため、良好な関係を築くことを意識しています。そのためにも、仕事をするうえで相手に敬意を払い、感謝の言葉を伝えることを大切にしています。その一つひとつの言葉が、次の良いコミュニケーションにつながると考えているからです。
一つの案件が終わっても、また新たな仕事で関わる機会が訪れます。その際、お互いが気持ちよく仕事ができるように、普段からのコミュニケーションの積み重ねを大切にしています。
枡野:常に相手の立場に立って物事を考えることも重視していますね。私たちの業務では、事業会社の方とのやり取りに加え、開発を担当するベンダーとも並行してコミュニケーションをとる必要があります。当然、それぞれの考え方や立場は異なります。その違いを尊重しながら対話をすることで、認識のズレやコミュニケーションギャップをなくし、スムーズに業務を進められると考えています。
また、リモートワークが中心のため、特に新入社員のように環境に慣れていない人は質問しづらいと感じることもあるかもしれません。そういった不安を払拭できるよう「何か気になっていることはないか」「どのように考えているか」といった点を意識しながら、積極的にコミュニケーションをとることを心がけています。
現在、出社は週に1~2回ですが、リモートワークの社員とはチャットツールや電話でやり取りをしています。また、毎週1回のグループミーティングの日には全員が出社し、対面でのコミュニケーションを図る機会を設けています。
ーー御社の働きやすさや福利厚生について教えてください。

片平:弊社はフルフレックス制を導入しており、社員一人ひとりの事情に合わせて柔軟に就業時間を調整できます。家族の急な体調不良や学校行事への参加など、プライベートの予定にも対応しやすく、ワークライフバランスを取りやすい環境です。
原:「午前中に早めに仕事を始めて、その分早めに退社する」といった働き方もできるので、個人の都合に合わせてスケジュールを調整しやすいですね。
また、「パワーアップWeek休暇」という制度があり、1年のうちに7日間連続で休暇を取得することが推奨されています。社会人になると、年末年始を除いて長期休暇を取るのは難しくなりがちですが、弊社では社内アナウンスで取得の確認があり、社員も「しっかり休んでいいんだ」という意識を持てるようになっています。
求む!チャレンジできる環境を求める人

ーー募集されている職種の業務内容について教えてください。
片平:デジタルソリューショングループは、2023年10月に発足した新しい組織です。これまでは、グループ運営の安定化を目的に人材を募集していましたが、今後はより積極的に事業の課題を洗い出し、解決策を提案できる人材を求めています。
具体的には、ビジネスコミュニケーション力を備え、企画提案やシステム開発・運用、プロジェクトマネジメントに携われる方。単なる作業ではなく、上流工程やマネジメントを担い、事業と連携しながら課題解決に取り組める方に来ていただきたいと考えています。
弊社は 一般的なシステム会社とは違い「ITでキリングループの発展を支えることを目的とした会社」です。そのためデジタルソリューショングループ領域が広く、また新しいことにチャレンジしていくので、変化に前向きに取り組む力が重要となります。
スキルとしては、PMやSM(スクラムマスタ)、運用リーダーといった役割で、案件やメンバーを牽引できることが大切かと思います。言語やツール面のスキルは入社後に習得していければ問題ありません。
また、スキルだけでなく、幅広い領域で様々な方と会話することも多いため、基本的なビジネスコミュニケーションや「聞く力」「コミュニケーション力」がある方と一緒に働きたいと考えています。
ーー実際に働くなかで、業務のやりがいを教えてください。
原:アプリの開発・運用からシステムの保守まで、幅広い業務に携われる点がやりがいの一つです。携わるシステムの規模も大きいものが多く、海外支社へのシステム導入支援等、キリンの規模だからこそ経験できるものがあると感じています。また、開発や保守・運用において経験の浅い社員でも、手を挙げてアサインされた例もあります。
自分の意志で新しい業務に挑戦できる環境があるため、スキルの幅を広げながら成長できるのが魅力ですね。
枡野:そうですね。様々な業務を経験できるという他にも、BtoCの領域にも深く関われるため、世界的に自分の取り組みが発信され、ダイレクトに反応を感じられる点も大きな魅力です。
自分の発想やアイデアを仕事に反映しやすい環境も、やりがいにつながっています。新しい技術が出てきたときに、自分で調べて企画を提案し、採用され、事業として実現することは珍しくないんです。既存の課題を解決するだけでなく自分で考えた提案を業務として実現できると、やりがいを感じられますよね。
片平:働き方の感覚としては、事業会社の社内SE部門に近いかと思います。グループ会社にヒアリングして、コスト削減や作業効率アップといった要件・要望に応えていくことが私たちのミッションです。

キリングループのシステム部門を一手に担うキリンビジネスシステム株式会社。温かい社風のなかで、仲間と協力しながら働きたい方、上流工程に挑戦し、課題解決に取り組みたい方、自身の経験を活かしながら新たな役割や職種にチャレンジして成長したい方にとって、最適な環境が整っています。興味を持たれた方は、ぜひご応募ください。


ライター:前嶋 翠(まえじま みどり)
COBOLが終わろうとする時代にプログラマのキャリアをスタートし、主にJavaエンジニアとして経験を積みました。フリーランスエンジニアとして活動していたとき、リーマンショックが起こったことをきっかけに家庭に入りました。出産を経て在宅でできる仕事として、ライターに。ITエンジニア経験のあるライターとして、IT業界のあれこれを皆さまにわかりやすくお伝えしていきます。