サービスを通じて消費者と事業者をつなぐ!Win-Winのコンテンツを作り続けるカカクコム

カカクコム ロゴ

会社紹介
社名:株式会社カカクコム
代表:代表取締役社長 村上敦浩
事業内容:
・購買支援サイト「価格.com」、レストラン検索・予約サービス「食べログ」、求人情報の一括検索サービス「求人ボックス」などの企画・運営
・企業のマーケティングやプロモーション、DX支援

1997年に設立され、主にインターネットを通じた情報サービスを提供している株式会社カカクコムは、購買支援サイト『価格.com』やレストラン検索・予約サービス『食べログ』、求人情報の一括検索サービス『求人ボックス』などを展開。企業のマーケティングやプロモーション、DXを支援し、ユーザーの多様な消費活動をサポートしています。今回は、同社食べログ開発本部 飲食店システム開発部 部長の佐々木 太一朗(ささき たいちろう)さんに、同社の事業や採用計画についてお話を伺いました。

プロフィール

食べログ開発本部 飲食店システム開発部 部長 佐々木 太一朗さん
2000年に独立系大手SIerに入社、約4年間システム開発に従事。その後、前職パーク24の子会社に転職、2年後にパーク24に転籍。パーク24ではカーシェアリング事業の立ち上げに伴うシステム開発の全体統括などを担当した後、管理職としてエンジニアリング組織のマネジメントに従事。2021年に食べログにアプリ開発部長としてジョインし、食べログアプリ開発チームのマネジメントおよび食べログオーダー(モバイルオーダーシステム)開発チームを立ち上げ。2023年に飲食店システム開発部に異動となり、現在は食べログ予約事業、食べログオーダー、財務・契約管理システム(社内システム)開発チームのマネジメントが主な業務。

この記事の目次

インターネットから人々の生活を総合的に支えるカカクコム

カカクコム 佐々木 太一朗さん

 ーー御社と御社の事業について教えてください。

佐々木太一朗さん(以下、佐々木):カカクコムグループでは『価格.com』『食べログ』『求人ボックス』等の様々なサービスを展開しています。

『食べログ』は中立・公平なメディアとして、ユーザーがお店をさがすときに第一に選ばれるサービスを目指しています。

『価格.com』は、さまざまな製品やサービスを比較する購買支援サイトです。パソコンや家電カテゴリからスタートし、現在では保険やプロバイダなども含め、生活に関わる様々なジャンルにおいて情報を提供しています。

『求人ボックス』は、求人情報の一括検索サービスです。 2015年に立ち上げたサービスで、順調に成長を続けています。弊社の事業のなかで「第三の柱」になりつつあり、非常に期待している事業のひとつといえます。

消費者に愛されるメディアであり、店舗のDX支援も担う『食べログ』

カカクコム 佐々木 太一朗さん

――ありがとうございます。では、佐々木さんのいらっしゃる『食べログ』のサービスについて、詳しく教えてください。

飲食店にとって食べログは、集客・予約機能を提供するだけでなく、店舗業務のDXを支えるサービスとして変化しています。2023年2月に飲食店の予約管理業務を効率化するためのサービスとして「食べログノート(オンライン予約管理台帳)」をリリースしました。

飲食店のネット予約について少しご説明すると、飲食店が複数のネット予約サービスを利用している場合、予約サービスごとに席を区切って確保しています。食べログは8席、サービスAは5席、サービスBは8席、といった感じです。この場合、そうした区分けを紙の台帳にメモしながら席を振り分けるお店がほとんどでした。しかしこれでは効率的な店舗運営ができません。

そこで食べログをご利用いただいている飲食店には、複数サービスの予約状況をまとめて管理できる『食べログノート』を無料でご利用いただけるようにしています。この予約集約機能によって「各予約サービスから入ってきた予約について、席の振り分けが複雑で手間がかかる、ミスをすればダブルブッキングや予約の取りこぼしにつながりかねない」といった課題を解消できました。

ーー佐々木さんからみた、入社当時の「食べログ」の状況を教えてください。

佐々木:私が入社した2021年は、コロナ禍で外出制限がかかるなか、あらゆる飲食店が苦しい状況となっていました。飲食店が「食べログ」に掲載していたとしても、行動制限下ではサービスの本来の価値が発揮されなかったんですね。そこで、休会(※)を受け付けていました。月額料金をいただくことをいったん止める決断をしたんです。

一方でこの時期、弊社が運営する「価格.com」は、パソコンやテレビなどのコンテンツが送客数を伸ばしていました。コロナによって外出が制限されたことで、新たに”おうち需要”が生まれたことが背景にありました。

消費者に向けて、異なる消費の方向性へのアプローチができるコンテンツを持っていることを「面白いな」と感じましたね。

(※)休業中の飲食店に加えて、地方自治体からの要請に基づく時短営業の飲食店についても休会を受け付けていました

 ーー外出制限が解けてからは、飲食店の状況や御社の業績はどのように変化しましたか?

佐々木:四半期ベースではコロナ禍前の数字を超えて「コロナの影響はほぼなくなった」といえるところまで来ました。また飲食店においては現在、インバウンドの影響が大きくなっています。

新型コロナウィルスに関わる行動制限がなくなってからは、外食へのニーズが高まり消費者が戻ってきたものの、飲食店は苦しい状況が続きました。お店を維持するために働く人達の数を減らしていたためです。お店を開けられる状況になっても、社員やアルバイトが足りないという理由で、長い時間、営業できない飲食店もありました。

為替の変動や賃金の上昇も、飲食店の経営には大きな影響を及ぼします。そのため、「食べログ」では、月額固定のPRサービスと、従量料金のネット予約サービスの契約をそれぞれ単体でご契約できるようにするなどの対策を行い、飲食店をサポートしています。

ボタン一つで「No show」から飲食店を守る『食べログインバウンド予約』をリリース

ーー食べログの新規事業「インバウンド予約」について、どのようなサービスになるのか、教えてください。

佐々木:インバウンド向けネット予約サービス「インバウンド予約」は、2024年6月26日に正式リリースした食べログの新しいサービスです。インバウンドのお客様が飲食店を予約されるときの、飲食店側の課題に「No show」といって「予約したお客さんが来ない」という課題があります。

国内のお客様と比較して、インバウンドのお客様の「No show」の割合は相対的に高くなっているため、インバウンド予約においては、お客様の予約時にクレジットカードを登録いただく仕組みを整えました。

予約時のクレジットカード登録により、万が一「No show」の場合でも飲食店はお客様にキャンセル料を請求できます。また、予約時にクレジットカードを登録することが「No show」への抑止力にもなるわけです。

飲食店側の操作も簡単で、管理画面からボタン操作ひとつで「インバウンド予約」の機能が発動するようになっています。導入も操作も簡単で、決済において店内オペレーションをまったく変更しなくてよいのもメリットです。

コロナ禍での状況変化が次のステップへ

カカクコム 佐々木 太一朗さん

ーー佐々木さんが株式会社カカクコムに入社されたのは、どんなきっかけがありましたか。

佐々木:コロナ禍で少し時間ができたことがきっかけのひとつです。時間貸し駐車場、カーシェアリング、レンタカーと行ったモビリティ事業としては「守り」の状態になってしまったんですね。そこで自分のキャリアを考え直して転職活動を始めたところ、弊社の今のCTOに声をかけてもらいました。

「インターネット事業を展開している会社に行ってみたい」という思いや、家族や親戚が飲食店事業をやっていて業界に興味があったことから、カカクコムへの入社を決めました。

カカクコムは「お互いをリスペクトしあうフラットな会社」

 ーー御社の社風について教えてください。

佐々木:弊社はディスカッションすべきところでは、お互いはっきり意見を言い合いますが、普段はみんな穏やかに仕事をしています。社内の心理的安全性は、重視していますね。

ーー社内の心理的安全性を担保されているのは、佐々木様のマネジメント経験が活きているのでしょうか。

佐々木:外から良し悪しを語ることはできませんが、世の中にはさまざまな会社があり、それぞれのコミュニケーションはその会社にとって最善のやり方を取られているはずです。

弊社に入社して感じたのは「べき論」や「〇〇しなければいけない」といった、遊びのないコミュニケーションがほとんどなかった、ということです。プロジェクトを進めていく中で厳しいコミュニケーションになることもありますが、通常は役職や立場に縛られることなくフラットな雰囲気になっています。いわゆるタテにもヨコにも、お互いに対するリスペクトがありますね

ーー御社の働き方について教えてください。

佐々木:リモートワーク中心ですが、コミュニケーションが希薄にならないよう、チャットやWebミーティングでいつもコミュニケーションを取っています。実際に働いている正社員の方も、外部から来ている業務委託の方も「話しやすい、質問しやすい環境だ」と言ってくれていますね。

チャットツールでのやり取りで「直接話した方が早い」となった場合には、すぐにWebミーティングが行われることもあります。方法を問わず、弊社ではコミュニケーションがとりやすい雰囲気ですね。

ーー御社の開発チームの魅力や強みを教えてください。

佐々木:「一体感がある」という点が魅力です。高いスキルや技術をもってモノづくりをしているだけでなく、お互いにリスペクトがあるんですよね。それが一体感につながっているのではないでしょうか。

あとはプロジェクト思考よりプロダクト思考の人が多いのかな、と思います。ユーザーが抱える課題や不安を、製品やサービスで継続的に解決しようとするわけですね。だからこそ、例えば食べログの「インバウンド予約」サービスをリリースしなければいけない、となったときに、全員がその目標に向かって同じスピードで進んでいけるんです。

カカクコムが求めるのは「俯瞰しつつコミュニケーションの行間を読めるエンジニア」

カカクコム 佐々木 太一朗さん

ーー今、御社の採用ではどのような課題がありますか?

佐々木:正社員の比率を上げたい、というのが想いのひとつです。ただビジネスのスピード、経営層がやりたいことを実現するスピード、採用のスピードはそれぞれ異なります。なかでも正社員の採用は、半年から1年と長い時間が必要です。

そのため、多くの業務委託の方々に引き続きサポートいただきたいと思っています。しかし業務委託の方々の採用においても、弊社が求める優秀なエンジニアを採用することが課題となっています。

ーー具体的にどのようなエンジニアを求めていらっしゃいますか?

佐々木:食べログは20年近く進化し続けているサービスなので、システム的には大規模に、そして複雑になっています。エンジニアなので技術力は当然求めるのですが、「全体を見通せる力」をもっている必要があります。

また、コミュニケーション力については、表面的なコミュニケーションだけではなく「行間を読む」コミュニケーションができる方だといいですね。具体的には、言葉そのものだけでなく、相手の表情、声のトーン、仕草などの非言語的なサインや、話し手が意図的に省略した背景や意図を理解できることが大切かと思います。

ーーこれまでアイムファクトリーでは、フリーランスのITエンジニアをご紹介してきましたが、忌憚のない評価をお聞かせください。

佐々木:アイムファクトリーさんの営業ご担当者と何度かやり取りさせていただいたなかで、こちらの要望に対して、非常にポジティブなリアクションをしていただいたことが印象に残っています。

積極的に提案してくれますし、弊社が求めるエンジニア像をよく理解していただいているな、と思います。「数打ちゃ当たる」ではなくピンポイントで紹介してくれますね。先日営業ご担当者が変わられたのですが、提案の仕方が変わらなかったのは良かったですね。提案までのスピードも早いです。

ーーアイムファクトリーから御社に参画しているエンジニアの評価をお聞かせください。

佐々木:アイムファクトリーさんにご紹介いただいたエンジニアは、今や食べログのAndroidアプリ開発において、欠かせない存在となっています。「食べログ」Androidアプリはリアーキテクティングが必要な状況で現在進行系で進捗していますが、そのような状況の中でも地道にコードを読み解き、機能追加を推進してくれています。

おかげで「食べログ」Androidアプリがあるべき形にぐっと近づいて行ったといえます。今後もアイムファクトリーさんには、優秀なエンジニアの方をご紹介いただきたいです。


佐々木さん、お話ありがとうございました。さまざまなサービスを展開し、消費者と事業者をつなぎ、経済を活性化させる株式会社カカクコム。既存のサービスをより良いものにしたい方、フラットなコミュニケーションのなかで働きたい方は、ぜひご応募ください。

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ライター 前嶋 翠

この記事を書いた人:前嶋 翠(まえじま みどり)

・プロフィール
COBOLが終わろうとする時代にプログラマのキャリアをスタートし、主にJavaエンジニアとして経験を積みました。フリーランスエンジニアとして活動していたとき、リーマンショックが起こったことをきっかけに家庭に入りました。出産を経て在宅でできる仕事として、ライターに。ITエンジニア経験のあるライターとして、IT業界のあれこれを皆さまにわかりやすくお伝えしていきます。

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