エンジニアに最適なデスクを人間工学から解説!集中力が上がる環境づくり

エンジニアのベストなデスクを人間工学から解説!集中力が上がる環境づくり

長時間パソコンに向かって仕事をするエンジニアにとって、デスク環境は生産性と健康を左右する重要な要素です。本記事では人間工学に基づき、理想的な作業環境づくりについて解説します。集中力を上げ、仕事の成果をあげたい方はぜひご覧ください。

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この記事の目次

エンジニアに最適なデスク環境の基本

エンジニアは、一度作業を開始すると長時間座りっぱなしになることも多く、肩こりや腰痛を抱えている人も多いでしょう。そのような方に向けて、作業姿勢と、デスクと椅子の選び方に着目して、最適なデスク環境の基本について説明します。

エルゴノミクスとは?快適な作業姿勢の重要性

エルゴノミクス(人間工学)は、人間の身体的特性や能力に合わせて、理想的な作業環境を考える学問です。エンジニアが長時間デスクで作業する際、エルゴノミクスの原則を適用することで、快適さと生産性を向上させることができるでしょう。

快適な作業姿勢で仕事ができれば、肩こりや腰痛、慢性的な疲労の予防につながります。具体的には、椅子の高さは膝が90度になるように調整し、足はしっかりと床につける状態がいいでしょう。また、モニターの位置は目の高さに合わせ、画面までの距離は50〜70センチメートルを保つことが理想です。普段ノートパソコンを使用している筆者も、スタンドを使って画面の位置が目の高さになるように設定しています。

さらに、キーボードとマウスの位置も肘が90度になる高さに設定すれば、腕や手首への負担を減らすことが可能です。健康維持と作業効率向上を求めるのであれば、エルゴノミクスを考慮したデスク環境は必須といっていいでしょう。

快適さと効率が変わる デスクと椅子の選び方

快適な作業姿勢を保つためには、適切なデスクと椅子を選ばないといけません。ここからはエルゴノミクスにもとづいた両者の選び方を解説します。快適なデスク環境を作りたい方は、ぜひ参考にしてください。

デスクの選び方

快適な作業環境を作るために、最適なデスクを選ぶのであれば、広さと形状は外せない条件です。たとえば、複数のモニターや、キーボード、マウスなどのデバイスを置いても、十分な作業スペースが確保できる広さが求められます。モニターや資料を効率的に配置するために、L字型デスクを用いるのもおすすめです。特に、複数モニターを使用するエンジニアには有効でしょう。

次に重要なのは高さ調整機能です。スタンディングデスクは健康面で大きなメリットがあり、腰痛や肩こりの予防に役立ちます。座位と立位を切り替えて使えるため、長時間のデスクワークによる身体への負担を軽減できます。

さらに、配線管理も重要な要素です。デスクの下部にケーブル管理システムが搭載されているものを選ぶと、複雑な配線を整理整頓しやすくなります。これは単に見た目を改善するだけでなく、作業効率の向上にも直結します。

これらの要素を考慮してデスクを選べば、生産性と快適性を向上させられるでしょう。

椅子の選び方

エンジニアの作業効率と健康を考えた場合、適切な椅子の選択は欠かせません。まず、エルゴノミクスデザインを採用した椅子を選ぶことをおすすめします。背骨のS字カーブをサポートし、長時間座っても疲れにくい構造が理想的です。

リクライニング機能も重要な要素です。適度な背もたれの角度は、姿勢の変化をもたらし、特定の部位への負担を軽減します。また、調整可能なアームレストは、腕や肩の疲労を軽減し、キーボード操作時の理想的な姿勢をサポートしてくれます。

さらに、通気性のある素材を使用した椅子を選ぶことも不可欠です。メッシュ素材などの蒸れを防ぐ素材を選択すれば、長時間座っていても快適さを保ち、集中力の維持にも役立ちます。

これらの要素を備えた椅子を選べば、快適かつ健康的な姿勢を保ち、長時間の作業にも耐えられるでしょう。

作業効率を上げるデスクレイアウトのポイント

ここからは作業効率を上げるデスクレイアウトについて、5つの視点で解説します。

  • モニターの配置
  • キーボードとマウスの配置
  • デスク上の整理整頓
  • デスクライトと照明環境
  • デスクアクセサリーの活用

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

モニターの配置:視線を自然に保つ

まず最初に紹介するポイントはモニターの配置です。モニターの高さを、モニターの上端が目線と同じか、やや下になるように調整すると、首や背中への余計な負担を削減できます。

複数のモニターを使用する場合は、さらなる工夫が必要です。メインのモニターを正面に置き、サブモニターをその左右に緩やかな弧を描くように配置すれば、首を大きく動かす必要はありません。この配置により、自然な首の動きで全てのモニターを見渡すことができるため、長時間の作業でも首や目の疲労を軽減できます。

さらに、モニターと目の距離は50〜70cm程度に保つといいでしょう。この距離を保つことで、目の焦点調節の負担を軽減し、長時間のPC作業による眼精疲労の予防につながります。

このように、適切なモニター配置は、作業効率向上と健康維持の両面で大きな効果をもたらします。

キーボードとマウスの配置:エルゴノミクスを意識する

適切な位置にモニターを設置できたら、キーボードとマウスの配置も整えましょう。特に、エルゴノミクスを意識した配置は、長時間の作業による疲労を軽減し、作業効率を向上させます。

キーボードの理想的な配置は、手首が自然な位置にくるようにすることです。机の上に直接置くのではなく、キーボードトレイやスタンドを使用して高さを調整するのが最適です。これにより、手首への負担を軽減できます。

マウスの配置も同様に重要です。キーボードのすぐ隣に配置し、肘が90度に曲がった状態で自然に操作できる位置に配置しましょう。この配置により、肩や腕への負担を最小限に抑えつつ、スムーズな操作が可能になります。

さらに、キーボードとマウスの使用時は、手首を机に置かず、宙に浮かせた状態で操作するといいでしょう。これらの配置と使用方法を意識すれば、身体的ストレスを軽減できます。

デスク上の整理整頓:効率的な作業スペースを確保する

せっかくモニターやキーボードなどが、適切に配置できていたとしても、デスク上の整理整頓ができていなければ意味がありません。散らかったデスクは単に見た目が悪いだけでなく、作業の集中力を低下させ、時間の無駄を生み出します。

効率的な作業スペースを確保するためには、デスク上に最低限必要なツールやデバイスだけを配置することが重要です。頻繁に使用するアイテムは手の届く範囲に置き、それ以外のものはデスクの引き出しや近くの収納スペースに整理しましょう。また、ケーブル類も適切に管理することで、デスク周りの見た目が改善され、作業効率も向上します。ケーブルクリップやケーブルトレイを使用して、配線を整理整頓することをおすすめします。

このように整理整頓されたデスクであれば、心理的にもポジティブな影響を与え、作業への集中力を高めるでしょう。

デスクライトと照明環境:目に優しい明るさを保つ

エンジニアの作業環境において、適切な照明は目の健康と作業効率に大きな影響を与える重要な要素です。デスクライトを効果的に活用すれば、目に優しい明るさを確保し、長時間の作業による目の疲れを軽減できます。

デスクライトは、直接目に光が入らない位置に設置し、同時に光源がモニター画面に反射しないよう調整することが必要です。理想的には、デスクライトを利き手と反対側に配置し、作業面全体を均一に照らすようにします。

また、デスクライトの明るさや色温度も考慮すべきポイントです。昼光色の LED ライトは自然光に近く、集中力を高める効果があります。また、夜間作業では暖色系の光を使用することで、目への負担を軽減し、睡眠リズムを乱すリスクを低減可能です。

このようにデスクライトと照明環境を整えれば、生産性向上につながります。

デスクアクセサリーの活用:快適さを高めるアイテム

デスク環境をさらに快適にし、作業効率を向上させるためには、適切なデスクアクセサリーの活用が効果的です。これらのアイテムを活用すれば、作業姿勢や快適なデスクスペースの維持につながります。

モニターの高さや角度を自由に調整したければ、モニターアームを導入するといいでしょう。最適な視線位置を保つため、首や肩への負担軽減につながります。複数のモニターを使用する場合は特に有用で、作業効率の大幅な向上が期待できます。

次に、デスクオーガナイザーの活用もおすすめです。文具や小物を整理整頓することで、デスクスペースを最大限に活用でき、作業の効率化につながります。必要なアイテムをすぐに取り出せる環境は、集中力の維持にも役立つでしょう。さらに、フットレストの使用も考慮すべきです。足を適切な位置に保つことで、長時間のデスクワークによる腰や背中への負担を軽減できます。

健康的なデスク環境を作るための工夫

ここからは、健康的なデスク環境を作るために重要な3つの工夫について説明します。

  • スタンディングデスクの導入とメリット
  • 姿勢改善のためのサポートアイテム
  • デスク周りの空気循環と温度管理

上記について、順番に見ていきましょう。

スタンディングデスクの導入とメリット

健康的なデスク環境を手に入れるために、スタンディングデスクの導入はおすすめです。従来の固定式デスクとは異なり、座りっぱなしの状態から立ち作業に切り替えることができるため、長時間のデスクワークによる身体への負担を効果的に分散できます。

スタンディングデスクの最大の利点は、姿勢の変化によって血流が促進され、代謝が活性化されることです。これにより、腰痛や肩こりのリスクが軽減され、集中力や生産性の向上にもつながるでしょう。

スタンディングデスクを選ぶ際は、使いやすさが重要です。電動で高さ調整ができるタイプは、ボタン一つで簡単に高さを変更できるため便利です。一方、手動タイプでも、スムーズに高さを変えられるものであれば十分実用的でしょう。

このように、適切なスタンディングデスクの導入は、エンジニアに快適かつ健康的な作業環境をもたらします。

姿勢改善のためのサポートアイテム

長時間のデスクワークでは、適切な姿勢の維持は非常に重要です。意識的に良い姿勢を保つほか、姿勢改善のためのサポートアイテムを活用すれば、作業環境の快適性を高めながら身体への負担を軽減できます。

まず、ランバーサポート(腰当て)の使用がおすすめです。これは腰椎の自然なカーブをサポートし、長時間の座位作業による腰痛を予防します。椅子に取り付けるタイプや、独立して使用できるものなど種類はさまざまです。

次に、フットレストの活用も効果的です。足を適切な位置に保つことで、血行を促進し、腰や背中への負担を軽減します。さらに、姿勢矯正チェアを導入すれば、自然と正しい姿勢を取りやすくなるでしょう。バランスボールチェアやニーリングチェアなど、さまざまなタイプがあります。

これらのサポートアイテムを適切に組み合わせれば、快適かつ健康的な作業姿勢を維持できるでしょう。

デスク周りの空気循環と温度管理

デスク周りの空気循環と温度管理を整えることも重要です。新鮮な空気を取り入れ、室内の二酸化炭素濃度を下げることで集中力の低下を防ぎます。空気清浄機の使用は、花粉やほこりなどのアレルゲンを除去し、快適な作業環境を維持するのに有効です。加湿器を使用して40〜70%の湿度を保てば、のどや目の乾燥を防ぎ、長時間の作業による疲労を軽減できます。

また、温度管理は集中力に大きく影響します。室温を20℃から25℃にあげると、タイピングミスが44%少なくなったという調査結果もあることから、質問と作業効率は深く関係しているといえます。

これらの要素を適切に管理すれば、結果として、作業効率の向上と健康維持の両立につながるでしょう。

集中力を高めるデスク環境の工夫

集中力を高めるデスク環境を作るには、また別の工夫が有効です。ここでは、以下の2点について解説します。

  • 照明や音響環境の最適化
  • 音響環境の最適化

順番に見ていきましょう。

照明の最適化

エンジニアの作業環境において、適切な照明は目の健康と作業効率に大きな影響を与えます。

まず、自然光を最大限に活用することが理想的です。自然光は目の疲労を軽減し、生体リズムを整えるのに役立ちます。窓際に作業スペースを設けるか、ブラインドやカーテンで光量を調整することで、最適な明るさを確保できるでしょう。

しかし、常に自然光が得られるとは限りません。その場合は、調光機能と色温度調整が可能なLEDライトの使用をおすすめします。昼間は昼光色を活用し、夕方以降は暖色系に切り替えることで、目への負担を軽減し、自然な生体リズムを維持できます。

また、デスクライトの配置も重要です。直接目に光が入らず、かつモニター画面に反射しない位置に設置することで、目の疲れを最小限に抑えられるでしょう。このように照明を最適化すれば、目の疲労を軽減し、集中力を維持することができます。

音響環境の最適化

適切な音響環境は、作業中の集中力と生産性の向上に不可欠です。まず、不要な騒音は最小限にしましょう。オフィスの雑音や外部からの音を遮断するには、ノイズキャンセリングヘッドホンの使用が効果的です。これにより、周囲の騒音に影響されない環境で作業に集中できます。

一方で、完全な無音環境よりも、適度な背景音がある方が集中力を高められるという研究結果もあります。自然音やホワイトノイズ、あるいは低音のアンビエント音楽などを、低音量で流すことで、作業効率が向上する場合もあるでしょう。

個人の好みや作業内容に応じて、音響環境をカスタマイズすることも重要です。集中を要する作業時には静かな環境を、クリエイティブな思考が必要な時には適度な背景音を取り入れるなどして音響環境を最適化すれば、生産性の高い作業環境を作ることができます。

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まとめ

本記事では、長時間パソコンに向かって仕事をするエンジニアに向けて、人間工学の観点から快適な作業環境づくりについて解説しました。デスクや椅子の選び方から、デスク環境の作り方までさまざまな視点でまとめています。

ノートパソコンを使用している筆者も、外付けキーボードを活用するようになってから疲労感を減らすことに成功しました。本記事を参考にして理想の作業環境を手に入れて、健康的な働き方を実現してみてください。

ライター:にのまえはじめ

・プロフィール
大手精密部品メーカーで社内SE・PGを経験。その後、国内のSIerに転職し生産管理システムの開発・導入・保守・運用を担当。現在は自らIT企業を立ち上げ、顧客企業のDX化やIT化による業務改善の支援を行っている。並行して企業サイトやWebメディアでライターとしても活動中。趣味は筋トレ・プロレス観戦。
Website:https://writer.yui-road.com/

エンジニアのベストなデスクを人間工学から解説!集中力が上がる環境づくり

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