ITコンサルタントはやめとけと言われる理由は?向いている人についても解説

ITコンサルタントはやめとけと言われる理由は?向いている人についても解説

ITコンサルタントは顧客企業のIT戦略策定から課題の発掘~解消まで幅広く担っています。一件、活躍の場が多く華やかなイメージのあるITコンサルタントですが「ITコンサルタントはやめとけ」と言われることも多くあります。

今回は、ITコンサルタントが「やめとけ」と言われる理由やITコンサルタントの魅力・メリット、向いている人・向いていな人など、ITコンサルタントの仕事について詳しくご紹介します。

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この記事の目次

ITコンサルタントの仕事内容

ITコンサルタントの仕事が「やめとけ」といわれるのは、業務量の多さと仕事内容にあるかもしれません。しかし仕事内容は人によって合う、合わないがあるものです。まずはどんな仕事内容なのか見ていきましょう。

ITコンサルタントの仕事内容は、大きくヒアリング・提案・マネジメントの3つに分けることができます。それぞれの内容について、わかりやすく解説していきます。

ヒアリング

ITコンサルタントにとって、ヒアリングはプロジェクトの成功を左右する重要な仕事のひとつです。ITコンサルタントのヒアリングは、以下の目的を達成するために実施されます。

課題理解クライアントが抱えている課題の本質を理解し、解決すべきポイントを明確にする。
ニーズの把握クライアントが求める解決策やシステム機能を具体的に理解する。
関係性の構築・深耕クライアントとの信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを図る。
ITコンサルタントのヒアリング目的

クライアントの課題を解決するには、まずはヒアリングをとおして関係性をつくり、ITにおいて「相談できる」「頼れる」と感じてもらう必要があります。

そのため、単に一問一答で質問をするのではなく、課題に対して顧客が感じていることや、どのように解決したいかなど、背景や関わる人の思いも含めてヒアリングを行う必要があります。

提案

ヒアリングの内容をもとに、クライアントの課題を解決するためのソリューションを提案します。クライアントの理解と納得を得るためには、クライアントごとにニーズを深く理解し、適した解決方法を提示しなければなりません。

プロジェクトの規模によっては、クライアントに提案内容を理解してもらい、合意を得るまでの期間が長くなることもあります。たとえばシステムを導入する際には、導入により具体的に何が得られるのか、懸念されるリスク、費用対効果等を詳細に説明する必要があります。

クライアントのさまざまな問いや意見に対応できるよう、知識のインプットは入念に行い、ヒアリングで得たクライアントのニーズとずれがないか、確認しながら進める必要があります。

マネジメント

チームメンバーを統率し、プロジェクトを計画・実行・管理することで、クライアントの課題解決に貢献します。ITコンサルタントは、主に以下の役割を担います。

チーム編成・運営プロジェクトの目的に合致したメンバーでチームを編成し、チームメンバーのモチベーション向上とパフォーマンス向上を図る。
スケジュール管理プロジェクトスケジュールを策定し、進捗状況を管理する。
リスク管理プロジェクトにおけるリスクは何かを考え、特定し、適切な対策を講じる。
予算管理プロジェクト予算を策定・管理し、適切に予算が消化されているか常に管理する。
品質管理成果物の品質を管理する。
コミュニケーションクライアント、チームメンバー、関係者とのコミュニケーションを円滑にする。
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ITコンサルタントはやめとけと言われる理由

次に、ITコンサルタントになるのはやめた方がいいと言われる理由について解説します。

激務になることもある

ITコンサルタントとして働くと、長時間労働やプレッシャーなど、激務になることも少なくありません。

ITコンサルタントはクライアントとの契約に基づき、決められた納期までにプロジェクトを完了する必要があります。そのため、残業や休日出勤が多くなることがあります。納期の厳守はどんな仕事でも求められますが、プロジェクトの規模が大きくなり、関わる人も多くなると予測とのズレも発生するものです。時には力業で完了させるために、無理をしなければならないこともあるでしょう。

またITコンサルタントは、常に新しい知識やスキルを学ぶ必要があります。IT業界は常に進化しており、毎日のように変化が起こります。そのため、常にアンテナを敏感な状態に保ち、情報をキャッチアップ・精査・落とし込むことが必要となります。

さらに、ITコンサルタントの重要な業務として、クライアントとの折衝があります。「クライアントの要求を正確に把握し、それに合致したシステムを提案する」というと「条件がマッチすればよいのだから、難しくない」と思われるかもしれませんが、クライアントの要求が本質的な課題解決に結びつかない場合もあります。そのためコミュニケーションを密にとり、時間をかけなくてはならない場合もあり、激務になりやすいのです。

地道な業務が多い

ITコンサルタントの仕事には、分析、設計、開発、テスト、文書作成など、地道な作業が多く含まれます。地道な業務が多いと言われる理由は以下の通りです。

  • 要件定義やシステム設計は、クライアントとの密接なコミュニケーションと詳細な分析が必要であり、時間と労力がかかる
  • 開発やテストは、ミスが許されないため、集中力と忍耐力が必要となる
  • ドキュメント作成や研修も、正確性とわかりやすさが求められるため、丁寧な作業が求められる

しかし、ITコンサルタントの仕事においては、クライアントの課題を解決し、社会に貢献できるという大きなやりがいもあります。ITコンサルタントに興味がある方は、地道な作業にもやりがいを見いだせるかどうか、自身の性格や価値観と照らし合わせて考えてみることをおすすめします。

結果を求められる

ITコンサルタントは、クライアントの課題解決を目的とした専門性の高い仕事です。しかし、その一方で結果が求められる仕事であるため、辞めた方がいいと言われることがあります。

具体的にITコンサルタントが求められる結果は、以下の通りです。

  • 予算と期日を守り、高品質なシステムを納品する
  • クライアントの課題を明確に把握し、 最適なソリューションを提案する
  • システム導入後の運用・保守を円滑に行う
  • トラブルを迅速に解決する
  • 顧客満足度を向上させる

また、結果が思うように出なかった場合、ITコンサルタントは以下のような問題に直面することになります。

  • クライアントからのクレームや解雇のリスク
  • 上司や同僚からのプレッシャー
  • 自信喪失やモチベーションの低下

クライアントの要望に応えなければいけない

ITコンサルタントの仕事は経営層とのコミュニケーションも多く、常に高度な視点と専門知識を持って取り組む必要があります。もし成果物がクライアントの求める基準に達しなければ満足に至らず、仕事を完了させることもできないでしょう。

このように、常にクライアントの要望に応えなければならないプレッシャーの中で働かなければなりません。ITコンサルタントの仕事に興味がある場合は、これらの点を十分に理解した上で、キャリアパスを検討することが重要です。

提案した内容が採用されるとは限らない

ITコンサルタントが辞めとけと言われる理由として、提案した内容がクライアントに採用されないことが挙げられます。

ITコンサルタントの仕事は、クライアントの課題解決に向けて提案を行うことです。しかし、提案内容が必ずしも採用されるとは限りません。クライアントの予算やスケジュール、社内事情など様々な理由により、提案内容が不採択になる可能性があります。

提案内容が不採択になった場合、作業量に合った成果を得ることができずに、モチベーションが低下したり、キャリアチェンジを検討せざるを得なくなる場合もあります。ITコンサルタントとして成功するためには、クライアントのニーズを正確に把握し、実現可能性のある提案を行うことが重要です。

常に最新情報を収集する必要がある

ITコンサルタントは、クライアントの課題解決に向けて常に最新情報を収集する必要があります。

情報収集に費やす時間と労力は、個人の能力や経験によっても異なりますが、一般的には1日数時間程度と言われています。しかし、常に新しい技術やトレンドを追いかける必要があるITコンサルタントの場合、さらに多くの時間を情報収集に費やす必要があり、以下のような問題が出てきます。

  • 本業に集中する時間が減る
  • 疲労やストレスが溜まる
  • ワークライフバランスが崩れる
  • 私生活に支障が出る

このように、膨大な量の情報を収集し続けることは、大きな負担となるため、やめとけと言われることがあります。また、ITコンサルタントとして成功するためには、情報収集の効率化だけでなく、情報を整理して活用するスキルも重要です。

 ITコンサルタントの魅力・メリット


このように、ITコンサルタントの仕事は大変なことも多く、業務内容や報酬にやりがいを見いだせない人からは「やめとけ」といわれることもあります。しかし、ITコンサルタントの仕事には魅力やメリットも多くあります。

ここでは、ITコンサルタントの魅力やメリットについて解説します。

平均年収が高い

引用:経済産業省(第1回 デジタル時代の人材政策に関する検討会・参考資料1・我が国におけるIT人材の動向)

経済産業省の「我が国におけるIT人材の動向」のなかで、大手求人サイトの情報をもとに作られた報酬傾向の表では、ITコンサルタントのオファー年収は6~9年目で800~1200万円、9年目以降1200~1500万円となっています。これは、すべての職業の平均年収と比べて高く、IT関連産業の中でもトップクラスの高収入といえます。

ITコンサルタントの年収が高い理由は、情報システムやネットワーク、プログラミングなど、ITに関する高度な専門知識とスキルを必要とされることがあります。またエンジニア不足が叫ばれるなか、専門知識やスキルを兼ねそろえた人材はさらに希少であり、ITコンサルタントの年収は高くなっています。

達成感・やりがいを感じやすい

ITコンサルタントは、クライアントの課題解決に向けて提案を行い、プロジェクトを実行することで、大きな達成感とやりがいを感じられる仕事です。

加えて、ITコンサルタントは、クライアントの経営課題やITシステムに関する課題を解決することで、クライアントの業績向上や効率化に貢献することができます。とくに大規模なプロジェクトであれば、社会に与える影響のインパクトは大きく、社会的貢献の実感を得やすいでしょう。

また、常に新しいことに挑戦できる仕事であることからも、大きな達成感とやりがいを感じることができます。

企業の経営に関われる

ITコンサルタントは、クライアント企業の経営戦略の策定に携わることがあります。具体的には、事業戦略、IT戦略、組織戦略などを策定するための提案を行います。業界や事業によっては、経営戦略の策定においてITの知見や課題解決力が必須とされる企業も多いでしょう。ITコンサルタントは、経営に関する専門知識と豊富な経験を活かして、クライアント企業の成長に貢献することができます。

さまざまな業界と関われる

ITコンサルタントは、幅広い知識とスキルを活かして、様々な業界のクライアント企業と関わることができます。これは、ITコンサルタントの魅力の一つと言えます。

現代社会において、ITはあらゆる企業において活用されています。そのため、ITコンサルタントは、製造業、金融業、流通業、サービス業、公共事業など、様々な業界のクライアント企業と関わることができます。

業界によって、ITの活用方法や課題は異なります。ITコンサルタントはどんな業界でも課題解決のために迅速なキャッチアップが求められるため、さまざまな業界と関わることで自身の対応範囲を広げ、スキルに磨きをかけることができます。

市場価値が高くキャリアパスが豊富

ITコンサルタントは、高い専門知識とスキルが求められる専門職であるため、市場価値が高く、多様なキャリアパスを選択できることが魅力です。市場価値の高さは高収入や収入の安定化に直結するうえ、経験を積むことで年収がアップする可能性も高いため、将来性も期待できるでしょう。

また経験と専門性を活かし、大規模プロジェクトをマネジメントしたり、経営コンサルティングに携わることができ、IT企業への転職やマネージャーとして活躍することができます。

ITコンサルタントの将来性


ITコンサルタントは、高い専門知識とスキルが求められる専門職であり、将来性も非常に明るいと評価されています。

近年、社会全体におけるIT化が急速に進展しており、企業は業務効率化や新たなビジネスチャンスの創出に向けて、ITコンサルタントの需要が高まり続けています。またIT化が進む一方で、ITスキルを備えた人材が不足しており、ITコンサルタントのような高度な専門知識とスキルを有する人材は、特に貴重です。

こうした理由から、ITコンサルタントは将来性のある仕事であり「仕事がなくなる」「案件の質が低くなる」などの問題は起きにくいでしょう。

ITコンサルタントが向いている人の特徴


ここからは、ITコンサルタントが向いている人の特徴について解説します。

コミュニケーション能力が高い

ITコンサルタントに向いている人の特徴として、コミュニケーション能力が高いことが挙げられます。

たとえばクライアントとの面談では、クライアントの課題をヒアリングし、ニーズを引き出す必要があります。課題がよほど明確化していない限り「貴社は何が課題ですか、何を求めていますか」と言われて答えてくれる企業担当者は少ないでしょう。また答えてくれたとして、率直に問いを投げかけて返ってくるのは表面的な課題である可能性も高いです。

クライアントとの口頭でのやりとり以外にも、入念な下調べやクライアント企業内の調査、ドキュメンテーション、進捗管理など、コミュニケーションスキルが問われる場面は多くあります。ただやりとりするだけでない、本質的なコミュニケーションが得意な人はITコンサルタントに向いているといえます。

問題解決能力が高い

ITコンサルタトに向いている人の特徴として、複雑な課題を分析し、論理的に思考し、最適な解決策を導き出す問題解決能力が非常に重要となります。具体的には、以下のような場面で問題解決能力が発揮されます。

課題分析クライアントの課題を正確に把握し、根本原因を分析する
解決策の検討様々な解決策を検討し、メリットとデメリットを比較した上で、最適な解決策を導き出す
プロジェクト計画の作成解決策を実行するための具体的な計画を作成する
成果の評価プロジェクトの成果を評価し、改善点を洗い出す

忍耐力がある

複雑な課題を解決するためには、時間と労力がかかるケースが多く、思うように事が進まないことも少なくありません。そのため、忍耐力を持って粘り強く取り組むことが重要となります。

たとえばクライアントの要望と現実にギャップがある場合や、プロジェクト中に問題が発生した場合などには、根気よく調整を行う必要があります。また長期にわたるプロジェクトでは、自他のモチベーションを維持し、最後までやり遂げることが大切です。

IT技術の学習・情報収集が苦ではない

ITコンサルタントに向いている人の特徴として、IT技術の学習・情報収集が苦ではないことが挙げられます。

ITコンサルタントは、常に最新のIT技術を学び、情報収集を行うことが重要です。なぜなら、IT業界は日進月歩で進化しており、新しい技術が次々と開発されているからです。

クライアントの課題を解決するためには、最新の技術に関する知識を身につけることが不可欠です。また、競争力を維持するためには、他社のコンサルタントよりも幅広い知識と深い専門性を有していることが重要です。そのため、IT技術の学習・情報収集が苦ではないと感じられることが大切です。

スキルアップが重要である

ITコンサルタントは最新の技術トレンドや業界の動向を把握し、クライアントに最適なソリューションを提供する必要があります。そのため、継続的なスキルアップが欠かせません。

また複雑な課題に直面した場合、最新の技術や知識を持っていることで、より効果的な解決策を見つけ出すことができます。プロジェクトの成功率を高め、クライアントの満足度も向上させるためにもスキルアップが大切です。

ITコンサルタントが向いていない人の特徴


ここからは、ITコンサルタントが向いていない人の特徴について解説します。

柔軟性・適応力が高くはない

ITコンサルタントに向いていない人の特徴として、柔軟性・適応力が高くはないことが挙げられます。

IT業界は新しい技術やトレンドが次々と出現するため、常に最新の情報を把握し、変化に適応することが求められます。変化を嫌い、現状維持を好む人は、ITコンサルタントの仕事には向いていないでしょう。

ITコンサルタントは固定観念にとらわれず、柔軟に考え、状況に応じて最適な方法を選択することが重要です。決まったやり方に固執し、新しい方法を受け入れられない人は、ITコンサルタントの仕事に向いていません。仕事に就いたとしても、自身の志向と業務内容のギャップに苦しむことになる恐れがあります。

論理的思考が苦手

ITコンサルタントは、クライアントの課題を分析し、論理的に思考して解決策を導き出すことが重要な仕事です。そのため、論理的思考力が苦手な人も、ITコンサルタントの仕事には向いていないと言えます。

論理的思考力が苦手な人は、問題を整理し、本質を見抜くことができず、適切な解決策を導き出すことが難しくなります。クライアントの課題を解決するためには、様々な施策を同時に進めることもあるでしょう。本質的な課題に沿って論理的に優先順位を付け、一つずつ解決してく力が求められます。

自分のペースで仕事をしたい

自分のペースで仕事をしたいと考えている方は、ITコンサルタントに向いていないと言えます。

ITコンサルタントは、クライアントのスケジュールに合わせて動くことが求められますし、納期に追われることもあります。時にはプロジェクトの進行状況に応じてスピーディーに対応する必要があり、自分のペースでゆっくりと仕事を進めることはできません。

またチームメンバーや他の関係者との協働が必要であり、それぞれのスケジュールや進捗に合わせて動く必要があります。

IT技術に興味を持てない

IT技術に興味を持てない方は、ITコンサルタントに向いていないと言えます。

ITコンサルタントは、最新の技術トレンドや業界の動向を常に把握し、クライアントに最適なソリューションを提供する必要があります。IT技術に興味を持てない人は、この継続的な学習や自己研鑽を苦痛に感じるため、業務をこなすのが難しくなります。

そもそもIT技術に興味がないのにITコンサルタントを目指す方は少ないとは思いますが、IT系のイベントに参加したり、ITの資格を取得することで、ITへの興味を持つことができるようになります。

安定した仕事であることが重要である

ITコンサルタントが向いていない人の特徴として、仕事の安定性を重視することが挙げられます。

ITコンサルタントとして働く上では、プロジェクトごとに内容やクライアントが変わり、業務の範囲や条件も異なります。これにより、仕事の内容が安定しないことが多く、安定したルーチンワークを好む人にとってはストレスの原因となります。

またITコンサルタントは、プロジェクトの成功や失敗、クライアントの満足度に大きく依存するため、常に高いパフォーマンスが求められます。安定した環境で働きたい人には、このような不確実性がプレッシャーとなります。

ITコンサルタントで成功するための5つのスキル

これまでお伝えした通り、企業の経営課題にむけて最適な解決策を提示するのが、ITコンサルタントの仕事です。それでは、ITコンサルタントとして成功するために必要なスキルは何でしょうか。ここでは、特に大切な5つのスキルをご紹介します。

・常に学ぶ力
・論理的思考
・課題発見力
・ファシリテーション力
・プレゼンテーション力

常に学ぶ力

企業が抱える課題や問題は、時代と共に常に変化しています。例えば、「コロナ過」と「コロナ後」と数年違うだけでも、企業の経営方針や戦略も違ってくるため、ITコンサルタントに求められるIT知識や業界知見は常に変化します。そのため、ITコンサルタントには、常に市場やIT知識に興味を持ち、学ぶ力が必要になります。常に進化し続け、解決策の引き出しを増やす努力をする方が、ITコンサルタントとして成功します。

論理的思考

ITコンサルタントが対峙するプロジェクトや案件は、難易度が高いモノが多いため、おのずと対応範囲が広く、また、関わるステークスホルダーも多いです。そのため、関係者からのヒアリングや用意されたデータ、資料など読み込んだうえで、どのような解決策があるかを導き出すための論理的思考力が必要になります。なぜその結論や解決策に至ったかをきちんと筋道立てて考え、説明する能力が高くなけれなりません。

課題発見力

ITコンサルタントの仕事は、課題を抱える企業がいるからこそプロジェクトや案件が発生します。企業が抱える課題の解決策を提案・実行するために現状を把握・分析し、起きている問題を正しく理解する必要があります。例えば、業務効率を改善するために、業務プロセスやITシステムを導入したいといった要望の際、まずは実際の業務フローや内容、現場での対応などあらゆる部分で分析、正しく把握しないと、根本的な問題解決には至らないからです。そのため、ITコンサルタントは、常に本質的な課題は何かを考え、発見する力が必要になります。

ファシリテーション力

ITコンサルタントは案件やプロジェクトによっては、多くの関係者、また社長や取締役といった経営層とのコミュニケーションが多いのも特徴です。そのため、上手く情報を引き出したり、改善策を導きだすためのファシリテーション力が必要になります。もちろん、現状を分析し、解決策を見つけるのも仕事ですが、一番大切なのは、課題を抱える当事者であるクライアント自身が、何が本質的な課題で、そのための解決策は何かを理解してもらうことなので、そのための会議や打ち合わせ、ブレストなど多くの場面でファシリテーションは必要になります。

プレゼンテーション力

現状を分析し、課題を発見、そのための解決策を見出したとしても、きちんと関係者に理解し、実際に動いてもらうためにも、高いプレゼンテーション力がないと、プロジェクトや案件が上手く進みません。また、ITコンサルタントはクライアント側から見れば、あくまで外部の人間です。そのため、関係者に理解してもらい、実際にチームとして一緒に進めるためにも、コミュニケーションやプレゼンテーションでは、ロジカルに説明するだけでなく、人間的な視点や熱意といった気持ちがないと上手く進まないこともあります。

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まとめ


ITコンサルタントは、ストレスやプレッシャーの多い職業であり、継続的なスキルアップや柔軟な対応が求められるため、「やめとけ」と言われることが多いです。

しかし、変化を楽しみ、常に新しい知識を学び続けることができる人にとっては、非常にやりがいのある職業でもあります。自分の適性やキャリア目標をよく考え、ITコンサルタントという職業が自分に向いているかを見極めることが重要です。

ITコンサルタントはやめとけと言われる理由は?向いている人についても解説

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