優秀なエンジニアのなかには、リモートワーク環境を重視する人もいます。ワークライフバランスや時間の有効活用を重視する求職者にとって、リモートワーク可という条件は魅力的な選択肢のひとつです。
本記事では、リモートワークを希望するエンジニアを採用する方法や、採用を成功させるためのポイントについて詳しく解説します。リモートワークならではの課題を踏まえたうえで、効果的にエンジニアを管理する方法にも触れます。
リモートワーク導入を検討している、または既に導入している企業担当者の方は最後までご覧ください。

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リモートワークはエンジニアの採用で有利な条件となる?
リモートワークは、現代のエンジニア採用において有利な条件となり得ます。柔軟な働き方を求めるエンジニアが増加しているため、リモートワークを積極的に導入している企業が優秀な人材を惹きつけやすくなるからです。
通勤時間の削減や自由な働き方は、エンジニアのワークライフバランスを向上させ、仕事への満足度を高めます。結果的に、優秀な人材ほどリモートワーク可能な企業を選ぶ傾向が強まっているのです。
リモートワークを導入するのであれば、コミュニケーション不足やチームの一体感の低下といった課題も考慮しなければなりません。リモートワークを単なる福利厚生として捉えるのではなく、組織全体の生産性を向上させるための戦略として捉える必要があります。
リモートワークのエンジニアを採用する方法
リモートワークのエンジニアを採用する際は、オフィス勤務のエンジニアとは異なる視点が求められます。たとえば、自己管理能力やオンラインでのコミュニケーションスキルの見極めが重要になります。また、企業側もリモート環境でのスムーズなオンボーディングや、働きやすい制度の整備を意識する必要があります。
では、具体的にどのような方法でリモートワークのエンジニアを採用できるのでしょうか?ここでは、代表的な6つの手法について解説します。
ここでは、以下の6つの手法について、リモートワークのエンジニアを採用する方法について詳しく解説します。
- エージェント
- 求人サイト
- ダイレクトリクルーティング
- 転職イベント
- SNS採用
- リファラル採用
エージェント
リモートワークのエンジニアを採用するなら、専門のエージェントを活用するのがおすすめです。エージェントは、企業が求めるスキルや経験を持つ候補者を効率よく見つけ出し、適切な人材を紹介してくれます。
リモートワークでは、単にスキルが合うだけでなく、コミュニケーションの取り方や業務の進め方、環境面の整備など、事前に確認すべきポイントが多くなります。エージェントは、企業とエンジニアの間に立ち、働き方のすり合わせや、リモートならではの注意点を事前に調整する役割も担っています。たとえば、業務の進捗管理の方法や、オンボーディングのサポート、必要なセキュリティ対策などについても、事前に相談できます。
また、エージェントを活用することで、企業側がリモートワークの経験や適性を持つエンジニアを効率よく見つけられるだけでなく、ミスマッチを防ぐことにもつながります。
ただし、エージェントを利用する際は、費用体系や契約内容を事前にしっかり確認することが重要です。エージェントとの連携を密にし、自社の要望を具体的に伝えることで、より的確な人材紹介につながり、採用にかかる時間や労力を大幅に削減できます。
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求人サイト
求人サイトはリモートワーク可能なエンジニアを募集するうえで有効な手段です。多くの求職者が日常的に求人サイトを利用しているため、自社の求人情報を目に触れさせる機会を増やせるからです。
幅広い層のエンジニアにアプローチできる点が求人サイトを利用するメリットです。経験豊富なベテランから、意欲的な若手まで、さまざまなスキルレベルのエンジニアからの応募が期待できます。
求人サイトには多くの企業が求人情報を掲載しているため、自社の求人情報が埋もれてしまう可能性もあります。求人情報のタイトルや内容を工夫し、リモートワークの魅力や企業の強みをしっかりとアピールしなければなりません。効果的に活用できれば、優秀なエンジニアの採用につなげられるでしょう。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、企業が積極的に求職者へアプローチする方法です。リモートワークエンジニア採用においても有効で、企業が求めるスキルや経験を持つ人材を自ら探し出し直接スカウトできます。
具体的にはLinkedInなどのビジネスSNSや、GitHubなどのエンジニア向けプラットフォームを活用して、潜在的な候補者に直接アピールを行います。候補者たちが発信している情報も参考となるため、理想的な人材を見つけやすい手法です。
ダイレクトリクルーティングは、時間と労力がかかる傾向にあります。専門の担当者を配置したり、ダイレクトリクルーティングツールを導入したりといった効率的な運用体制の構築が重要です。

転職イベント
転職イベントは企業の採用担当者が求職者と直接対話できる貴重な機会です。イベントでは、履歴書や職務経歴書だけでは伝わらない、求職者の個性や熱意を直接感じ取れます。仕事観にも触れられるため、リモートワークエンジニアの採用においても非常に有効です。
IT業界に特化した転職イベントや、リモートワークをテーマにしたイベントに参加すれば、ターゲットを絞った採用活動につながります。企業の事業内容や技術、リモートワークの環境について詳しく説明して、求職者に興味を持ってもらいましょう。
準備や運営に時間と費用がかかる傾向にあるので、事前の準備をしっかりと行う必要があります。イベント後は、採用につなげるための参加者への連絡や面接の設定などが求められます。
SNS採用
SNS採用は、企業がSNSを活用して求職者にアプローチする採用手法です。リモートワークエンジニアの採用においても効果は絶大で、多くの人が日常的に利用しているSNSを活用すれば、企業の情報を拡散しやすく認知度向上につながります。
X、Facebook、LinkedInなどのSNSを活用して、企業の文化や雰囲気、リモートワークの取り組みといった魅力を発信します。エンジニア向けのイベント情報や技術情報を発信すれば、企業の専門性を優秀な人材にアピール可能です。
例えば、社内SE転職ナビを運営するアイムファクトリーでは、X(旧Twitter)を活用してエンジニア向けに情報発信を行っています。

定期的な情報発信をとおして、求職者とつながるきっかけを作ることができます。
SNSを活用する際には、炎上や情報漏洩といったリスクに注意しましょう。SNS上でのコミュニケーションは、企業のブランドイメージに直結するため、丁寧かつ誠実な対応が求められます。
リファラル採用
リファラル採用は、社員からの紹介によって候補者を採用する方法です。社員は自社の文化や働き方をよく理解しており、企業に合う人材を紹介してくれる可能性が高いため、リモートワークエンジニアの採用においても有効です。
リファラル採用のメリットは、採用ミスマッチを減らせる点にあります。候補者は事前に企業の情報をよく知っているため、内定承諾率が高くなる傾向にあり、入社後のギャップも小さくなりがちです。リファラル採用を促進するために、社員へのインセンティブ制度を設けるのもいいでしょう。
一方で、既存社員によるリファラル採用だけに頼ると、組織の多様性が失われる可能性もあります。ほかの採用手法ともバランスをとってリファラル採用を取り入れましょう。
リモートワークのエンジニア採用を成功させるポイント
リモートワークエンジニアを採用する方法を6つ紹介しました。これらの方法をより効果的に進めるには、以下の3つのポイントに注意なさってください。
- ニーズに合った採用条件をアピールする
- 効率的な働き方をサポートする環境を整える
- 内定辞退を防ぐ面接プロセスを取り入れる
採用方法の選択と並行して上記のポイントを理解して、エンジニア採用を成功させましょう。順番に詳しく解説します。
ニーズに合った採用条件をアピールする
リモートワークエンジニアの採用を成功させるには、求職者のニーズに合った採用条件をアピールしましょう。エンジニアは自身のスキルやキャリアプランに合致する企業を求める傾向にあり、魅力的な条件が提示されれば応募意欲を高めるからです。
リモートワークの自由度や柔軟性、勤務時間、福利厚生、給与水準といった条件の提示が必要です。「フルフレックス制で、コアタイムなし」「最新のPCやソフトウェアを提供」「スキルアップのための研修制度あり」といった具体的な情報の記載が求職者を引きつけます。
良い条件を見せるだけでなく、企業の文化や価値観、成長機会なども伝える必要があります。企業の魅力を多角的にアピールできれば、優秀な人材の獲得につながるでしょう。

効率的な働き方をサポートする環境を整える
効率的な働き方をサポートする環境は、リモートワークエンジニアの採用を成功させる重要な鍵です。オフィス勤務とは異なり、リモートワークでは自宅やカフェなどで働くため、快適な作業環境やコミュニケーションツールが不可欠だからです。
高性能なPCやモニター、ヘッドセットといったデバイスの提供や、高速なインターネット回線の利用を支援する必要があります。SlackやMicrosoft Teamsなどのチャットツールや、ZoomやGoogle MeetなどのWeb会議ツールを導入し、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションをサポートします。
定期的なオンライン交流会やチームビルディングイベントの開催も有効です。チームワークを高め、生産性の向上につながる取り組みが求められます。
内定辞退を防ぐ面接プロセスを取り入れる
リモートワークエンジニアの内定辞退を防ぐためには、応募者が安心して入社を決断できるような面接プロセスが重要です。リモートワークではオフィス勤務以上に、企業文化やチームの雰囲気が見えにくく不安を感じやすいからです。
面接官だけでなく、現場のエンジニアとの面談をおすすめします。現場のエンジニアから、仕事内容やチームの雰囲気、リモートワークの状況などを直接聞けば、応募者は入社後のイメージを具体的に描けるでしょう。
応募者の疑問や不安への対応も重要です。企業側から積極的に情報提供を行い、応募者の不安を解消できれば、内定承諾率を高められます。チームメンバーとのオンライン交流会を開催するなどフォローアップを行えば、応募者の入社意欲の向上につながります。
リモートワークのエンジニアを管理するのが難しい理由
実際にリモートワークのエンジニアを雇用する企業から声があがるのが、管理の難しさです。主な理由は以下の3点です。
- 労働時間の把握が難しい
- 働いている様子が見えない
- 人事評価が曖昧になる
せっかく優秀なエンジニアが入社しても、適切な管理ができなければ退職してしまうかもしれません。本項の内容を参考に、リモートワークエンジニアの管理手法を確立しましょう。
労働時間の把握が難しい
リモートワークにおけるエンジニアの管理が難しい理由のひとつに、労働時間の把握が困難であるという点があげられます。オフィス勤務のように出退勤の記録が明確に残りにくく、自己申告に頼らざるを得ないからです。
エンジニアがオンラインで働く場合、始業時間や終業時間の把握が困難です。休憩時間や私用時間との区別も曖昧になりがちで、長時間労働やサービス残業が発生するリスクも高まります。
適切な管理を行うために、企業は労働時間管理の仕組みを整備しなければなりません。勤怠管理システムの導入や、タスク管理ツールによる作業時間の可視化が有効です。定期的なミーティングや進捗報告を通じた業務状況の把握も重要です。健康状態にも配慮し過重労働にならないように注意する必要もあります。
働いている様子が見えない
リモートワーク環境ではエンジニアが実際に働いている様子を直接確認できません。オフィス勤務であれば、上司や同僚がエンジニアの作業状況を容易に把握できるものの、リモートワークで把握するのは困難です。
本当に業務に集中しているのか、サボっていないかなど数字では見えづらい懸念が生じます。問題が発生した場合でも、すぐに気づけず対応が遅れてしまう場合も考えられます。
これらの課題を解決するために、企業はエンジニアとのコミュニケーションを密にする必要があります。チャットツールやWeb会議ツールを活用し、定期的な情報共有や相談の機会を設ければ、エンジニアの状況を把握しやすくなるでしょう。エンジニアが相互に安心して業務に取り組める環境の整備が求められます。
人事評価が曖昧になる
リモートワークエンジニアの人事評価は、曖昧になりやすいという課題を抱えています。オフィス勤務のように直接的な業務態度や貢献度が観察できないため、成果のみに偏った評価になりがちだからです。
チームへの貢献度やコミュニケーション能力、問題解決能力といった数値化しにくい要素は評価しづらい項目です。評価者とのコミュニケーション不足や、評価基準の不明確さによってエンジニアが不満を抱く可能性もあります。
企業にはリモートワークに適した人事評価制度が求められます。成果だけでなく、プロセスや行動も評価に取り入れて多角的に評価しましょう。公平で透明性の高い評価制度であれば、エンジニアの成長を支援し組織全体のパフォーマンス向上につながります。
リモートワークのエンジニアを管理するポイント
ここではリモートワークのエンジニアを管理する際の具体的なポイントについて、以下の5つの視点で解説します。
- 始業・終業時に電話やメールで連絡する
- Excelやスプレッドシートを活用する
- チャットツールを使う
- 勤怠管理システムを使う
- プロジェクト管理ツールを使う
リモートワークを導入する前に、自社の管理体制を確認しましょう。そのうえで、上記のポイントを参考に、必要に応じた管理手法を取り入れてください。
始業・終業時に電話やメールで連絡する
始業・終業時に電話やメールで連絡する手法は、基本的ながらも重要です。リモートワークのエンジニアの稼働状況が容易に把握でき、さらに孤立感を防止できるからです。
始業時に「本日の業務内容」を簡単に報告し、終業時に「本日の成果」と「明日の予定」を共有すれば、エンジニアの活動状況を可視化できます。電話やメールでのやり取りは、上司や同僚とのコミュニケーションを促進し、チームの一体感につながります。
電話やメールでの連絡を採用する場合は、エンジニアの負担は考慮しましょう。簡潔かつ効率的な運用を心がけ、連絡頻度や報告内容を事前に明確化して、形式的にならないように注意する必要があります。単なる業務報告だけでなく、エンジニアの状況把握やサポートにつなげる意識が大切です。
Excelやスプレッドシートを活用する
Excelやスプレッドシートは、手軽に導入できる管理ツールとして使用可能です。多くの企業で導入されているため、特別なスキルがなくても既存のフォーマットを活用して利用できます。
エンジニアの勤務時間やタスクの進捗状況、成果などを記録・共有して、管理者による稼働状況の把握をサポートします。Excelやスプレッドシートには、グラフ作成機能や集計機能が備わっているため、データの可視化や分析にも有効です。
複数人で同時編集する場合には、データの整合性が損なわれるリスクに注意しましょう。データの入力ルールを明確化し、定期的なバックアップが重要です。より高度な管理を行う際には、勤怠管理システムやプロジェクト管理ツールの導入を検討しましょう。
チャットツールを使う
リモートワークのエンジニアとのコミュニケーションを密にするには、チャットツールが有効です。テキストベースでのリアルタイムなコミュニケーションが可能となるため、場所や時間を問わずスムーズな情報共有や意思疎通を実現できるからです。
SlackやMicrosoft Teamsといったチャットツールを導入すれば、疑問点や問題点をすぐに質問したり、進捗状況を報告したりできます。チーム全体での情報共有や意見交換もスムーズになるためチームワークの向上にもつながります。
チャットツールを使用する際には、チャンネルを適切に分類したり、メンション機能を活用したりして効率的に情報管理を行いましょう。絵文字やスタンプなどを活用すれば、感情も伝えやすくなります。
勤怠管理システムを使う
勤怠管理システムの導入は、リモートワークエンジニアの管理に効果的な手段です。勤怠管理システムを活用すれば、エンジニアの労働時間を正確に把握し長時間労働や不正な残業防止につながります。
出退勤時にシステムにログイン・ログアウトすれば、労働時間を自動的に記録できます。休暇申請や残業申請もシステム上で簡単に行えるため、管理者は勤務状況をリアルタイムで確認可能です。
導入費用や運用コストがかかるため、企業の規模やニーズに合った適切なシステムを選びましょう。システム導入後もエンジニアへの操作説明やサポートを丁寧に行い、システムがスムーズに運用されるように努める必要があります。
プロジェクト管理ツールを使う
プロジェクト管理ツールを活用すれば、リモートワークエンジニアの業務の進捗状況を可視化でき、効率的なチーム運営の実現につながります。タスクの割り当てや進捗状況の共有、コミュニケーションの一元化などを可能とし、チーム全体の生産性を向上させるからです。
管理ツールが導入されれば、エンジニアは担当するタスクの確認や状況報告をスムーズに行えます。プロジェクトマネージャーが、チーム全体の進捗状況をリアルタイムで把握できるようになるため、遅延や問題点の早期発見につながります。
プロジェクト管理ツールを効果的に活用するには、チーム全体で使いこなす必要があります。ツールの使い方を研修したり、運用ルールを明確化したりといったフォローアップが重要です。
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まとめ
本記事ではリモートワークのエンジニア採用について、採用方法や成功するためのポイントについて解説しました。また実際にリモートワークエンジニアを採用した際に、管理面で注意すべき点もまとめているので、採用担当者の方はぜひ参考になさってください。
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