“遊びのような熱狂で、世界を彩る。”ロイヤル顧客データを起点に顧客中心経営に取り組むAsobicaとは。

株式会社Asobica
株式会社Asobica ロゴ

会社紹介
社名:株式会社Asobica(Asobica, Inc.)
代表:今田 孝哉
事業内容:
・顧客参加型のロイヤル顧客向けプラットフォーム「coorum(コーラム)」の開発・提供
・「coorum(コーラム)」で収集したデータを分析する「coorum insight」の開発・提供

自社サービスや製品の「ロイヤル顧客」を育成し、製品づくりに活かす、顧客参加型のコミュニティプラットフォーム「coorum(コーラム)」を提供している株式会社Asobica。「遊びのような熱狂で、世界を彩る」というミッションのもと、効率化の先を目指し、心を豊かにする体験を大切にするAsobicaは、どんな人によって支えられているのでしょうか。今回は、同社プロダクト開発部 部長 兼VPoEの安達司さんに、同社の事業や社風、採用計画についてお話を伺いました。 

プロフィール

プロダクト開発部 部長 兼VpoE安達司さん
新卒で日立系SIerに入社し、退職後はフリーのエンジニアとして活動。中〜大規模プロジェクトの他に、企業型奨学金サービスの立ち上げ、ゲストハウスのシステム開発・運用、VC×総合デベロッパーのアプリ開発・実証実験など個人、少人数での事業も推進。フリーランスでの活動終了後マッチングアプリ事業会社に正社員としてジョインしテックリード、CTOの役職で業務を行い、現在は株式会社AsobicaでVPoEを務める。

この記事の目次

VoC収集・コミュニティ運営・顧客分析でロイヤル顧客を創出する「coorum(コーラム)」とは?

株式会社Asobica 安達司さん

――御社の主力プロダクトである「coorum」について、ご紹介をお願いします。

安達司さん(以下、安達):

「coorum」は「顧客中心の経営をスタンダードにする」をコンセプトに、顧客の声を大切にしながら販促やマーケティングをする会社を支援したい、という想いで作ったサービスになります。

「coorum」ではインターネットを通じたコミュニティを運営し、コミュニケーションを生み、顧客の声を集め、マーケティング施策に活用することで企業の事業成果の創出を支援するサービスです。ユーザー同士のナレッジシェアや交流を通してLTV向上につなげます。ファンコミュニティでは、企業の製品やサービスに好意をもつロイヤル顧客が集まって、製品やサービスの「好き」を紹介しあったり、企業側の運営担当者と意見交換をしたりします。

実際にコミュニティで生まれた顧客の声をもとに商品開発を行った例では、すかいらーくグループのしゃぶ葉様で、顧客にしゃぶしゃぶ出汁の味についてアイデアを出してもらい新商品の共創をする、というものがありました。「coorum」を活用すると、自社製品・サービスを愛してくれている顧客の声を商品開発や改善に反映できるようになります。

また、もう1つのサービスである「coorum insight」は、coorumの運営によって蓄積されたコミュニティデータを分析し、ロイヤル顧客を見つけやすくすることを目的としたものです。

――「coorum」導入により、企業はどのような課題を解決できますか?

安達:現在たくさんの製品やサービスがあるなかで、自社を選んでもらうことは難しい時代になりました。さらに国内市場では少子高齢化もあり、全体のお客様の数が減少していくことがわかっています。

こうした状況において「製品やサービスを売って終わり」のやり方でなく、顧客に満足していただける価値や体験を継続して提供できる企業が成長していける時代だと考えています。つまり顧客は企業にとって「ともに成長していくパートナーである」という考え方のもと、パートナーであるお客様の声を聞くためのツールが、「coorum」というわけです。

もちろん、ツールとしての「coorum」をご提供するだけではなく、潜在顧客、まだ自社のロイヤル顧客になっていないけれど、興味を持っていそうな顧客にコミュニティで発信してもらうためにはどうしたらよいか、といった伴走も行っています。

「coorum」を利用していただいている企業様同士で、コラボレーションが実現することもあるんですよ。

商品やサービスへの「愛」を育て、顧客の声を事業に活かすプラットフォーム

株式会社Asobica

――コミュニティ運営は炎上リスクが気になる企業様もいらっしゃるかと思いますが、どのようなケアをされていますか?

安達:たしかに、さまざまな考え方を持った不特定多数の方が参加されるコミュニティでは、炎上リスクがあります。しかし「coorum」は、特定の企業の商品やサービスに好意をもっている方がターゲットのため、そもそも炎上しづらいという特性があります。

例えば、顧客の意見を集める際も、アンケートの名称が「ご意見収集箱」とざっくりしていると、顧客にとっても目的が見えにくく、ネガティブなご意見が集まる可能性が高まります。「coorum」は、ネガティブな意見が入る余地をできるだけ排除したアプローチや、コミュニティ内の投稿を監視する機能を活用できるようになっています。

言葉一つの違いで空気が変わる。コミュニケーションで大切にしていること。

――続いて、Asobicaの組織についてお伺いしたいと思います。チームビルディングのコンセプトやテーマを教えてください。

安達:Asobicaのプロダクト開発部が掲げるチームビルディングのテーマは「大人な開発組織」で、これに共感できる人が採用の基準となります。「大人な開発組織」を具体的にいうと、紳士的で優しさや思いやりを持ったコミュニケーションをとることを求めています。

弊社は全国に社員がいるフルリモートが可能な組織ですので、日常の業務において、テキストコミュニケーションが中心になります。そのため、特に言葉の使い方や伝え方には注意したいと考えているんです。

たったひとつの言葉が変わっただけで、メッセージを受け取った相手が受けるこちらの雰囲気や気持ち、果ては職場の空気までが変わってしまうため、言葉は非常に大切にしていますね。

――安達さんにとっての仕事がしやすい組織とは、どのような組織ですか?

安達:私個人にとっての仕事がしやすい組織とは、方向性が定まっている組織です。遊びがまるでないと、新しい発想にも制限がかかってしまいます。

緻密な目標が欲しいわけではなく、仕事をやるべき意味合いがわかる程度がいいですね。方角でいうと「東西南北」くらいまでが定まっている組織なら、働きやすいと思います。

カジュアルにキャリア相談ができるナナメンター制度

――メンバー同士のコミュニケーション活性化や、相談環境についてはいかがでしょうか。

安達:Asobicaはメンバー同士のコミュニケーションを大切にしている会社です。フルリモート制度を導入していることもあり、実際に会って話す機会は大切だと考えるからです。飲み会も多いですし、他部署のメンバーとの飲食の機会では「み~る」という補助制度があります。飲食代を補助してもらえる制度ですね。

「ナナメンター制度」はさらにそこから踏み込んで、若年層のメンバーに向けて飲み会や飲食の場以外でも、キャリアの相談ができる場を作る目的で作られました。他部門や前職にて実績や経験を積んできたメンバーと話をしてもらい、具体的なキャリアイメージを持てるようにする制度です。

直属の上長だけではなく、同じ方向性をもった他部門の方とのコミュニケーションをするなかで社員ひとりひとりのキャリアが磨かれ、方向性が定まってくる。社員同士がキャリアについて、より話しやすくなることを目指しています。

ナナメンターによって、社員たちからはキャリアについてポジティブな意見が出ています。個人の目標設定やキャリア振り返りの材料になっているのではないでしょうか。

株式会社Asobica 安達司さん

――Asobica内でのコミュニケーションにも「coorum」を活用されているとのことですが、どのような使い方をしているのでしょうか?

安達:「coorum」の機能を利用して「コミュニカ」という社内向けコミュニティを立ち上げています。コミュニカには、社内の麻雀部やゴルフ部といった部活の活動レポートや、新入社員の日報、福利厚生制度である「み~る」の写真やレポート、自分の本にできる本の購入補助制度「Asobook」の感想文など、社内のさまざまなコンテンツが掲載されています。

振り返ると、「coorum」は社内コミュニケーションの活性化に大きく寄与していますね。今後、社内コミュニティで得られたアイデアが実際のサービスに反映されることも出てくると思います。

同じ方向を見て進んでいきたい。雇用形態に縛られず、忌憚なき意見を。

――コミュニケーションが活発な御社で、外部の人材に求められる役割はどのようなものでしょうか?

安達:Asobicaでは、ご協力いただくフリーランスの方にも社員と近い働きを求めています。わかりやすくいうと、フリーランスや業務委託の方にも正社員同様に弊社のメンバーとして、同じ方向を見て、働いていただきたいんです。そのため、フリーランスの方もスキルだけでなく、キャリアやコミュニケーション能力、カルチャーフィットするかを見ています。

アイムファクトリーさんから参画した人材ですと、1月からインフラグループに入っていただいた方は、スキルや経験だけでなく、社員と同じ目線でチームや運用方法について意見を言っていただけていて、その考えを、組織運営の中に取り込ませてもらっています。

フリーランスの方は、正社員と違ってずっと同じ会社で働くわけではありません。参画したプロジェクトやその会社に違和感があったら、契約を終了すればいいわけです。しかしこういった形で、社内の違和感について、忌憚のない意見を言ってくれる方は雇用形態にかかわらず、非常に助かります。もともと開発で手が足りない中で参画いただいた中で、こういった形で組織運営の改善にも尽力いただけていて、非常に助かりました。

例えば、これまであまり徹底されてなかった「報・連・相」のルール調整やメンバーの見直し、技術負債の解消に向けた取り組み、若い人材への教育フォローなどを行いました。カルチャーに共感して、互いにハンドシェイクできている状態だと、そうしたよい変化を一緒に起こしていけるのかなと思います。

Asobicaが求める人材像は「プロダクト思考ができる」人と「技術を極めたい」人

株式会社Asobica 安達司さん

ーー今後の長期的な採用計画について、教えてください。

安達:長期的な人材計画は2点あります。ひとつはプロダクト目線、プロダクト思考ができる方がもっと必要という点です。もちろん現在も多くの方が在籍していますが、5年、10年単位でみると、もっと必要になると考えています。

2つ目は、技術・スキルを極めたい方を採用したいと考えています。「coorum」のプラットフォーム化を進めるにあたり、プラットフォームの上にコミュニティや顧客の声を集めるリサーチ機能などがある「プロダクトのコンパウンド化」を検討しているので、それを実現できる高い技術を持ち、共通基盤に携わった方が必要です。いずれはコンピュータサイエンスに携わった人材にも来ていただきたいですね。なので、採用面は二極化していくと思います。

こういった計画があるので、今後数年くらいは、フリーランスの方にも引き続きフォローしていただきながら、正社員採用を増やしたいと考えています。

ーー御社では、どのような職種のニーズが高いのでしょうか?

安達:直近1年ほどの話でニーズが高い職種は、インフラです。またインフラの保守、運用ができるエンジニアを求めています。2番手としては、新規プロジェクトを立ち上げた経験のある、プロダクトのゼロイチができるエンジニアの採用も検討しています。もう少し先では、インターンや新卒の採用も視野に入るかな、と思っています。

ーー御社にフィットする外部人材の具体的なイメージを教えてください。

安達:雇用形態にこだわらず、違和感をきちんと伝えてくれる人が、Asobicaにはフィットすると思います。いちエンジニアである矜持を持ち、組織をよくしていこうという情熱を持った方が、フィットすると思います。

ーーフリーランスのメンバーが違和感を伝えられる組織であるからこそ、そういったニーズがあるのですね。

安達:そうですね。それは弊社の社風のとても良い点です。社員だとか、フリーランスだとかいう立場にこだわらず、良いプロダクトを作るにはどうしたら良いかを一緒に考えられる方と、今後も一緒に仕事をしていきたいですね。

安達さん、お話ありがとうございました。

ロイヤル顧客を育てるコミュニティプラットフォームで、企業の成長を支えるAsobica。「大人な開発組織」でスキルや経験を発揮したい方や、プロダクト思考を活かしたい方は、ぜひご応募ください。

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ライター 前嶋 翠

この記事を書いた人:前嶋 翠(まえじま みどり)

・プロフィール
COBOLが終わろうとする時代にプログラマのキャリアをスタートし、主にJavaエンジニアとして経験を積みました。フリーランスエンジニアとして活動していたとき、リーマンショックが起こったことをきっかけに家庭に入りました。出産を経て在宅でできる仕事として、ライターに。ITエンジニア経験のあるライターとして、IT業界のあれこれを皆さまにわかりやすくお伝えしていきます。

株式会社Asobica

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