実は引く手あまた!開発エンジニア経験が活きるIT職種5選【経験者が語る】

実は引く手あまた!開発エンジニア経験が活きるIT職種5選【経験者が語る】

プログラマーやシステムエンジニアなどのITエンジニアは、ほかのIT職種から引く手あまたであることをご存じでしょうか。ITエンジニアとしての経験は、多くの職種で高く評価されているのです。豊富な専門知識、高いコミュニケーション能力、論理的思考力は、さまざまな分野で活躍する機会を広げる武器になります。

本記事では、元ITエンジニアで、現在ライター兼コンサルタントとして活動している筆者が、ITエンジニア経験を活かせる5つの職種を紹介します。ITエンジニアからキャリアチェンジを考えている方、新たな挑戦を求めている方は必見です。あなたのスキルセットが、輝く可能性を探ってみましょう。

この記事は以下の方におすすめです!

エンジニアとして「転職」が気になり始めている方
・ITエンジニアの経験を活かせる職種を知りたい方

・開発エンジニアから他IT職種に転職した人の事例を知りたい方

ライター:にのまえはじめ

・プロフィール
大手精密部品メーカーで社内SE・PGを経験。その後、国内のSIerに転職し生産管理システムの開発・導入・保守・運用を担当。現在は自らIT企業を立ち上げ、顧客企業のDX化やIT化による業務改善の支援を行っている。並行して企業サイトやWebメディアでライターとしても活動中。趣味は筋トレ・プロレス観戦。
Website:https://writer.yui-road.com/

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この記事の目次

開発エンジニアから他IT職種への転職は「戦線離脱」ではない

「エンジニア」と聞いたとき、どんな仕事を思い浮かべますか?恐らく、多くの方がプログラマーやシステムエンジニアといった「開発」に携わる仕事をイメージされるのではないでしょうか。

しかし、IT職は開発エンジニアだけではありません。情報システム・企画職等をはじめとして、ヘルプデスクやサポートエンジニア、上流工程ではITコンサルタント等、様々な職種があります。

そして、開発エンジニアはIT職の「花形」としてイメージされやすいものの、開発エンジニアから他のIT職種への転職は、決して「戦線離脱」ではありません。エンジニア職は確かにコーディングや設計が重要視されがちですが、それだけがITの世界ではないからです。

個々の適性やキャリアプランに合わせて、開発以外の職種を選択することも価値があります。むしろ、開発現場で身につけた知識やスキルは、他のIT職種でも大いに活かせるのです。キャリアの幅を広げ、新たな挑戦をすることで、より充実した人生が手に入るでしょう。

開発エンジニアから他IT職種の成功例

開発エンジニアから他のIT職種への転職が成功した例として、私の知人であるAさんの経緯を紹介します。

Aさんは新卒で入社した大手IT企業で開発エンジニアとして働いていたものの、長時間労働や厳しい納期に追われる日々に疲弊していました。技術的についていくのも精一杯で、個人の生活との両立が難しく、最終的に退職を決意します。

Aさんが転職先として選んだのは、中小企業の情報システム部門でした。規模は小さく、エンジニアリング環境も最新とはいえません。それだけに、大手IT企業で経験を積んできたAさんの存在は、転職先の企業では大きな戦力として迎えられます。

具体的にAさんが取り組んだ内容は、社内システムの改善提案や、ユーザーフレンドリーなマニュアル作成などで、前職での開発経験を活かせるものでした。

これらの取り組みは社内で高く評価され、Aさんも大きな達成感を得ることができました。給与面では以前より下がりましたが、ワークライフバランスが改善され、より充実した生活を送れるようになったのです。

Aさんの事例から分かるように、開発エンジニアの経験は他のIT職種でも十分に活かせます。むしろ、自身の適性や価値観に合った職場で活躍できるのであれば、それこそが転職の成功と言えるでしょう。

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ITエンジニアが引く手あまたな理由

企業のIT化が進み、パソコンやシステムの使用が当たり前になっています。そのため、プログラムを書いたり、設計書を書いたりする立場でなくても、ITをわかりやすく伝える人が求められているのです。特に以下の3つの知識・能力を持つ人は重宝がられます。

  • 豊富な専門知識
  • 高いコミュニケーション能力
  • 論理的思考力

それぞれ詳しく見ていきましょう。

豊富な専門知識

ITエンジニアの専門知識は、プログラミングや設計手法にとどまりません。最新のシステムやサービスに関する幅広い知識も持ち合わせています。これは、常に進化するIT業界で生き抜くために必要不可欠なスキルセットです。

一方で社内のITリテラシーが低く「基本的なOfficeソフトの操作も難しい」といった人が多い会社も多くあります。そのような環境では、ITエンジニア経験者の知識は貴重な資産となります。ExcelやWordの高度な使用法から、クラウドサービスの活用、セキュリティ対策まで、幅広い分野でその知識が重宝されるのです。

結果として、ITエンジニアの豊富な専門知識は、さまざまな職種や業界で高く評価され、多くの企業から求められる理由となっています。

高いコミュニケーション能力

一般的なイメージとは異なり、ITエンジニアにはコミュニケーション能力が高い人も多くいます。クライアントのニーズを正確に把握し、上司に的確に報告し、設計者とプログラマー間で情報交換を行うなど、さまざまな立場の人々とコミュニケーションを取る場面があるからです。

また、多くのITエンジニアは、Slack、Microsoft Teams、Trelloなどの新しいコミュニケーションツールを使いこなし、効率的な情報共有を実現しています。この経験は、社内コミュニケーションに課題を抱える企業に、新たな解決策をもたらすでしょう。

ITエンジニアの高いコミュニケーション能力や効率的な情報共有スキルは、多くの企業から高く評価されています。さまざまな職種で生かされる貴重な能力です。

論理的思考力

ITエンジニアの大きな強みのひとつが、高度な論理的思考力です。システム開発やプログラミングの経験を通じて培われたこの能力は、複雑な問題を体系的に分析し、効率的な解決策を見出すのに役立ちます。

特に、業務改善の場面では、ITエンジニアの論理的思考力が有効です。多くの人が個別の問題に注目しがちな一方で、ITエンジニアは全体を俯瞰的に捉え、システム全体の最適化を考える傾向があります。この「全体最適」の視点は、組織の効率化や生産性向上に大きく貢献するでしょう。

さらに、論理的に物事を説明できるため、複雑な概念や提案を分かりやすく伝えることも可能です。この能力は、さまざまな職種や部門での意思決定や問題解決に大きな価値をもたらします。

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ITエンジニア経験が活用できる職種5選

ITエンジニア経験がさまざまな職種で生かされることが理解できたでしょう。ここでは具体的に経験を活用できる職種を5つ紹介します。

  • 情報システム部員
  • ヘルプデスク職
  • セールスエンジニア
  • ITコンサルタント
  • 広報・ライター

順番に詳しく解説します。

情報システム部員

情報システム部員、いわゆる情シスは、ITエンジニア経験者にとって非常に適した職種です。情シスでは直接プログラミングを行うことは少なく、むしろ企業全体のIT環境を管理して最適化する「交通整理役」としての役割が求められます。

ITエンジニアとしての経験は、外部ベンダーとのやり取りや技術的な課題の解決にも大いに役立ちます。専門用語を理解し、技術的な背景を把握しているため、効果的なコミュニケーションが可能です。

また、社内SEには、特定の技術に特化した深い知識よりも、ネットワーク、セキュリティ、クラウドサービスなど、幅広いIT分野の知識が求められます。ITエンジニアとしての経験は、この知識のベースとなり、企業のIT戦略立案や実行に大きく役立つでしょう。

ヘルプデスク職

ヘルプデスク職は、システムユーザーや社内の現場からのさまざまな問い合わせに対応し、技術的な課題を解決する職種です。豊富な専門知識と高いコミュニケーション能力を持つITエンジニアには、適した役割だといえるでしょう。

ITエンジニアとしての経験は、問い合わせ内容を本質的に理解し、整理する上で非常に有効です。技術的な背景を把握しているため、ユーザーとのコミュニケーションがスムーズに進み、問題の本質に素早くたどり着けます。

また、適切な担当者への振り分けも的確に行えるため、問題解決のスピードが向上します。さらに、一般的な問い合わせであれば、自身で即座に解決できることも多いでしょう。

このように、ITエンジニア経験者のヘルプデスク職は、組織全体のIT効率を大幅に向上させる重要な役割です。

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セールスエンジニア

セールスエンジニアも、ITエンジニアの経験を最大限に活かせる職種のひとつです。プログラマーやシステムエンジニアとしての現場経験を持つセールスエンジニアは、技術的な深い知識と実践的な理解を兼ね備えています。そのため、顧客から高い信頼を得やすい立場にあります。

顧客との商談では、単なる製品説明にとどまらず、顧客の具体的な課題に対して技術的な観点から的確なソリューションを提案可能です。顧客からの相談や問い合わせにも迅速かつ正確に対応できるため、信頼関係の構築に役立つでしょう。

さらに、社内のエンジニアチームとのコミュニケーションもスムーズに行えるため、顧客ニーズを正確に開発側に伝えられます。この橋渡し役としての役割が、プロジェクトの成功率を高め、結果として高い成果につながるのです。

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ITコンサルタント

ITエンジニアの経験は、ITコンサルタント業務を行う上で有効です。システム構築の現場を熟知しているため、クライアントの業務に最適なシステムを的確に提案できます。単なる理論だけでなく、実際の運用イメージを具体的に描けることが大きな強みです。

たとえば、クライアントの業務フローや組織構造を理解した上で、最適なシステムアーキテクチャを提案したり、導入後の運用課題を予測し対策を講じたりできます。この知見は、クライアントにとって非常に価値のある情報となるでしょう。

さらに、現場経験を持つコンサルタントとして、技術者と経営者の両方の言語を理解し、橋渡しする役割も果たせます。これにより、クライアントからの信頼を得やすく、長期的な関係構築にもつながります。

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広報・ライター

近年、広報やライターの現場で、ITエンジニア経験者が活躍する場面が増えています。この現場では、複雑なITサービスや商品を一般の人々にわかりやすく伝える能力が必要です。ITの専門用語や概念は非常に難解で、多くの人にとって理解が困難です。しかし、ITエンジニア経験者は、これらの複雑な情報を咀嚼し、わかりやすい言葉で説明する能力を持っています。

たとえば、新しいクラウドサービスの特徴を一般ユーザーに説明したり、最新のセキュリティ技術のメリットを企業の経営者に伝えたりする際に、その経験が大いに役立ちます。

このような能力を持つITエンジニア経験者は、技術文書の作成、プレスリリースの執筆、ブログ記事の制作など、さまざまな場面で貴重な存在です。IT業界での経験を活かしつつ、新たなキャリアパスを築くチャンスとなるでしょう。

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もし、ITエンジニアとしてのキャリアに不安や不満を感じているのであれば、本記事を参考に別の職種にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ITエンジニア経験を活用した転職をするのであれば、「社内SE転職ナビ」の利用がおすすめです。

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まとめ

本記事では元ITエンジニアで、現在ライター兼コンサルタントとして活動している筆者が、ITエンジニアのキャリアチェンジについて解説しました。ITエンジニアは知識と能力がさまざまな職種で高く評価されている職業です。現状に閉塞感を感じていても、悲観することはありません。ほかの職種にチャレンジする機会が来たと考えてみてはいかがでしょうか。

ITエンジニア経験は、今回紹介した5つの職種をはじめ引く手あまたです。外の世界に目を向けて、自身の明るいキャリアを手に入れてみてください。

実は引く手あまた!開発エンジニア経験が活きるIT職種5選【経験者が語る】

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