会社紹介
社名:株式会社アルダグラム
代表者:代表取締役 長濱 光
事業内容:
・ノンデスクワーク業界における現場の生産性アップを実現するプロジェクト管理アプリ「KANNA」の開発・提供
・ノンデスクワーク業界における帳票作成の悩みを解決するデジタル帳票アプリ「KANNAレポート」の開発・提供
建設業、不動産業、製造業など、世界中のノンデスクワーク業界における現場の生産性アップを実現する現場DXサービス「KANNA」を開発・提供する株式会社アルダグラム。 2020年7月に「KANNA」の提供を開始して以来、導入企業数40,000社を突破し、グローバル展開も行っています。個々の能力や経験、ハードワークに支えられてきた現場管理。
その至るところで発生する事務作業や移動、コミュニケーションの手間をカンナのように削り、生産性を最大化するのがKANNAです。「現場の優れた技術が、最大限に活かされた社会」を作っていくアルダグラムは、どんな人たちに支えられているのでしょうか。
今回は、同社のプロダクト開発/エンジニアリングマネージャー泉森 達也さんと、コーポレート/人事の重田智幸さんに、同社の事業や採用計画についてお話を伺いました。
プロフィール
プロダクト開発本部 / 開発部 / 部長
泉森 達也さん
2010年楽天株式会社に新卒入社、Webアプリケーションエンジニアとしてマーケティング系サービスの開発に従事。新規事業開発を志してリーンスタートアップを学ぶ。複数のスタートアップでテックリードやエンジニアリングマネージャーを務めた後、2017年住宅系スタートアップで取締役CTOに就任。5年間CTOとして従事した後、アルダグラムに転職。2023年11月開発責任者に就任。
コーポレート / 人事ユニット / ユニット長
重田 智幸さん
新卒で人材紹介会社に入社し、人材の転職支援や企業の課題解決に努める。2019年に「人に関するあらゆる企業課題を解決できるようになりたい」という想いで人事へとキャリアチェンジし、複数のスタートアップで人事として経験を積む。2022年1月に当時従業員10名程度だった株式会社アルダグラムにジョインし、マネージャーとして採用・組織開発・育成などの人事業務を牽引している。
現場DXサービス「KANNA」が解決するノンデスクワーク業界の課題とは?
――アルダグラムの事業について教えてください。
泉森 達也さん(以下、泉森):
事業としては現場DXサービス「KANNA」の開発・販売が中心になります。KANNAはいわゆるバーティカルSaaSのように特定の領域ではなく、建設業や不動産業、製造業など、ノンデスクワーカーのいる様々な業界で活用できるプロジェクト管理アプリとなります。
ーー御社の「KANNA」は建設業だけでなく、不動産、電気・ガス・水道といったインフラ宿泊、飲食・宿泊、小売など幅広い業界でシェアを伸ばしていますが、その要因は何でしょうか。
泉森:たとえば建築業界を例にすると、施工管理では発注者がいて、協力会社が受注する構造となりますが、発注者と受注者、つまりデスクワーカーとノンデスクワーカーの間で情報とコミュニケーション手段が分断されているといった課題があります。
すでに世の中にあるプロジェクト管理ツールのほとんどはデスクワーカー向けであり、現場で働かれる方=ノンデスクワーカーが必ずしも、ITに精通しているわけではないので。
そういった課題に対して、KANNAはプロジェクトの進捗を可視化して一元管理することで、発注側と現場の差分を埋めるための業務をなくすことができる点が、多くの企業様に評価されています。
――KANNAは国内のみならず、グローバル展開もされていますが、シェアを伸ばしていく上で重視しているポイントがあれば教えてください。
泉森:KANNAは現在、国内と国外の二軸で展開していますが、国内か国外かだけでなく大企業か中小企業かなど、象限によってお客様のニーズは大きく異なっているため、ニーズに応じて重視するポイントを変えています。
例えば国内と国外の違いでは、国内では発注する企業と受注して対応する協力会社の構造の場合、協力会社のほうが関係値として比較的強いケースもあり、現場の改善インパクトが大きいと評価される傾向にあります。
対して国外では、現場の改善よりも発注者である企業側の意思決定の方がビジネスインパクトは大きいと見なされます。SAPの流行からも、こうした風潮はわかりやすいですよね。
発注者と関係会社の構造としては同じでも国内と国外ではニーズは全く異なるため、同じ価値提供が刺さるわけではありません。
そのため価値を提供するために、お客様の声を非常に大切にしており、アルダグラムでは営業メンバーといったビジネスサイドだけでなく、エンジニアも含めてお客様を理解し、価値を提供することをとても大切にしています。
ですので、私自身も含めてエンジニアが直接お話をお伺いすることもあるんです。
「カスタマーサクセス」をバリューとするアルダグラム流・顧客ニーズの収集方法
――開発チームとして、お客様のニーズはどのように収集されていますか。
泉森:お客様のニーズを収集するというのはBtoB SaaSであれば多くの会社がやっているかと思いますが、エンジニアが直接お話をお伺いすることがカルチャーとして根付いているのは、アルダグラム独自かなと思いますね。
重田 智幸さん(以下、重田)
ビジネスサイドとエンジニアサイドの連携も密にしていて、お客様のご意見はカスタマーサクセスや営業からMTG等でエンジニアサイドにスピーディに共有しています。
――エンジニアとして直接お客様のニーズを集めるなかで、気づきや発見はありましたか。
泉森:そうですね…国内中小企業の現場でお話を伺ったときの話ですが、発注者側の差配(どの案件を、誰がいつ担当するか)機能において、想定していた企画と実際のニーズに違いがありました。一口に差配機能といっても、お客様が重視するポイントはそれぞれ違うんですね。お客様は「ホワイトボードにマスが書かれていて、視覚的にスケジュールが把握できる」部分を重視していたことが、直接お話を伺って初めてわかったんです。
アルダグラムは「お客様の課題解決」を第一としていますから、ニーズの解像度が高まれば施策の優先度判断や実際の仕様への反映もスムーズになります。直接ニーズをお伺いすることで、スピーディなPDCAができています。
失敗は成長の証。互いへのリスペクトがあるからチャレンジできる
――開発チームの雰囲気やメンバーについて教えてください。
泉森:弊社は中途で入社したメンバーが多く、各自の会社の経験を踏まえてコミュニケーションを重要視しています。前職や働く環境も違っていたメンバー同士なので、コミュニケーションにおいても相互に尊敬の念をもって接することを大切にしていますね。エンジニア組織としては、ウェットな部分をとても大事にしています。
会社の価値観として「お客様のユーザー体験をいかに素晴らしいものにしていくか」があり、開発チームもその理想実現に向かえる体制を整えています。
例えば、経験値や得意不得意の技術など、人それぞれに違いがあるので「0→1も1→100もどちらも大切」「“助けてあげる“だけでなく“助けてもらう“」といった考えをベースに、社内チャットで「help me」チャンネルを作ったり、相互に助けあえる環境を作るなどしています。
スピードを優先するとどうしても安定性がトレードオフとして発生しますが、アルダグラムでは「チャレンジして失敗しても、成長している証だから、リスペクトしよう」と、互いに認識を合わせていますね。そうしたカルチャーが醸成できているので、入社の際にも入ってきやすいかと思います。
――チャレンジに対して前向きになれる雰囲気ですね。技術的な面ではいかがでしょうか。
泉森:テクニカルなところでいうと「技術負債をなくすためにどうすればよいか」と常に考えています。COOの渥美もプロダクト責任者として「常に技術負債の解消に取り組んでいかないと、サステナブルでない」という意見なので、社内での決断、実行スピード含めて、とても話が早いんですね。
リファクタリングにしても、会社によっては説得が発生して、場合によっては諦めなくてはならないこともあるかと思いますが、アルダグラムではタイミングも含めてエンジニア側が起案して、重要性が明確であれば普通にとおります。「技術負債をみんなで解消していこう」という視点を経営者も持っているので、やりやすいと思います。
グローバルの課題解決に挑戦したい人と働きたい
――アルダグラムとしては、どんな人が多いですか。
重田:平均年齢が35歳なので、比較的大人な組織です。生産性の高い組織を常に意識して採用してきていることもあり、自立したメンバー多いためコミュニケーションコストが少ないですね。
――開発チームでの採用の際に意識してみているポイントはどんな点でしょうか?
泉森:開発チームのエンジニアも、自律・自走できるメンバーを求めています。技術力とともに、セルフマネジメントができて、プロフェッショナルな1人のエンジニアとして動けるかは重視しています。
またカルチャーマッチという点で、弊社の3つのバリュー「Customer Success ~顧客あっての自分たちの成長」「Be Oneteam ~個を認め合い一丸となる」「Extreme Ownership ~圧倒的な当事者意識を持つ」に共感・実践いただけるか、という点を見ています。
――アルダグラムの選考の特徴があれば教えてください。
重田:採用は基本的に全職種でカジュアル面談からスタートしています。スタートアップが多くあるなかで、まずは候補者の方に僕らのことを知ってほしいと思っています。そのうえで、面接を通じて候補者の方が持つスキルやWillと弊社の環境や目指す未来がどうリンクしているかをすり合わせていきます。
KANNAの「現場DXサービス」という特性上、国内専用のローカルなサービスという印象を持たれる場合もありますが、実際には国内外・業界を問わず幅広く活用いただけるサービスです。「現場」は世界中どの国にも存在していますし、現場の課題も共通事項が多いため、日本で提供している機能を言語だけ変えてそのまま国外に提供しています。
そうした説明をカジュアル面談で行うと「面談前と全くイメージが変わった」と言っていただけることも多いですね。
事業ドメインの成長やグローバル展開といった会社の成長に採用広報が追い付いてないため、カジュアル面談の前にもそうした魅力を知っていただけるよう取り組んでいるところです。
自分たちの会社のベースは自分たちで作っていく。全員参加型のスクラム採用とは
――アルダグラムでは採用担当者だけでなく、関わる人全員で取り組む「スクラム採用」を取り入れていますが、これはどんなきっかけで始められたのですか?
重田:売り手市場の中で優秀な方を採用していくためには、人事の力だけでは到底採用はできないと考えています。そのためアルダグラムでは「自分たちの会社は、自分たちで作っていくべきだよね」という価値観を社員一人ひとりが持ってくれています。
例えば、自分の家の家事育児に対して「手伝う」という言葉を使うのは違和感がある人が多いと思います。会社もそれと同じで、事業成長にあたって仲間を増やすことが必要なら、全員でやっていくべきですよね。
私が入社したのはまだ10人くらいの会社規模でしたが、当時からそうしたスタンスでやってきたのが根付いてくれたのかな、と思います。
泉森:採用業務って、エンジニアにとって遠い業務のように感じられる場合もあるかと思いますが、当社の場合は積極的に協力してくれます。
メンバーの中には自発的に候補者を探して「この人どうですか」と言ってくれることもあるんです。
また、広報にしてもテックブログをずっと運営していて、開発にかかわるメンバー全員が、週1回記事を書くことをこれまで1年以上途切れずに続けています。これも、皆さん積極的にやってくれていて、他社のエンジニアさんからブログの記事量に驚かれることもあります。
――人材育成の面で取り組んでいることがあれば教えてください。
重田:人材育成においては、入社後「いかに成長機会を提供し続けられるか」が重要だと思っています。
成長意欲のある人を採用しても、成長機会がなければ退職につながってしまう。本人のやりたいことを聞きつつ、「成長に向けてこういったことをやってみてはどうか」と提案する、そしてその成長に対しては評価として適切に報いる、そんな循環をもっと作っていきたいなと思っています。
泉森:特に人事評価は不満が出やすい部分だと思いますが、アルダグラムでは等級定義書にしてもグレードの期待値や責任範囲、それをどう実現するか等、透明性と納得感をとても大事にして作っています。
また、スペシャリストコースとマネジメントコースで、複数のキャリアパスを用意しているので、進みたいキャリアパスを選んでいくことができます。
エンジニアでいえば、会社としてフルスタック志向で、幅広い技術を身に着けられるように考えていますね。
「技術的に成長していきたい」という成長意欲を持っているメンバーが多いので、特定の領域だけしかできない環境よりも、幅広くできた方がやりがいを感じてもらえる、ということがあります。
採用時点で特定領域の経験が足りなくても「入ってから広げていきたい」という方であれば、志向が合うと思いますよ。
――今後の採用について、どのような人材を求めていらっしゃいますか。
泉森:今、開発は6チームありますが、グローバル化にあたってさらに増やしていく必要があります。様々なニーズに対応するうえでシステムは複雑化し、これまで以上にエンジニアのスキルが必要になってくるため、「高度な課題を解きたい」という高いモチベーションがある方を求めています。
またラインを増やすにあたり、チームを引っ張っていくマネジメント層や希望される方にも来ていただきたいと思っています。
――今後、アイムファクトリーに期待することを教えてください。
重田:会社とエージェント様の関係は依頼者と業者でなく、採用パートナーとして考えています。求める人材との接点を作っていただくことに加えて、パートナー目線で事業成長を見据えて「こうした人材が必要じゃないですか」といったご提案がいただけると嬉しいですね。
\カンタン1分で完了!無料キャリアアドバイス/
重田さん、泉森さん、お話ありがとうございました!発注者と現場をつなぐKANNAは、世界70か国で利用されるグローバルなプロダクト。世界中の企業を顧客とする刺激的な環境で成長したい方は、ぜひご応募ください。