オンライン会議ツールの普及が進み、企業の面接もオンラインで実施されるケースが増えています。場所を選ばずに面接を受けられるため、オンラインで面接を受けたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
オンライン面接は効率よく面接を受けられる反面、対面では気にする必要がなかったことがトラブルにつながるケースがあります。
そこで本記事では、オンライン面接のよくある失敗事例を20選紹介します。
本記事を読めば「気づいていなかった」「危うく失敗するところだった」というパターンが見つかります。「自分は大丈夫!」と思っている人ほど、思わぬ落とし穴が待ち受けているものです。
オンライン面接で失敗しないために、必ず最後までご覧ください。
オンライン面接の失敗事例1|服装や身だしなみが整っていなかった
オンライン面接時の服装、身だしなみについて失敗事例を3つ紹介します。
- 上半身だけスーツで下半身は私服だった
- 清潔感のない見た目で面接を受けた
- カジュアルな服装で面接を受けた
心理学で有名な「メラビアンの法則」では、人とのコミュニケーションにおいて視覚情報が与える影響は55%であり、視覚情報が最も重要であると言われています。見た目の印象がマイナスにならないように、しっかりと準備して面接にのぞみましょう。
1.上半身だけスーツで下半身は私服だった
カメラに映らないだろうと思って上半身だけスーツを着て面接を受けると、思わぬタイミングで下半身の私服が映ってしまうことがあります。特に面接が終わったときに気が緩みやすく、立ち上がってお辞儀をするタイミングなどに見えてしまうケースが多いです。
「真剣な気持ちで面接を受けていない」「仕事でも手を抜きそう」など、面接官に悪い印象を与えてしまいます。
「朝に時間がなく寝巻きのスウェットで面接を受けた」「暑いから半ズボンで面接を受けた」など、少しの手間を惜しんで着替えを怠ると、せっかくがんばった面接が台無しになってしまいます。
2.清潔感のない見た目で面接を受けた
オンラインだからといって身だしなみを整えずに参加すると、面接官から「面接に対する熱意が感じられない」「適当な人だ」などと思われてしまいます。
弊社でも、雨で濡れて髪や服装が乱れたまま面接を受けてしまった事例がありました。
他にも、清潔感のない見た目には以下のようなものがあります。
- 髪がぼさぼさ
- 服のシワや汚れが目立つ
- ひげを剃っていない
- メイクが崩れている
相手に与えるイメージは第一印象でほとんど決まるため、清潔感のある見た目で面接にのぞむことは非常に重要です。
3.カジュアルな服装で面接を受けた
オンラインであるため、カジュアルな服装でもよいと勘違いして面接を受けてしまったケースもあります。
- ダウンコートを着用したまま面接を受けた
- タンクトップ1枚で面接を受けた
対面の場合は、会社に入る前にダウンコートなどの上着を脱ぐのが一般的なマナーです。ましてやコートを着たまま面接を受けることはありません。
オンライン面接でも、基本的な条件は対面と同じであると想定できれば、失敗する確率は下げられます。面接官から常識のない人だと思われないよう、ビジネスに適した服装で面接にのぞみましょう。
オンライン面接の失敗事例2|コミュニケーションがうまく取れなかった
オンライン面接でコミュニケーションがうまく取れなかった事例を4つ紹介します。
- カンペを読んでいて目線を合わせなかった
- 音声が悪く会話が進まなかった
- 面接時に天を仰いでしまった
- 話すタイミングがつかめなかった
カメラ越しに会話をするため、対面とは違ったコミュニケーション方法になります。
自分の行動や会話が不自然にならないよう注意しましょう。
1.カンペを読んでいて目線を合わせなかった
オンライン面接で相手の顔を見ようとせず、相手の印象を悪くしたという事例です。
パソコンの画面上や手元に用意したカンペを読みながら回答した場合、面接官側からはあさっての方向を見て発言しているように見えます。明らかに顔や目線が下を向いていると、面接官にカンペを見ているとバレるでしょう。
さらにカンペを見ながら回答すると、話し方が朗読のようになったり、棒読みになったりと
いった影響もあります。カンペを読んで回答することに集中しているため、会話が不自然になるのです。
カンペではなく面接官をしっかり見て会話できるように、面接の練習をしておきましょう。
2.音声が悪く会話が進まなかった
マイクの調子が悪かったりマイクの使い方に問題があったりして、会話がスムーズに進まなかったという失敗事例です。
会話の途中で音声が途切れると「もう一度お願いします」と面接官に何度も聞き返されてしまいます。音声の途切れる回数が多いと面接が何度も中断されるため、面接官はストレスを感じるでしょう。
聞き返してもらえる分にはマシで、自分が伝えたいことが聞き逃されたり、誤って伝わったりする可能性もあります。
3.面接時に天を仰いでしまった
面接官と話をしているときに天を仰いでしまったという失敗事例です。
面接官の前で不自然なリアクションを取ると「落ち着きがない」「マナーがなっていない」などの悪い印象を与えてしまいます。
天を仰いでしまうという動作だけでなく、「体を左右にゆらす」「手で顔を覆う」など、面接で違和感を与えるような動作は避けることが大切です。
対面で面接を受けている場合と同様に、ビジネスの場に適した動作を心がけましょう。
4.話すタイミングがつかめなかった
発言するタイミングがつかめず、スムーズにコミュニケーションが取れなかったという失敗事例です。
オンライン面接では、オフラインとは間の取り方が違うため、慣れていないと不自然なタイミングで話し始めてしまうことがあります。「面接官が話をするタイミングに被せてしまう」というのは、オンライン面接でありがちなケースです。
一度や二度であれば大きな問題にはなりませんが、何度も続くと「コミュニケーションが取りづらかった」という印象を与えてしまいます。
オンライン面接の失敗事例3|通信環境のトラブル
通信環境のトラブルによって、オンライン面接がうまくいかなかった事例を紹介します。
- 面接中にオンライン会議ツールの接続が切れた
- オンライン会議ツールに接続できず面接時間に遅刻した
- パソコン・周辺機器の充電が切れた
- 操作ミスでオンライン面接から退出してしまった
通信環境のトラブルはオンライン面接には付き物です。どのようなトラブルがあるのか、しっかりと確認しておきましょう。
1.面接中にオンライン会議ツールの接続が切れた
通信環境が安定せず、オンライン面接中に通信が切れてしまったという失敗事例です。
無線接続を利用しているときに起こりやすく、接続がすぐに復旧できない場合は面接が中止となってしまいます。ほとんどの面接官は忙しい中で面接の予定を組んでいるため、面接日を再調整することで迷惑をかけてしまいます。
また接続が完全に切れてはいないものの、電波が不安定なことで「相手の映像が動かなくなった」「音声が届いていない」などのトラブルも想定されます。面接がスムーズに進まずに時間が足りなくなったり、伝えたいことがうまく伝わらなかったりするでしょう。
通信トラブルは誰にでも起こりうるため、「運が悪かった」で片づけずに事前に対策をしておきましょう。
2.オンライン会議ツールに接続できず面接時間に遅刻した
オンライン会議ツールに接続できず、時間に間に合わなかったという失敗事例です。
遅刻したら必ず不合格になるとは限りませんが、以下のような対応をしてしまうと評価を大きく下げる可能性があります。
- 謝罪もなく面接を始める
- 遅刻することを事前に連絡していない
- 遅刻したことに対して言い訳をする
実際に「面接に数分遅れてしまったが、謝罪もなく始めてしまった」という事例も報告されています。
謝罪しなければいけないことは理解していても、遅刻したことへの焦りや面接への緊張感から当たり前のことができないケースもあります。遅刻した事実は変えられないため、マイナス評価を重ねないよう落ち着いて対応しましょう。
3.パソコン・周辺機器の充電が切れた
外出先で面接を受ける場合、ノートパソコンやポケットWi-Fiの充電が切れてしまったというのもよくある事例です。面接は30分~1時間ほどかかるため、ちゃんと充電をしていないと途中で切れてしまいます。
充電器を持っていくことをうっかり忘れてしまったり、充電器を持っていてもコンセントがなかったりと、充電に困るケースは意外と多いです。外出先で面接を受ける際には、さまざまなケースを想定してしっかり準備しておきましょう。
4.操作ミスでオンライン面接から退出してしまった
オンライン面接の途中で不要なPC操作をしたことで、誤ってオンライン面接から退出してしまうケースが見られます。
すぐに再接続して再開できればマイナスにならない場合もありますが、焦ってログインに手間取ってしまうと、面接官を長い時間待たせてしまいます。
面接官をイライラさせてしまったり、面接の時間が短くなってしまったりする可能性があるため、余計な操作をしてしまわないよう注意しましょう。
オンライン面接の失敗事例4|カメラの調整ミス
カメラの調整ミスによるオンライン面接の失敗事例を5つ紹介します。
- カメラの背景にゴミや洗濯物が映り込んでいた
- カメラが映らないまま面接を進めた
- カメラの位置が悪くて目線が合わなかった
- 光が足りず顔が暗く映っていた
- カメラの安定感が悪く画面が揺れていた
カメラの映り方によって、面接官に与える印象は大きく変わります。カメラ映りを意識したことがなかった方は、ここで紹介する内容をすべてチェックしてみてください。
1.カメラの背景にゴミや洗濯物が映り込んでいた
カメラの背景を意識しておらず、ゴミや洗濯物など不要なものが映されるという失敗事例がありました。
「部屋が散らかっている」「ゴミが散乱している」といった生活空間を見られると、面接官を不快な気持ちにさせてしまいます。他にも趣味のグッズやポスターなど、ビジネスの場にふさわしくないものが映り込むのは望ましくありません。
「配慮のできない人だ」「社会人になる自覚がない」など、面接官からの評価を下げることにつながってしまいます。
2.カメラが映らないまま面接を進めた
カメラの不調や故障により、画面が映らないまま面接を進めたという失敗事例です。
「オンライン面接の失敗事例1|服装や身だしなみが整っていなかった」でも解説したように、コミュニケーションの55%は視覚情報によって伝わります。自分の姿が相手に見えないことは、非常に大きなコミュニケーションロスです。
たとえば、カメラが映らないと以下のような影響があります。
- 自分の人柄が面接官に伝わりづらい
- 目線や笑顔など、表情が伝わらない
- 表情や身振り手振りを使ったコミュニケーションが取れない
声だけだと、自分がどのような気持ちで話をしているのか伝わりづらくなります。表情や身振り手振りなどのリアクションが通じないため、相手に話した内容の意図が正確に伝わらない可能性があるのです。
3.カメラの位置が悪くて目線が合わなかった
カメラの設置場所が悪くて目線が合わず、変な方向を向いているように見えるという失敗事例です。
カメラの設置場所が高すぎたり低すぎたり、または正面でなかったりすると、面接官とうまく目線が合いません。
対面の面接と同様に、オンラインでも面接官と目線を合わせたほうが自信や熱意が伝わりやすくなります。反対に目線が横や下を向いていると、集中していないように見えたり、どこか自信なさげに見えたりするでしょう。
また、相手を見下ろすような角度になることで、面接官に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。
このように、カメラ位置が変わるだけで相手の印象も変わってしまうのです。
4.光が足りず顔が暗く映っていた
暗い場所でオンライン面接をしたため、自分の顔が暗く見えてしまったという失敗事例です。
顔がきれいに映ると、「しっかり前を見て話していて、熱意が伝わった」「笑顔がとても印象的だった」など、表情によってよい印象を与えることができます。目線や表情は、面接において評価されるポイントの一つです。
顔が暗く映ることで表情がうまく伝わらないと、アピールする機会を一つ失うことになってしまいます。
また、顔を覚えてもらえないため、面接官の印象に残りづらいという点でもマイナスです。
自分の姿が明るく見えるよう工夫して、面接官によい印象を与えましょう。
5.カメラの安定感が悪く画面が揺れていた
カメラやパソコンの設置場所が安定しておらず、画面がガタガタと揺れたという失敗事例です。面接官に余計なストレスを与えるため、印象を悪くしてしまいます。
相手側の画面がどのように揺れているかは自分にはわからないため、気づかない内にやってしまわないよう注意しましょう。
オンライン面接の失敗事例5|周りの騒音対策をしていなかった
周りの騒音対策をしておらず、オンライン面接に失敗した事例を4つ紹介します。
- スマホやキーボードの音が響いた
- 近所の工事による騒音が入った
- 家族の声が響いてきた
- カフェなど騒音のある場所で面接に参加した
オンライン面接中に騒音が入ると、会話が聞き取りづらく面接がスムーズに進みません。
1.スマホやキーボードの音が響いた
スマホやキーボードの音が響いて面接官に注意されるという失敗事例です。
スマホをタップする音やキーボードをタイピングする音も、マイクは拾います。特に多いのが、メモを取るためにキーボードを打つケースです。
自分にとっては雑音でなくても、相手にとっては不快な音です。あなたもスピーカーやイヤホンからカチャカチャと音が響いてきたら、気になって面接に集中できないはずです。
気づかずにやってしまう人は意外と多いため、気を付けましょう。
2.近所の工事による騒音が入った
自宅で面接を受けたが、近くの工事による騒音の影響で集中できなかったという失敗事例です。
スピーカーやイヤホンから工事の騒音が聞こえてくると、面接官は不快な気持ちになるでしょう。場合によってはうるさくて会話がうまくできない可能性もあります。
工事の騒音は自分のせいではありませんが、できる限りの対策を行いましょう。
3.家族の声が響いてきた
自宅で面接を受けているときに、家族の声が響いてきたという失敗事例です。
自宅に家族がいる場合、オンライン面接に協力してもらわなければいけません。
家族にオンライン面接のことを伝えていないと、「面接中に部屋に入ってきた」「大声で呼ばれる」といったことが起こりえます。
運がよければ笑い話になりますが、「事前に家族に伝えるなどの配慮をしていない」ことをマイナスに受け取られる可能性もあります。
4.カフェなど騒音のある場所で面接に参加した
カフェなど騒音のある外出先で面接を受けていたという失敗事例です。
周りの騒音をおさえられない場所でオンライン面接を受けたことにより、面接官に不快感を与えてしまいました。
基本的にはカフェのような騒音のある場所は面接に適していません。音がうるさいのはもちろんですが、画面に映る映像を関係のない人に見られることも、面接官からすると好ましくありません。
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オンライン面接で失敗しないよう事前に準備しておこう
本記事では、オンライン面接の失敗事例20選を紹介しました。
オンライン面接は対面とは違う難しさがあり、さまざまな想定外のトラブルが発生します。また、面接官と直接顔を合わせないため、気が緩んでしまう人もいるでしょう
オンライン面接での失敗を防ぐために大切なのは次の3つです。
・どんなトラブルが考えられるかを知ること
・トラブルを起こさないための対策をすること
・万が一トラブルが起きても慌てず対応できるように準備しておくこと
オンライン面接に失敗するかどうかは事前の準備で決まります。人生を左右する大事な面接に失敗して後悔しないよう、本記事で紹介した20個をすべてチェックし、対策しておきましょう。
本記事を最後まで読んでくださったあなたがオンライン面接を見事成功させ、理想の会社に転職できることを心より願っています。